【現地レポ】釜山国際映画祭(2023年)を現地レポート
釜山国際映画祭とは
釜山といえば韓国第二の都市と言われる大きな街。
観光名所や韓国料理で知られていますが、10月は映画祭が開催されることでも有名です。
釜山国際映画祭はアジアを代表する最大級の映画祭。
1996年に創設された国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の長編映画の祭典です。
アジア以外も含め世界中から300本ほどの作品が出品されますが、特にアジアの新人監督の作品にスポットが当てられます。11部門に分かれて厳密な審査が行われ、20万人ほどの来場者が訪れます。
ワールドプレミアでは100本ほどの作品が上映され、ハリウッドからも毎年人気の作品が集まります。
韓国は日本に近いため、韓流スターを見るために日本人観光客がツアーで訪れることもあるほど、実は身近な映画祭です。
25のスクリーンで269作品を上映
会場は複数の大型映画館やイベント施設に分かれており、センタムシティ内にある「映画の殿堂」と呼ばれる野外のメイン会場の上映が見どころです。
映画祭開催期間中は無料シャトルバスが各会場の間を走っており、4つの劇場を行き来することができます。映画祭は毎年10月の10日間で行われ、2023年の期間は10月4日〜10月13日でした。期間中には25個のスクリーンで269本の作品が上映されます。
バイヤーが佳作を買い付けるアジア最大級のマーケットであり、日本の映画作品も多数出品されます。
注目の作品は是枝監督の『怪物』
オープニングセレモニーでは司会の韓国俳優パク・ウンビンが青いドレスで登場。会場を華やかに盛り上げました。パク・ウンビンは共同MCの予定だったイ・ジェフンが欠席だったため、オープニングセレモニー初の単独司会者となりました。ステージでは俳優たちのインタビューも行われ、会場は満席で熱気に包まれました。
オープニング作品は韓国映画の『Because I Hate Korea』(チャン・クンジェ監督)、エンディング作品は中国映画の『The Movie Emperor』(ニン・ハオ監督)が上映されました。
日本の監督の注目作品は、是枝監督の『怪物』と濱口監督の『悪は存在しない』など。『怪物』はカンヌ国際映画祭のコンペティション部門でも脚本賞を受賞した作品。『怪物』の公式上映のチケットは、販売開始からすぐに完売したほどの人気でした。
釜山ってどんなところ?
釜山は韓国最大の港町で、日本から韓国旅行に行く人も多く訪れる場所です。韓国ドラマや映画のロケ地になることもあるほど、有数のリゾート地でビーチに行くのもオススメです。
釜山の夜市ではさまざまなソウルフードを楽しむことができます。
日本では食べられない本場の海鮮チゲ鍋やプルコギなど、定番メニューもリーズナブルな値段で食べることができます。
もし韓国旅行に行くことがあれば、ぜひ10月の釜山国際映画祭のシーズンに合わせて映画とグルメを楽しんでみてはいかがでしょうか。
以上、第28回釜山国際映画祭の現地レポートでした。