夫婦関係が劇的に改善するアドラー式パートナーシップ

アドラー心理学を用いた、子育て・起業・自己実現サポートを行う、あいさんの連載コラム第10弾です。「また喧嘩してしまった」「夫(妻)が何を考えているか分からない」「もう疲れた。離婚も考えている」夫婦関係の悩みは、誰にも相談できず一人で抱え込みがちです。厚生労働省の調査では、離婚件数は年間約18万組。その背景には「価値観の違い」「コミュニケーション不足」があるといわれています。私自身も、かつて家族崩壊寸前まで追い詰められました。しかし、アドラー心理学を実践したことで、たった3カ月で夫婦関係が劇的に変わったのです。「対等な関係」「相互尊重」「共同の目標」アドラーが説いたパートナーシップの本質とは? 実体験をもとに解説します。
私たち夫婦が「離婚寸前」だった理由

恥ずかしながら、数年前の私たち夫婦は、まさに崩壊寸前でした。
夫は仕事で忙しく、家事育児はほぼ私一人。私は「なぜ手伝ってくれないの?」と不満を募らせ、夫は「俺だって仕事で疲れてるんだ」と反発する。会話は減り、お互いを避けるようになりました。子どもたちの前でも険悪なムードが漂い、「このままでは子どもに悪影響だ」と、離婚という二文字が頭をよぎるようになっていました。
そんな時、出会ったのがアドラー心理学でした。最初は「子育てのため」に学び始めたのですが、実践していくうちに、夫婦関係が驚くほど変わっていったのです。
何が変わったのか。それは、「夫を変えようとするのをやめた」こと。そして、「私自身の在り方を変えた」ことでした。
アドラーが説いた「横の関係」が夫婦関係を救う

アドラー心理学の核心概念の一つが「横の関係」です。これは、「人と人は上下ではなく、対等である」という考え方です。
多くの夫婦関係の問題は、実は「縦の関係」になっていることから生まれます。
縦の関係とは:
- 「私の方が家事をやっているから、私の方が偉い」
- 「俺が稼いでいるんだから、俺の意見が優先されるべきだ」
- 「あなたは間違っている。私が正しい」
こうした「上下」の意識が、夫婦関係を破壊していきます。どちらかが「上」に立とうとすれば、もう一方は「下」に押し込められたと感じ、反発するか、諦めるかのどちらかになります。
私自身、まさにこの罠にハマっていました。「私はこんなに頑張っているのに、夫は何もしてくれない」と、心の中で夫を「下」に見ていたのです。そして、夫を「変えよう」「正そう」としていました。
しかし、アドラーを学んで気づきました。夫は私の「部下」でも「子ども」でもない。対等なパートナーだ、と。
「横の関係」に立ち返ると、何が変わるか。「変えよう」とするのではなく、「理解しよう」とするようになります。「正そう」とするのではなく、「対話しよう」とするようになります。
私が実践した「3つの魔法の言葉」

