イーロン・マスク氏ともコラボレートする葛西智子氏が語る「MAGOKORO号」プロジェクトの誕生秘話
スペースX社(創業者:イーロン・マスク氏)の商業用ロケット「Falcon 9」に搭載した人工衛星「MAGOKORO号」は、自分の分身とワクワクの想いを宇宙へ連れていくプロジェクトです。宇宙が大好きなみなさん!あなたの分身を宇宙に送り込んでみませんか?株式会社SPACE NTK代表・葛西智子氏のコラム第3弾では「MAGOKORO号」にまつわるエピソードを語っていただきます。
もっと宇宙を近くに感じたい
ある時、子供食堂の関係者に
「故人への想いだけではなく、子供達の想いも何か形にして宇宙に届けることはできないのかしら?」
と言われ、直接子供達にも聞いてみると
「宇宙に夢を届けたら叶いそうな気がする」
「希望を伝えたい」
「死んだおばあちゃんに想いを伝えたい」
「宇宙に行くことはお金が高いから行けないけど、自分の思っていることだけでも宇宙に打ち上げたい」
など、皆宇宙に興味があるんだと感じ、それだったら・・・
と、長年の葬儀業界の仲間である一人が子供食堂の全国を束ねている理事の方とネットワークを立ち上げ、全国の子供食堂が動き出しました。
それが「MAGOKORO号」第一弾の大きな改革となり、大きな支えになってくれました。
どこにでもある折り紙。しかも短冊にすると色とりどりでおしゃれです。これなら経費もかけずに、自分たちの持っているペンで決められた枠の中で、各々自由に書くことができます。
「油性ペン以外ならOK!」という事でスタート!
宇宙への想いは日本全国、そして世界へ!
その想いは日本全国に広まり、地方のテレビ局や新聞社も巻き込んで大々的に2021年の夏休みを挟み、3ヶ月で3000枚程の短冊が集まりました。その中には、この想いに共感してくれた台湾のビジネスパートナーが学生に声をかけてくれて、台湾の学生たちの想いも納める事ができました。
そして更に、アメリカのビジネスパートナーにも共感いただき、宇宙飛行士の山崎直子さんが昔、国際宇宙ステーションで折り紙を折り、それが広島の原爆記念館に飾ってあったことにちなんで、日米の共通点「宇宙鶴」の作成に動いていただきました。
小さい折り紙にまず願いを書いて貰い、鶴を折る。一見、単純な作業ではありますが、折り紙を折り慣れていないアメリカ人の子供達にとっては至難の業!
アメリカンスクールでは日本人の子供達がアメリカ人はじめ、その他の国の子供達に教えながら折ってくれたとのこと。子供達が触れ合うことのできる良い経験になったようです。そうして集まった宇宙鶴が200羽ほど。日本、台湾、アメリカの子供達の夢を詰めることができました。
DNAを宇宙へ!?童心に返って宇宙を楽しむ
そして、大人の方々からリクエストが多かった「DNAを宇宙へー」プロジェクト。マレーシアの友人は「DNA宇宙飛行士」を今後は募集していこう、というくらい大人(特に男性)がご自身の髪の毛を宇宙へと打ち上げました。
「宇宙と自分の分身が繋がるってやばいです」
「DNA宇宙人に持っていかれないかなぁ〜?」(すごい発想)
「地球で別れても宇宙で永遠に一緒に入れますように」
と彼女の髪と一緒に納めたり・・・ご家族皆の髪の毛をまとめた人も、恋人同士髪を結んで納めた人も、人それぞれに想いがあることに我ながら、やはり日本人は「MAGOKORO」が大事!と痛感しました。
皆さんに共通して言えることは、宇宙と関わることを楽しんでいることです。なので自ずとワクワクしてきて、ニヤケ顔が止まらなくなってしまうのです。私も、宇宙SOHを語り出すと止まらなくなってしまうのが、悪い癖でして・・・
宇宙は子供心を取り戻してくれる場所
宇宙はワクワクする場所
宇宙は全世界共通の想いを叶える場所
宇宙は誰もが関わることのできる場所
宇宙は果てしなく課題の多い場所
だから、面白い!
そしていよいよ、分身だけ宇宙に行くのに我慢できない人、お待たせしました。民間の一般人が宇宙へ行ける時代が到来しております。
只今絶賛募集開始!
そんなお話を次回させていただければと思います。