キッチンカーで誰もが同じスタート地点に立てる公平な社会をつくるために!クラウドファンディングにチャレンジします

福井 宏昌

福井 宏昌

2025.06.27

はじめまして!特定非営利活動法人MUKUの福井宏昌です。今回は、5月13日〜6月30日で行っている下記のクラウドファンディングに関するコラムです。
https://for-good.net/project/1001945

私は、主に発達障がいといわれる子ども達の成長を運動でサポートする放課後等デイサービスを運営しています。また、障がいのある方の就労支援を農業で行ってきました。そんな中で、
「身近にこんな居場所が欲しい」
といったご要望をいただくことが度々ありました。
「人の可能性は、【環境】で決まる」と言っても過言ではないほど、人生に大きな影響を与えるものです。生まれた場所や育った地域で可能性が制限されてしまうことのない、より良い社会を実現していくために、キッチンカーを活用して様々な取り組みを行っていきます!

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_福井宏昌さん.jpg

ある親子との出来事で決意!「食」と「居場所」の必要性

様々な子どもたちと関わってきましたが、中には家庭環境が複雑な子どももいます。

今回の課題を解決したいと思ったきっかけの1つが以前、母親が薬物で逮捕され、獄中で生まれたA君が私たちの事業所に通所してくれたことでした。母親はもう出所していましたが、ネグレクトの状態でA君はいつもお腹を空かせていました。愛着障がいからなのか普段から指導員にとても甘える子でしたが、弊所へ通所し始めてからは、情緒も少しずつ安定し、困りごとも目立たなくなってきていました。しかし、ある通所日にご自宅へお送りしていくと母親の彼氏が自宅で暴れて消火器をばら撒いたそうで、とても生活できる状態ではなくなっていました。その日からA君は児童養護施設に保護され、私たちは関わることができなくなってしまいました。

この力になってあげられなかった経験から貧困や虐待の中にある子どもたちのサードプレイスとしても大切な役割を果たしている、こども食堂をいつか開きたいと思ってきました。しかし、こども食堂にも次項のような課題があるので、今回のプロジェクトでそれらを解決していきます。

また、親が様々な理由により働きたくても働けなかったり、今回のように犯罪を犯してしまう理由のひとつに生育環境があったりもします。

ですので、こども食堂というように「こども」だけを対象にするのではなく、困っている人は「誰でも」来ることができる誰でも食堂にしていきたいと思っています。

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_福井宏昌さん.jpg

「こども食堂」が抱える課題を「キッチンカー」で解決!

貧困家庭の子どもが食に関することや進学、社会とのつながりなど様々な可能性を制限される現実があります。

例えば進学率ですが

貧困家庭の子どもの大学進学率は、一般家庭と比較して2倍以上の格差があります。

学歴が全てとは思いませんが、スタートの段階で2倍ハンディを背負っているというのが現状です。

また、貧困家庭を支援する1つの場所である、こども食堂にも課題があります。

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_福井宏昌さん.jpg

1、資金や人員の確保が困難 

2、恵まれる・施される場所と認識されたり、社会とのつながりが希薄で情報を得られていないことにより本当に届けたい層に届けられないことがある現状 

3、イベントやスポットで単発の開催となる食堂があったり、食堂のある場所にも偏りがあり、福祉に地域格差がある

などの課題があるので、それらの課題解決に取り組んでいきたいと思っています。

「誰でも食堂」プロジェクトで「実現」したいこと

見出し4画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_福井宏昌さん.jpg

まず「地域格差」の課題については、移動ができるキッチンカーで食堂を開催することにより解決します。

そして、「資金の確保」の課題については従来のこども食堂と同じように寄付と自治体からの補助は主な財源になります。しかし、ただ寄付を募るだけではなく、企業や個人からいただいた寄付は地域通貨を発行してお返しします。そして、誰でも食堂を利用する方は、寄付をいただく企業でお手伝いやお仕事、職場体験などその企業との関わりを持つことで企業から地域通貨をいただきます。

