シングルマザー僧侶が考える『子ども食堂』が必要ない世の中とは

アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_八幡真衣さん_シングルマザー僧侶

浄土真宗本願寺派の僧侶である八幡真衣さんは、地域子ども食堂『テンプル食堂よしざき』の代表として、地域の子どもが集まれるコミュニティの場を提供しています。子どもの笑顔を守る「おうち」をつくるためのクラウドファンディングにも挑戦。テンプル食堂の全国展開も視野に入れて奔走する八幡さんが、現在の活動に至った経緯や、今後の日本社会に対する思いなどを伺いました。

地域コミュニティの場としての食堂

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_八幡真衣さん_子ども食堂

私が子ども食堂を始めようとしたきっかけは、自分がシングルマザーになったことでした。実は、周りにシングルマザーであることをオープンにしたのは、離婚から数年たってのこと。食堂のママたちと話をしているなかで、子育てに誇りを持ち自分が決めたことを大事にしている人が多いと感じました。

「シングルマザーだから」と、支援を受けることは差別思想に近く、みんな平等でみんながいないと成り立たないのがひとつの活動であると考えます。子ども食堂では、「してもらってばかり」と思う必要はなく、「自分たちが楽しいこと」をやろうと伝えています。誰かに助けてもらわないと子育てができないと思われることはつらいですね。

ボランティアや慈善活動と名前がついた瞬間に、社会的に強い人と弱い人の構図が生み出されます。私たちの活動は、上も下も強いも弱いも関係なく、社会みんながひとつになりつながること。そして、「ここに来たら楽しいよね」という場所を作ることが目標です。

シングルマザーとなっても一人で物事を抱える必要はないんだと感じることがあります。友達と助け合うこと、たとえば「美容室に行くなら子どもの面倒見るよ」と言ってくれる場があることが重要だと思います。人生には、どんなに頑張ってもどうしようもないことも起きてしまいます。つらい時に、「今は無理なんだよね」と言えて、肩の荷をおろしてもいいと思える場が一番です。

今の子どもには、家庭のように過ごせる空間と時間の提供が必要です。家とは、心置きなく過ごせる場であるはずですが、近年は家に帰ってもずっと一人、家がただの箱になっているという子どももたくさんいます。

家に帰って来ても誰もいない、ご飯はクレジットカードを渡されて自分で弁当を買うという子どももいます。そういう子どもたちは、私が知らなかっただけで身近に存在するということをより知っていきたいですし、多くの人にも知ってほしいと思います。子ども食堂は、地域コミュニティの場を提供し、「ここだったら友達がいる」という逃げ道になってほしいですね。

「おかえり」と言ってもらえる場所

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_八幡真衣さん_テンプル食堂よしざき

地域子ども食堂『テンプル食堂よしざき』が本格的にスタートしたのは2020年6月。新型コロナウイルス感染拡大で、全国的に緊急事態宣言が発令された1カ月後です。

コロナで収入が減った家庭が最初に削った支出が「習い事」でした。子どもたちから見たら、学校にも行けず学校以外の居場所もなくなりました。ソーシャルディスタンスにより人間関係が希薄になったという人もいますが、私は以前からあった懸念が顕在化しただけだと考えます。

『テンプル食堂よしざき』は、石川県と福井県の県境に位置していますが、住んでいる県も年齢も関係なく人が訪れます。子どもが家に帰るまでの間に「おかえり」と言ってくれる場になっています。また、地域の人たちが子どものことを知ることで、街全体が防犯の目にもなります。

ただ食事を提供する食堂ではなく、利用していただき地域の交流を深めることが大切です。むしろ、利用してもらうことで食堂を助けていただいています。来てもらうだけで防犯の目が増え、子どもたちのためにお金を置いていってくれる「おじちゃん、おばちゃん」の存在に支えられています。

お互いに「知られたくない」という社会になり、言いたいことを言えない人も増えてきました。本当に困ったとき、たとえば子どもがいなくなったときに地域総出で探す結束力が大事です。困ったから助けるのではなく、常日頃から関係性を持つことが必要です。食堂でも距離感や日頃からの関係性構築の積み重ねをしています。

子ども食堂が必要のない世の中へ

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_八幡真衣さん_子供とのつながり

浄土真宗の僧侶になったきっかけは、元々実家がお寺だったこともあります。小さいときは、家のことには興味がなかったのですが、自分が親になって親がやっていたことに目が向くようになりました。父が住職をやっていて、お寺で幸せそうな顔をして手を合わせているのはなぜかと考え、お坊さんになろうと決意しました。

宗教の勉強をしたときに、「こんな世界観があるのか!」と衝撃を受けました。それまでは、自分は世の中なんでも知っていて「自分が一番大事」と思っていたところに、自分のことを自分以上に大切に思ってくださる、阿弥陀物如来の教えを知ってから価値観が大きく変わりました。

自分のことを自分以上に大切に思ってくれる人がいることに安心を覚え、そこでできた余裕を使い、誰かに優しさとぬくもりを共有して、与える存在になりたいと考えるようになりました。

