人のためのファイナンシャルプランを追及し続ける若き女性フリーランスの信念

ワクセル編集部

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某FP事務所に所属する斉藤成海(さいとう なるみ)さん。自分を守るために業者レベルの不動産知識を身につけ、真に人の役に立つファイナンシャルプランを提供するべく奔走されています。FPの仕事に興味を持ったきっかけや、エネルギッシュな行動を裏付ける信念についてお話を伺いました。

金額目標は不要?!お客様のためを追及するFP事務所

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いま所属しているFP事務所は、営業の金額目標がありません。マネージャーが「金額目標ってお客様のためになるの?」と。本当に人のためになる人と仕事したいというスタンスなのです。入社して数カ月後には金額目標を決めるのかなと思っていたら「そんなもの決めないよ」と。そこでこの事務所の人たちは、ガチでお客様のために仕事しているんだ、と思いました。「金額目標を決めたらそのために頑張ってしまう、それはお客様のために必要なのか」と。FPはファイナンシャルプランを決めて、いかにお客さんに良い人生を送ってもらうかに注力すべきで、金額の目標は要らない。そういう思いを持っている人たちの会社に入れて良かったと思っています。

勉強会もあるんですけど、参加者の金融リテラシーを上げることだけに注力しています。よくある後からお客さんにしつこく電話をかけることも、絶対にやりません。お客様自身が良いものを選んで考えて、自分で決められるようにする。お客様が決めることだから強いクロージングもしません。迷ったときに背中を押すのは別ですけど、無理な営業はしない。そこまで真摯だからこそ、紹介が紹介を呼び、今では都内の会社で一番大きい会社になっていると思います。保険会社の信頼も厚くて、勉強会でも先進国の生の情報をとれるようになっています。

不動産の勉強を極めてFPの道へ。ファイナンシャルプランのひとつとして「高く売らない不動産」を提案

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FPに興味を持ったきっかけは、フリーランスになって何も守られることがない、と痛感したことです。何もやらなきゃ死んでしまうと思ってFPに相談したら、利回りが良くなくて失敗して。1年後くらいにFPからの”お便り”が来たのですが、全然増えておらず驚きました。その先も金融の勉強をしていろいろ知って、改めてお便りを見たらとんでもない金融商品をつかまされていることに気づいたのです。

今の会社に入ったのも、どういうところが安心できるかとか、どの金融機関が良いかとか、最初は学ぶつもりでした。自分が失敗したからこそ、きちんと知りたいと思ったのです。今の会社は世界で格付けされている上位の保険しか紹介しない会社なので。安心度がヤバいですね。世界のスタンダードとか利回りとか社債とかの成り立ち、などを学んで、選んではいけない商品があることを知りました。

最初は、自分を守るために、不動産の勉強から入りました。資産形成するためには支出を減らすことが必要で、不動産を減らさないことには資産形成はできないと考えて。不動産の勉強を1日2〜3時間、1年間くらい継続して、4人に相談していました。不動産の女社長とスピリチュアルショップで働いている不動産歴が長いお父さんみたいな人、それから不動産オタクで家を買ったばかりの友達2人です。その4人に内見しようと思ってる案件をぶわーって送って、意見を聞いたりしていました。何度も内見に行くうちに営業をかけられるようになって、ここの会社は仲介手数料がこれくらいでここの会社は下げられないのか、なるほどな、と学んでいって。すごく詳しくなって、不動産会社の人から「業者の人かと思いました」と言われるようになりました。「是非うちで働いてほしい」と言われるようにもなったのですが、そういう人はお金儲けができそう、と考えているような人ばかりで。私としては不動産はファイナンシャルプランのひとつなのに、不動産だけやるのがわからないと思ったのです。

今のFP事務所はたまたま友達が1〜2カ月前に入ったばかりで、「たくさん見た中で多分一番良い」と言われて行きました。そこで世界が変わりましたね。これは本当に人のためになるわ!って。世界のスタンダードを見せてくれた上で教えてくれるし、そういう細かい、そこまで日本の国債の保有率とか裏側まで教えてくれる保険屋さんは少ないと思います。今の仕事と不動産をセットでやったら、高い商品を売らない現実主義の不動産売買ができると思っています。いろいろなことを踏まえた上でこちらが良いですよ、というファイナンシャルプランを提示できる。高く売らない不動産を実現できるのです。

目指すは親子の金融教育!親の背中を見て学ぶ子どもを守るために、親子で金融について学んでほしい

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今後は親子の金融教育をしたいです。トップランナーで走った60〜70歳くらいの方って高度経済成長期を生きてきた世代なんですね。高度経済成長期は何もしなくてもお金が増える時代で、その人たちが頑張って日本が成長していました。金利もバリバリついて、デフレの時代も重なって何もしなくても資産が増えているように見える時代だったのです。その下の50〜60歳の方はその親を見ているので、銀行に入れておけば一番安心だと思っている。親の背中を見るってこういう感じか、と感じました。その世代の方に金融商品をお勧めすると「そういうのは危ない」と言われるのですが、時代が違うんだよ、って。親の背中を見て育った方々はそういう感じなので、同じお金をもらっているはずなのにお金が増えなくて、そのうち貧乏になってしまう。自分世代の親を見て、親の背中の大事さというのを体感してしまったのです。今の時代は、親子で金融知識がないと共倒れしてしまう。だから親子教育をやりたいですね。「子どもには金融教育をやらせたい」という方もいますが、あなたがまず勉強しなさいよ、と。子どもを守るために、まずは親が勉強するべきだと思います。

今のFP事務所はコミッションが5分の1なので、皆さん辞めていっちゃうんですね。適正価格なので日本が貰いすぎなのですが。稼ぐのに時間がかかってしまうから、気合入っている人しか残らない。私自身、お金を追っていないですね。信頼づくり。みんなを幸せにする気持ちでやっています。