その地域通貨を持って誰でも食堂へ来ていただくことで、施されているなんて思いをすることなく、どんな人でもお越しいただける仕組みとなっています。

また、企業としてもこれからの人材不足の時代に地域の子どもを見守り、働きたくても働きづらい方にお手伝いや職場体験などを通して自社のことを知ってもらうことで、人材採用に費用をかけるよりも人財育成や地域に開かれた企業に注力することで将来、就職してくれる可能性が高まったり、地域の人が働く真の意味で地域に根差した企業になることができます。

そうやって人が協力しあって循環する地域を生みだしていきたいと思っています。

見出し5画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_福井宏昌さん.jpg

「食」だから「農業・福祉・就労・起業」の課題も解決

この協力・応援の循環はこのプロジェクトを通して様々なところで生みだしていきます。

誰でも食堂で使用する食材は、農福連携でつくられたものを使用したり、キズモノ・規格外の食材を積極的に使用することで農業の課題と障がいのある方の就労課題解決にも貢献します。

キッチンカーでイベント出店をして、農福連携の商品を販売したり、そこの食材を使ったフード販売をすることも応援になりますし、誰でも食堂の資金調達にもなります。

また、食堂の調理はいつか自分のお店を持ちたいという夢がある人のチャレンジショップにしたいと思っています。そうすることで夢の応援にもなりますし、関係人口が増え、食堂運営の人材確保にもなるのでサスティナブルな運営につながります。

一人ひとりの力はそこまで大きくなかったとしても、多様な人たちがこのプロジェクトを通して、自分の好きなことやできることで協力しあい、地域が活性化していくモデルをつくっていきたいと思います。

見出し6画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_福井宏昌さん.jpg

【リターンについて】
*全力応援(1,000円、5,000円、10,000円)

*キッチンカーシリーズ
・誰でも食堂スポンサー権(1日、半年、年間)
・スポンサーバナー(プラチナ、ゴールド、シルバー)

*MUKUシリーズ
・MUKU FARM産 淡路島の福芋2kg
・淡路島の美食詰め合わせセット
(野菜、お米など)
・農業体験、キャンプ
・階一棟1日貸切使い放題権(レンタルスペース・レンタル電動キックボード・レンタルボックス・BBQコンロ)

*多動社長・ひろシリーズ
・肩たたき相談室
・DE&I講演

ー目標金額の内訳、具体的な資金の使い道

今回のクラウドファンディングで応援いただいた金額と同額(上限500万円)を村上財団より助成いただけるプロジェクトとなっております。

最終ゴールを実現できれば、村上財団からの助成と合わせて1千万円となり、以下の項目を実現することができます。

【最終ゴールまでの道】
1stゴール:5月20日までに150万円
折り返し地点:6月5日までに250万円
最終ゴール:6月25日までに500万円

【資金の使い道】
機械器具・物品購入費(キッチンカー、スチコンなどの調理器具、接続工事など):約750万円
人件費(パートスタッフ2名):約150万円
印刷・製本費(広告・パンフレット製作費):約50万円
リターン準備費用:約50万円

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最後に

見出し7画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_福井宏昌さん.jpg

私はなんでも平等がいいとは思っていません。何もしなくても助けてもらえるのが当たり前ではないと思いますし、自分のできることはできる範囲でやるべきだと思っています。

しかし、様々な理由で今できることは、みんな違います。

それを一般常識や世の中の普通でジャッジして、人にレッテルを貼ってしまったり、分離してしまうのではなく、一人ひとりできることを持ち寄って、協力し合うことで誰もが自分の可能性に出会うための同じスタート地点に立てる社会をつくっていきたい!

このプロジェクトを通して、一人でも多くの人に将来、「このプロジェクトのおかげで今の自分がある」と言ってもらえるような機会にしていきます!

ぜひ、皆さんのできることを持ち寄って、より良い社会を一緒につくっていきましょう!

ご協力どうぞよろしくお願いいたします。