強みを磨いて「高卒」を武器に!高校生の就活にエールを

久山 絵里

久山 絵里

2026.09.04
Eri interview

大阪で英語教室を2教室経営する、株式会社フレンズ代表取締役の久山絵里(くやま えり)さんのコラム第12弾です。この度、2026年8月発行の大学新聞社「キャリア&就職支援ジャーナル 高等学校版」第88・89合併号に、カバーインタビューとして掲載されました。英語教育業界では珍しい「高卒社長」として、自身の経験や想いを語り、高校卒業後すぐ就職を目指す現役高校生へエールを送ります。学歴という垣根が少しでも低くなることを願って。

大学は、行くべき?自分で決める道

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_Eri work

生まれつき脳性麻痺を抱えていた弟(39歳で他界)と共に育った私は、必死の介護と家族の生活を精一杯守る両親を見て「高校を出たらすぐ働く」と決め、地元の印刷工場に就職しました。それは自分で選んだ道であり、約30年経った今も後悔は1ミリも、ありません。 

私はそんな事情でしたけど、18歳で就職する高校生には、それぞれ理由があるでしょう。

今は、条件はあれど大学の授業料が無償化になったり、昔よりも多くの人が、経済的事情があっても大学に通えるようになってきたと思います。大学に行くのがより一般的になると、通わない選択をする高校生は、より少数派になるかもしれません。

逆に、自分の中に明確な目的や理由がないまま、「大学に行くのが当たり前だから」という感覚で進学する高校生も、実は多いのではないでしょうか。他にも「大学は出ておかないと就職に不利になる」「在学中にやりたいことが見つかるかもしれない」という意見もありそうです。

確かにこれらの意見は、間違っていないかもしれない。大多数の人が行くものだから、そもそも行かない選択肢を考えないかもしれない。でも、正解は人によって違うから、どれが正解で、どれが不正解というものではないはず。大多数が進む方向が「正解」であり「成功」だと思ってしまうのは「他者と同じであることに安心する」という日本人の心理でしょうか。でも「成功とは何か?」の答えも人それぞれ違うはずです。

本来、周囲に合わせることは、安心でも安定でもない。

自分で考え、自分で選び行動した先に、安心や安定があるのかもしれないと、私は思います。 

「学びなおし」が当たり前の社会へ

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_Uluru

大変な勉強と受験をして、安くはない学費を収め、4年間という長い時間を費やすのであれば尚更、明確な理由がある人だけ大学に行けばいいのではないでしょうか。それがないなら、高校を出て社会人として働き生活をしていく中で、もしやりたいことが見つかれば、そこで大学に行ったっていいと思います。

海外、特にヨーロッパでは、社会人になってから大学で学び直す「リカレント教育」が広く浸透しています。私の友人のオランダ人男性も、40歳前後で奥さんと子ども2人と暮らし、仕事もしながら、大学に通っていました。仕事に直結する学びは即実践することも可能なので、ものすごく身に着きますよね、きっと。

日本では「大学は18歳で入学するもの」が当たり前ですけど、こんなふうに少しでも社会人の学びなおしが広まればいいなと思います。だって、30代でも、40代でも、それより上でも、自分が深く勉強したいと思った時に大学に行く選択肢がある…それが普通になれば、18歳で就職を選ぶ心理的なハードルも下がるかも、と思うから。また、社会人になって多少の貯蓄ができていると、奨学金という借金を背負わず大学に通うこともできるかもしれない、とも思います。

高校生の間にしておくべきこと

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_newspaper

「就職を目指す高校生にアドバイスを」と大学新聞社の記者さんに聞かれたので、こうお答えしました。

時間がある高校生の間に、いろんな経験をすること。いろんなものを見て、いろんな人と関わり、体験すること。コロナ禍を学生として過ごした高校生の皆さんは、オンラインやアプリに慣れ親しんだ世代かもしれないけど、実体験に勝る教育はないと言いたい。答えはスマホの中にはないと思います。

また、つけたいスキルがあるなら、それを磨いておくこと。皆が使えるアプリやソフトのスキルだけでは「その他大勢」になってしまうから、「僕はコレが得意です」と言えるものがあったらいいと思います。それは何も資格ではなくても「忍耐力」「コミュニケーション力」「柔軟に対応する力」なんかでもいいのではないでしょうか。AI時代ですから、むしそそんな人間にしかない能力のほうが、評価されるかもしれない。学歴以外の「自分の強み」を知り、磨いておくといいと思います。

英語教室という仕事上、受験の話を聞くことも多い私ですが、正直やっぱり「いい大学に行ってほしい」と思っている親が多いと感じます。私も子を持つ親。子どもの幸せを願う気持ちは、分かります。親が大卒なら、子どもにも同じ学歴を求めたくなるとも聞きますし。

でも、親の世代では最重要だった暗記は、スマホやAIの世界が当たり前になった現代では不要になってきています。だから、やっぱり、前述したようなAIにできない「人間力」が必要です。

学歴は関係ありません。

高卒でも、大卒でも、その後の人生の大半である「社会」を生き抜く強さが必要ですから。

株式会社フレンズ 代表取締役
久山絵里

大阪市鶴見区放出東3-20-21 2F
会社HP:https://friendseikaiwa.com/
久山絵里インスタグラム:https://www.instagram.com/eri_kuyama_friends/
自叙伝「フレンズクエスト」:https://amzn.asia/d/0bKUnasC

大学新聞社
東京都新宿区百人町2-17-24 
記事掲載URL:https://daigakushinbun.com/post/views/1611

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