ピラティスで幸運の女神がやってくる

TERUMI

TERUMI

2023.07.14
アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_青柳輝美さん_プロフィール

青柳輝美のピラティスワールド へようこそ!
ピラティス・トレーナーの青柳輝美(あおやぎてるみ)です。

「人生改革」と言うとおおげさに聞こえるかもしれませんが、ピラティスに通うクライアントが口を揃えて言う言葉があります。「ピラティスってすごい!私は変わった」身体だけでなく、心の奥深い部分も変化したので「変わった」と言えるのだと思います。

ここではピラティスを通じてより楽に生きる方法についてお伝えします。そして読んでくださった皆様に「ピラティスで幸運の女神がやってくる」のを知ってほしいです。

離婚を機にピラティスを仕事にする

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_青柳輝美さん_ピラティスとは

私は東京生まれで東京育ち。64歳。今は朝から晩までピラティス一色ですが、若い頃は肥満体で運動とは無縁でした。

主婦でしたが、50歳で離婚。これが運のツキと言うのでしょう。”ツキ”とは尽きたこと。底しかないという状態です。さて、どうしたものか。50歳ともなるとまともな給料の仕事がありません。ピラティスの資格は持っていたけれど、泳ぎ方も知らずに飛び込んだ海で、瀕死の状態で岸に辿り着いたようなものでした。

実は銀座のある超高級宝飾店で働く機会が訪れました。ショーケースの清掃の仕事を紹介してくれるというのです。ところがその話を娘にすると「ママが掃除婦なんて友達に言えない!嫌だ!」と大泣きされてしまいました。これは信頼できる人にしか紹介されない立派な仕事ですが、仕方なく断りました。そこで、私はピラティスの仕事を決断しました。それはイチかバチかの挑戦であり、私にとって唯一の道でした。

おにぎりを片手に夢中で駆け回りながら仕事をし、暇さえあればピラティスの勉強をしました。練習に勉強。何しろ報酬をいただくのですから。今でもテレビを持たないのはその名残ですが、私がここまで突き進むことができたのはこの独特な運動のおかげです。

ピラティスの正体

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_青柳輝美さん_マットピラティス

さて、ピラティスとはどんな運動でしょうか。体の中心部を強化し、姿勢改善や筋力をつくり出すというものですが、その中でも器具を使わずに行うマットピラティスはいつでもどこでもできるため、一生続けられるスポーツです。

ピラティスとは人の名前です。私が行っているのは、創始者であるジョセフ・ピラティス(Joseph.Hubertus.Pilates)氏が考案した原型のエクササイズです。ラジオ体操のような一連の動きがあります。早歩きのようなスピードもあります。今晩何を食べようかな?なんて考えていると終わってしまいます。他の事を考える暇がないので、必要なことだけに集中する能力を養います。

「考える」とは思索し、立ち止まり、振り返ることです。考え続けると時間だけが経ち、目標を置き去りにしてしまいます。

ピラティスのおかげで、私は「考えないで集中する」という方法を学びました。どん底でお金が「無い」とか「できない」を心配をするよりも、やるべきことに「集中」して取り組むのです。リラックスし前を向くことの重要性を理解しました。今ではこの思考法を「ピラティス脳」と呼んでクライアントと共有しています。

ピラティス脳トレーニング

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_青柳輝美さん_ピラティスの魅力

「ピラティス脳」の実践にチャレンジしてみましょう!

仰向けに寝て、脚をまっすぐ伸ばし、起き上がってみましょう。リキまずにやってみてください。

人は簡単に積み上げてきた方法を変えることはできません。首や肩に力を入れ、背中を丸めるのは、これまでの習慣からくるものです。息を止めるのも、リキむのに慣れてきた結果です。

この実践で求められたのは、起き上がりながらリキまないことに集中できたかどうかです。

起き上がれたかどうかではありません。もちろん起き上がれると嬉しいですが、求められていることに集中するというのが「ピラティス脳」なのです。

それでも、、、やっぱりスムーズに起き上がりたいですね。うまく起き上がるにはどうしたら良いでしょうか?やはり「リラックス」です。リキんだ所には重さが生まれます。肩や首に力が入り息を止めてリキむと、重い頭がなおさら重くなり持ち上げにくくなるのです。

集中力とリラックスは関係がないように思えますが、オリンピック選手は繰り返し練習をしたので筋力がつき、リキまずに正確な動きと一定の呼吸を身につけたのです。彼らの目を見れば、高い集中力が感じられます。

目的に対して最高のパフォーマンスを発揮するのは「チカラを込めることではない」ということです。これは運動に限ったことではありません。

「力を入れる」「リキむ」という身体のパターンは、「考えたり立ち止まったり」と同じグループに属しています。しかし「リキまずに」動くと流れが生まれます。

よく「どこに力を入れたらいいですか?」と聞かれます。実はどこにも力を入れません。どこかに力を入れて!と言われる方がまだマシだと思うかもしれませんが。

ピラティスで身体も心も整える

見出し4画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_青柳輝美さん_ピラティス脳

「腹筋運動にリラックス」とは聞き慣れないかもしれませんね。多くの人が腹筋運動を苦しいものと感じるのは、そのイメージが根付いているからです。

私はクライアント達に「笑って笑って!全然キツくないフリをしてね!」と言います。その言葉は感覚と反対なので、その途端に笑いが生まれます。重要なのはイメージづくりです。楽に出来ている自分を想像するのです。にこやかにスムーズに動いている姿になりきるのです。

リラックスしているかどうかをチェックする方法があります。これを私は「緊張の発見機」と呼んでいます。腕を観察するのですが、腕の力、指や肘の力が抜けているかどうかを見ます。腕の状態は全身の緊張状態が表れるのです。

クライアントは誰でも最初は「力を抜くだけ?」と頭をかしげます。腹筋運動では頑張ろうとして、出来るだけ首にチカラを込めようとします。しかしやり続けて無駄な力が入らなくなりリラックスできるようになると「本当だ!体が軽くなって起き上がれる!」と言います。

心身が変われた喜びは格別なものです。皆さんにもその感動を味わっていただきたいと願っています。ピラティスの魅力は、身体だけでなく心も整えるという点にあります。集中力を高め、リラックスしながら動くことで、日常のストレスから解放され、自己成長を促すことができるのです。

「ピラティス脳」を育てることで、悩みや不安にとらわれず、目標に向かって前向きに行動することができるようになります。幸運の女神がやってくるのです。

運動と縁のなかった私がトレーナーとして活動し、人々の生活にポジティブな影響を与えることができるようになったのも「ピラティス脳」のおかげです。この素晴らしさを共有し、多くの人々の手助けができることを願っています。ピラティスで幸運の女神を迎え入れましょう!

最後に

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最後になりますが、申し上げておきたいことがあります。私が今日こうしてコラムを執筆することができるのは、いつも私を支えてくださった方々のおかげです。私を信じ、ついてきてくれたクライアントの皆様のおかげでもあり、そしてワクセルの皆様との出会いでもあります。

人は一人では生きていけません。私たちはそれぞれ異なることに取り組んでいますが、情熱という絆を手に取り合い、前に進んでいくのです。このコラムを執筆させていただく機会に心から感謝申し上げると同時に、皆さまのご活躍を心から祈っています。