岩井社長や竹之内社長が出演する『令和の虎』で話題に!穴あきレギンスで快適な毎日をサポート

樋渡 享美

樋渡 享美

株式会社k-in代表の樋渡享美さんは、穴あきレギンス『SO FULL』を開発し、レギンス業界に革命を起こしました。また、岩井社長や竹之内社長が出演するYoutubeチャンネル『令和の虎』に出演し、条件付きALLを達成。他ジャンルに展開するべく、精力的に活動する樋渡さんに、現在に至るまでのいきさつと、今後の展望についてお話しいただきました。

「世にないものを作ったら面白い」未経験から起業を決意

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_ 樋渡享美さん_対談

「穴のあいたレギンスがあれば買うのに……」

主人のその一言から、穴あきレギンス『SO FULL』が生まれました。主人が仕事をしている建設業界では、3〜4年前からハーフパンツ+レギンススタイルが流行り始めていました。主人もレギンスを着用していましたが、帰宅するなりいきなり脱いで穴をあけたのを目撃したことが、商品開発のきっかけです。

蒸れる、しめつける、トイレに行きにくい。穴があいたレギンスがあれば買うのに、ネットで調べても出てこない。そんな状況で「世の中にないものを作り出したら面白いんじゃないか!」と思い立ち、起業の知識も経験もゼロの状態からスタートしました。

ただ、個人がいきなり「穴あきレギンスを作りたい!」と言っても相手にされなかったので、2か月で法人化しました。大阪にある靴下やインナーウェアのメーカーである株式会社ウイックスさんが「面白いやん!」と乗ってくださって、ものづくりを教わりながら製品が形になっていきました。

製品化の目処は立ちましたが、売れなかったら意味がないので販路の確保のため、幕張メッセで作業服や工具などの展示会「ツールジャパン」に出展。ワーク業界の卸会社5社と契約して、最低ロット数をクリアして製品化に至りました。

知識もつながりもまったくないところから始めたので、最初は条件関係なくお願いさせていただく状況でした。初年度は卸業者の協力で12,000枚を販売できましたが、低価格であるのと価格交渉が上手くいかず利益はほぼありません。ワーク業界の構造上、卸を通す必要があり、どうしても薄利多売になってしまうため、今はスポーツ・医療・介護分野への進出を検討しています。

『令和の虎』で条件付きALLを達成

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_ 樋渡享美さん_レギンス

2022年4月に、Youtubeチャンネル『令和の虎』に出演する機会をいただき、結果は、条件付きALLを達成。条件として、1週間で100万円を販売するという課題が出されました。これまでに達成したことのない金額に、かなりのハードルの高さを感じました。

YouTubeで放送後、Instagramや、Facebook、Twitterなどで発信したときに、「足りなかったら言ってください。僕買いますから!」と、フォロワーさんからDMをいただきました。1週間はご飯が喉も通らないくらい切羽詰まっていた私にとって、とても暖かい言葉でした。

初日で目標金額の7割を達成していなければ厳しいと想定していましたが、結果的には3割弱……。それでも応援してくださる方の優しさに触れてきて、返せるものはなんでも返していこう、何かしてくださいと言われたらできる範囲のことはやっていこうと決意しました。

購入いただいた方はもちろんのこと、応援いただいた方のおかげもあり、最終的に、なんとかギリギリで目標金額を達成することができました。みなさまには本当に感謝を申しあげます。

“GIVE&GIVE”の精神

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_ 樋渡享美さん_ご本人笑顔

何もないところから起業して、メーカーや卸の方々に助けられ、『令和の虎』では、多くの方に応援いただいて、売上目標を達成することができました。それでもこの2年間で知り合った方に与えてもらってばかりで、何も返せていませんでした。

そこで、座右の銘として決めたのが

GIVE & GIVE になること

私が与えられることは何でも協力すると、心に誓っています。

今後のビジョンとしては、穴があいているレギンスが、世の中で当たり前になることです。老若男女問わず、蒸れとしめつけから解放された通気性の良いレギンスを履いてほしいと思います。

ワーク業界だけでなく、介護、スポーツ、障がいを持った方の「ひと手間」が省けるような商品になってほしいですね。

ワクセルコラムの読者には、これから起業される方も多いと伺っていますが、悩んだらまずは行動に移してほしいと思います。動いたら必ず次のステップが見えてくるので、是非チャレンジし続けてください。

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