疲弊するビジネスパーソンへ!2026年を乗り切る「アドラー式仕事のタスク」の再定義。「貢献感」がもたらす究極のモチベーション

あい

あい

2026.03.06

アドラー心理学を用いた、子育て・起業・自己実現サポートを行う、あいさんの連載コラムです。「毎日残業で疲弊している」「仕事の意味が分からなくなった」「このまま続けていていいのだろうか」――2025年は、仕事をめぐる社会問題(超高齢化社会、人手不足、働き方改革の加速)が現実となり、多くのビジネスパーソンが過重労働とモチベーション低下に苦しみました。厚生労働省の調査では、働く人の約6割が「仕事にやりがいを感じられない」と回答。しかし、アドラー心理学には、この困難な時代を乗り切るヒントがあります。それが「仕事のタスク」の再定義と、「貢献感」という概念です。会社員時代に燃え尽き寸前だった筆者が、どのようにして仕事のモチベーションを取り戻したのか。実体験をもとに解説します。

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私が会社員時代に「燃え尽きた」理由

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正直に告白します。会社員時代の私は、完全に燃え尽きていました。

毎日夜10時まで残業し、休日も仕事のメールをチェックする日々。上司からは「もっと成果を出せ」と言われ、部下からは「フォローしてください」と頼まれる。家に帰れば家事育児が待っている。

ある朝、起きようとしたら体が動きませんでした。「もう無理だ」と涙が溢れました。その日、私は初めて会社を休みました。

なぜこんなに苦しかったのか。アドラー心理学を学んで分かったのは、私が「仕事のタスク」を間違って捉えていたことでした。

アドラーは「人生のタスク」として3つを挙げました。「仕事のタスク」「交友のタスク」「愛のタスク」です。しかし、私は「仕事のタスク」を「会社のために成果を出すこと」だと思い込んでいました。これが、大きな間違いだったのです。

アドラーの「仕事のタスク」の本当の意味

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アドラーが説いた「仕事のタスク」とは、単に「会社で働くこと」ではありません。正確には、「社会に貢献すること」です。

アドラー心理学では、人間の幸福の条件として「共同体感覚」を挙げます。これは「自分は社会の一員であり、役に立っている」という実感です。そして、その実感を得る最も重要な場が「仕事」なのです。

しかし、現代の多くの働き方は、この本質を見失っています。

間違った「仕事のタスク」の捉え方:

  • 上司に評価されるために働く
  • 売上目標を達成するために働く
  • 生活費を稼ぐために働く
  • 出世するために働く

これらは悪いことではありません。しかし、これだけが目的になると、人は疲弊します。なぜなら、「承認欲求」や「外発的動機づけ」に支配されるからです。

本来の「仕事のタスク」の捉え方:

  • この仕事は、誰かの役に立っているか?
  • 私のこの行動は、社会に貢献しているか?
  • この仕事を通じて、私は何を実現したいか?

私が燃え尽きていた時、毎日「上司の評価」「売上目標」「ノルマ」だけを見ていました。しかし、ある時、顧客から「あいさんのおかげで助かりました。ありがとう」というメールをもらいました。

その瞬間、ハッとしたのです。「私の仕事は、この人の役に立っていたんだ」と。この「貢献感」が、私のモチベーションを取り戻すきっかけになりました。

「貢献感」がもたらす究極のモチベーション

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アドラーは「承認欲求を否定せよ」と言いましたが、同時に「貢献感を持て」と説きました。この違いは何でしょうか。

承認欲求: 「他人に認められたい」という欲求。他人の評価に依存する。 

貢献感: 「自分は役に立っている」という実感。自分の内側から生まれる。

承認欲求は、他人がコントロールします。だから、認められなければ苦しい。しかし、貢献感は、自分がコントロールできます。「私はこの仕事で、誰かの役に立った」と感じることができれば、それが満足感になるのです。

私が実践した「貢献感」を感じる3つの方法をご紹介します。

①「誰のために?」を明確にする 

毎朝、仕事を始める前に、ノートに「今日の仕事は、誰のために役立つか?」と書き出しました。

「この資料作成は、チームメンバーの意思決定を助けるため」「この顧客対応は、相手の課題解決のため」と具体化すると、仕事の意味が見えてきます。

②小さな「ありがとう」を集める 

顧客やチームメンバーから「ありがとう」と言われたとき、それをメモに残しました。疲れたとき、そのメモを見返すと、「私の仕事は誰かの役に立っていたんだ」と実感できます。

③「過程」に目を向ける 

結果だけでなく、過程にも目を向けるようにしました。「売上は目標に届かなかったけれど、新しい提案方法を試せた」「プロジェクトは失敗したけれど、チームの結束が深まった」と。

アドラーは「人生はプロセスである」と言いました。結果だけを追い求めると、失敗したときにすべてが無意味に感じます。しかし、プロセスに目を向ければ、そこには必ず「成長」や「貢献」があるのです。

2025年問題を乗り切る「新しい働き方」

2025年問題は、確かに厳しい現実です。少子高齢化による労働力不足、介護離職の増加、働き方改革による業務効率化の圧力。多くの企業が人手不足に苦しみ、残された社員に負担がのしかかっています。

しかし、だからこそ「アドラー式仕事のタスク」の再定義が必要なのです。

これからの時代に必要な働き方:

①「量」ではなく「質」で貢献する 

長時間労働ではなく、「この仕事は本当に誰かの役に立つか?」を問い続ける。無駄な業務を削ぎ落とし、本質的な貢献に集中する。

②「個人」ではなく「チーム」で貢献する 

一人で抱え込まず、チームで協力する。アドラーの「共同体感覚」は、まさにこれです。「私が」ではなく「私たちが」という視点。

③「会社」ではなく「社会」に貢献する 

会社のためだけに働くのではなく、「この仕事は社会にどう役立つか?」を考える。視野が広がると、仕事の意味が変わります。

私自身、会社員を辞めて起業したのは、「会社という枠を超えて、もっと広く社会に貢献したい」と思ったからでした。それは逃げではなく、自分の「仕事のタスク」を再定義した結果だったのです。

もちろん、全ての人が起業する必要はありません。会社員として働き続けることも、立派な貢献です。大切なのは、「自分の仕事が、誰かの役に立っている」と実感できることです。


アドラーは「人間の幸福は、貢献感によってもたらされる」と言いました。

もし今、あなたが仕事に疲弊し、意味を見失っているなら。一度立ち止まって、自分にこう問いかけてみてください。「私のこの仕事は、誰の役に立っているだろうか?」と。

その答えが見つかったとき、あなたの仕事は「義務」から「貢献」に変わり、モチベーションは内側から湧き上がってくるはずです。

2025年問題は、確かに厳しい。しかし、この困難な時代だからこそ、一人ひとりの「貢献」が、社会を支える力になります。あなたの仕事は、必ず誰かの役に立っています。そのことを、どうか忘れないでください。


【著者プロフィール】 あい / アドラー心理学講師・著者 2児の母。アドラー心理学の実践で、たった3カ月で家族崩壊から家族円満へ変化。2024年起業。「思考のクセ診断」を開発し、100名以上の子育て・自己実現をサポート。大阪・関西万博登壇。国際アドラー心理学会(IAIP ASIA2026)日本代表。10カ月連続ベストセラー著書『アドラー流子育てやってみた』。Instagram: @ai_sensei_0310

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