【イベント開催レポート】死生観についての対談イベント
こんにちは。星田暁です。私は、ワクセルのコラボレーターとして活動しながら理学療法士と社会福祉士の資格を生かして、地域で「ウェルビーイング」をテーマとした高齢者コミュニティ作りをしています。また大田区リビングラボの代表も勤めていて、行政や民間企業、地域住民の方々と協力して、地域課題解決に取り組んでいます。今回は大田区リビングラボのご縁でつながった方と、共同主催で「死生観」についての対談イベントを開催したので、その模様をお伝えします。
死生観対談イベント開催について
4月22日(月)に対談イベントを開催しました。トークテーマは「死生観」で、豪華ゲストをお招きして、参加者と一緒に死生観について考えました。
共同主催者の高橋和也さんとボランティアスタッフの方々と共に事前準備や運営をしつつ、僕自身は当日の司会進行を務めました。司会進行を務めたお陰で、ゲストの方々だけでなく参加者の方から多くの意見を伺うことができました。
今回の死生観対談イベントの共同主催者である高橋和也さんは、大田区リビングラボで一 緒に活動している仲間で、最近では能登半島地震により被災した地域の支援活動も積極的に行っています。今回の対談イベントも、高橋和也さんとのつながりからゲストをお招きすることができました。
豪華ゲストの方々との対談
今回、お招きした豪華ゲストは3名いらっしゃいます。
1人目は町亞聖さんです。
町さんは、日本テレビのアナウンサーとして活躍されていました。アナウンサーという華やかな舞台裏で、私生活ではヤングケラーとして10年間にわたってお母様の介護を続けてこられました。そのお母様と、お父様をがんで亡くされた経験から、医療を自身の生涯のテーマとして活動を続けています。
2人目は堀越啓仁さんです。
堀越さんは、2016年に参議院選挙に初出馬されました。翌年の衆議院選挙で当選し、現在も社会活動家として活動を続けられています。政治家になる前は、リハビリ業界に10年以上従事されていました。
またバンドマンであったり、お寺の副住職でもあったりと、一般的な政治家のイメージとはかけ離れた背景をお持ちの方です。最近は、能登半島の支援にも注力され、多方面で活躍されています。
3人目は菅原健介さんです。
菅原さんは、中学高校はデンマークで過ごし、野宿をしながらヨーロッパやアフリカなどを放浪しました。 社会人3 年目で転職して理学療法士を取得し、鶴巻温泉病院で勤務している時期に、東日本大震災が起こり被災地支援チームの現地コーディネーターとして石巻(いしのまき)・気仙沼で 8カ月活動されました。
被災地での活動のなかで、「顔の見える関係」や「 地域力」の大切さを痛感し、NPO法人『ぐるんとびー』を設立し、福祉事業を住民の自治活動のベースとして運用する活動を展開しております。
3名のゲストの方からは、ヤングケラーや被災地支援などさまざまな経験から、死生観について話していただきました。
家族の介護をしつつ相手を理解することの難しさや、突然の死に対して今できることはなんなのかなど、自分自身の死生観について向き合える貴重な時間になりました。何より、今回の対談イベントを通じて「すべての人が限りある命を生きている」と言うことを改めて実感し、日々生きている「今」を大切にするきっかけになりました。
参加者の声と僕自身が感じたこと
イベントの参加者からは、下記のような声をいただきました。
「自分や身近な方々の生と死について向き合う貴重な時間になりました」
「毎日を精一杯生きようと思えるきっかけになりました」
参加者には医療従事者の方が多く、普段から生と死について関わる機会がありますが、自分自身や、身近な人の生と死について考えている人はほとんどいませんでした。僕自身も地域の医療福祉の現場で働いている立場から、将来必ず訪れる死に対してどのように受け止めて、今をどのように生きるかを真剣に考えることができました。
今回の貴重な対談イベントの経験を、高齢者コミュニティや大田区リビングラボの活動にも生かしていきます。