「横の関係」という考え方を理解しても、具体的に何を言えばいいのか分からない。そんな時、私が実践したのが「3つの魔法の言葉」です。
①「ありがとう」を増やす
これまで私は、夫が何かしてくれても「当たり前」と思っていました。ゴミ出しをしても、子どもと遊んでくれても、「それくらいやって当然」と。
しかし、アドラーは「感謝を言葉にすることが、相互尊重の第一歩」と説きます。私は意識的に「ありがとう」を増やしました。
「ゴミ出ししてくれてありがとう」「子どもと遊んでくれて助かった」「仕事お疲れさま、ありがとう」
最初は恥ずかしく、ぎこちなかったです。でも続けていくうちに、夫の表情が変わってきました。そして、夫も「ご飯おいしかった、ありがとう」と言ってくれるようになったのです。
②「助けて」を素直に言う
私は「私がやらなきゃ」と一人で抱え込むタイプでした。そして、夫が手伝ってくれないことに不満を溜め込んでいました。
しかし、アドラーは「頼ることも、勇気の一つ」と言います。私は勇気を出して、「助けて」と言うようにしました。
「今日すごく疲れてるから、洗い物お願いできる?」「子どもの寝かしつけ、代わってもらえると嬉しいんだけど」
すると、夫は「分かった」と引き受けてくれるようになりました。後で夫に聞くと、「何をすればいいか分からなかっただけ。頼ってくれた方が、俺も役に立てる」と言われて、ハッとしました。
③「あなたはどう思う?」と尋ねる
これまで私は、自分の意見を一方的に伝えていました。「こうすべきだ」「こうしてほしい」と。
しかし、「横の関係」では、相手の意見も尊重します。私は「あなたはどう思う?」と尋ねるようにしました。
「子どもの習い事、あなたはどう思う?」「週末の予定、あなたの希望も聞かせて」
すると、夫は自分の考えを話すようになりました。そして、二人で話し合って決めることが増えたのです。これが「共同の目標」を持つことにつながりました。
「課題の分離」で相手を変えようとするのをやめる
アドラー心理学のもう一つの重要な概念が「課題の分離」です。これは、夫婦関係においても非常に有効です。
私がよくやっていた間違いは、「夫を変えようとする」ことでした。「もっと家事を手伝ってほしい」「もっと私の話を聞いてほしい」「もっとこうしてほしい」と、夫に要求ばかりしていました。
しかし、「課題の分離」で考えると、「夫がどう行動するかは、夫の課題」です。私がコントロールできることではありません。
では、私の課題は何か。それは、「私がどう行動するか」「私がどう在るか」です。
私は「夫を変えよう」とするのをやめました。代わりに、「私自身がどうしたいか」「私がどう振る舞うか」に集中しました。
すると、不思議なことに、夫も変わり始めたのです。心理学では「ミラーリング効果」と呼ばれますが、私が変わることで、夫も自然と変わっていったのです。
サポートしているCさん(40代女性)も、同じ経験をされました。Cさんは夫の「スマホばかり見る癖」に悩んでいました。「やめて」と言っても聞かない。喧嘩になる。
しかし、「課題の分離」を実践し、「夫がスマホを見るかどうかは、夫の課題。私の課題は、私が心地よく過ごすこと」と考えるようにしました。
そして、夫がスマホを見ている時は、自分も本を読んだり、趣味の時間にする。無理に話しかけない。すると、夫の方から「最近、お前楽しそうだな」と話しかけてくるようになり、自然とスマホを見る時間が減ったそうです。
アドラー式パートナーシップの3つの柱
アドラーが説いたパートナーシップには、3つの柱があります。
①相互尊重
お互いを対等な存在として尊重する。「あなたも私も、かけがえのない存在」という前提。
②相互信頼
相手を疑うのではなく、信頼する。「あなたは、あなたなりに頑張っている」と信じる。
③共同の目標
二人で「何を目指すか」を共有する。「幸せな家庭を作る」「子どもを笑顔で育てる」「お互いの夢を応援し合う」など。
私たち夫婦は、ある日、二人でゆっくり話し合いました。「私たち、これからどんな家族になりたい?」と。
夫は「お互い、自由で穏やかに過ごせる家庭がいい」と言いました。私も同じ気持ちでした。その「共同の目標」が見えたとき、私たちは同じ方向を向いて歩き始めることができたのです。
アドラーは「愛とは、二人で協力して何かを成し遂げること」と言いました。
夫婦は、恋愛の延長ではなく、「人生のパートナー」です。お互いが対等に、尊重し合い、協力し合う。そこに、本当の愛があるのかもしれません。
もし今、パートナーとの関係に悩んでいるなら。まずは「ありがとう」を一つ、増やしてみてください。相手を変えようとするのではなく、自分の在り方を変えてみてください。
その小さな一歩が、あなたの夫婦関係を劇的に変える「魔法の鍵」になるかもしれません。私たち夫婦がそうだったように。
【著者プロフィール】 あい / アドラー心理学講師・著者 2児の母。アドラー心理学の実践で、たった3カ月で家族崩壊から家族円満へ変化。2024年起業。「思考のクセ診断」を開発し、100名以上の子育て・自己実現をサポート。関西・大阪万博登壇。国際アドラー心理学会(IAIP ASIA2026)日本代表。10カ月連続ベストセラー著書『アドラー流子育てやってみた』。Instagram: @ai_sensei_0310
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