今後は、テンプル食堂の拠点を増やして、京都や沖縄、熊本にも展開予定です。いろんな拠点に子ども食堂をつくって、テンプルの子たちが交われる企画を検討しています。

小さいときは地域の社会で過ごし、大人になって広い世界に飛び立っても、どこまでも「ひとりじゃないよ」と言える場を提供し続けます。そして、「つながっていく」ことをテーマに、全国に広がる輪を展開していきます。

究極のゴールは、子ども食堂の必要がなくなり『地域食堂』となることです。子ども食堂が必要である世の中は、子どもが家で安心できず、逃げ道を必要としていることになります。

行き場のなくなった子どもが温かい家庭で育つ社会となり、地域の人たちが「自分もいて良いんだ」と集まり、お互いが支えあえる場となったらどんなに素敵な社会でしょうか。その理想も持ちつつ子ども食堂の活動を続け、僧侶としての価値観も伝えていきます。

焚き火バーとクラフトコーラでデジタルデトックス「なんでもできる街で、何もしないをしませんか」

アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_CityCampさん_アイキャッチロゴ

CityCamp代表取締役の松池恭佑さんは、現代のデジタル過多やストレスに癒やしを与えるクラフトコーラ『OFF COLA(オフコーラ)』を開発。また、東京・恵比寿に焚き火ができるコミュニティバー『CityCamp』をオープンし、新しいカルチャーを創出しています。本コラムでは、事業を立ち上げた経緯や、今後のビジョンなどについて伺いました。

「なんでもできる街で、何もしないをしませんか」がコンセプト

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_CityCampさん_CityCamp店内とOFFCOLA

CityCamp立ち上げのきっかけは、新型コロナウイルスの感染拡大、ITの急成長です。10年前まではスマホの登場すらイメージできていなかった時代から、急速にデジタル化が進み、知らない間にストレスがたまっている状態となっています。

また、密を避けることや、緊急事態宣言の影響で旅行ができず、室内に引きこもることにもストレスを感じていました。そのため、サウナ、テント、グランピング、シーシャのような新しいリラックスのカルチャーが続々と生まれてきています。

CityCampは、1960-70年代のヒッピー文化のリバイバルをイメージしています。当時のヒッピーは、リラックスカルチャーを盛り上げ、ファッションを楽しむ文化が生まれ、自然と共存するコンセプトがはやりました。まさに、現代でも同様のことが起きていると思います。

そこで生まれたのが、朝と夕方、オフになることをテーマにした『OFF COLA』というクラフトコーラです。私自身が芸能人の洋服ブランドを手掛けてきた経験から、ものづくりをしていきたいという思いがありました。自分の創造性をカタチにして、自分の世界観でライフスタイルを創り上げることにやりがいを感じています。

CityCampの由来についてよく聞かれることがあります。“City”は、アパレルの経験からくるものが大きく、“Camp”は、自分が学生時代から旅が好きだったことから由来します。また、“City”が「都会的・洗練された・クリエイティブ」のイメージに対して、“Camp”は「自然・豊かさの」象徴であり、それぞれが合わさったイメージがぴったりと考えたからです。

「飽きないことをするのが商い」ですから、自分が一生続けられることに取り組みたいという思いがありました。

デジタルデトックスのDJ的存在へ

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_CityCampさん_CityCamp店内

私が会社員として働いているときに、普段使用しているスマホやPCから距離を置き、デジタルから離れて自然を感じる取り組みを『デジタルデトックス』と呼んでいました。

当時、仕事中は仕事をやっていないと発作が起こりそうなほど打ち込んでいましたが、サウナやシーシャなどのリラックス手法をいろんな人と体験するうちに、余暇を楽しむことに興味を覚えました。

ただ余暇を楽しむ側となるのではなく、プロデュースしている方が自分らしいので「松池がやる意味あるよね」と言うものをやることに価値があると考えています。いわばDJのような存在になりたくて事業を展開しています。

『OFF COLA』で、1日にメリハリを

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_CityCampさん_OFFCOLA

OFF COLAは、「オフな時間に飲めるクラフトコーラ」がテーマです。AM2:00とPM6:00にはそれぞれ別々の味があります。オフになる瞬間とセットとなるよう、飲む時間とコーラをペアリングすることを意識しており、それがOFF COLAの持ち味だと考えます。

コーラはパティシエの林巨樹(はやしおおき)さんがプロデュースに入っていますが、彼がスパイスを混ぜるプロの腕は確かなものです。

ちなみに、お勧めの飲み方は『OFF COLAミルクセーキ』です。ミルクとコーラをシェイカーで混ぜたときにできる泡がとてもおいしいです。特に、ひと口目に味わう泡が最高ですね。

他にも、シーシャやサウナに合うクラフトコーラの開発を現在進行形で進めており、すでに100店舗に卸しています。「シーシャと言えばこのコーラ」「サウナと言えばこのコーラ」と言われるような文化をつくっていきます。そして既存のコーラメーカーのように、1兆円規模の会社へと成長させることが今後の目標ですね。

高千穂鉄道の歴史を後世に残す『高千穂あまてらす鉄道』

アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_  高千穂あまてらす鉄道

2008年に廃止となった高千穂鉄道の線路を利用したアトラクション『高千穂あまてらす鉄道』 鉄道橋としては日本一の高さ(105メートル)に架かる高千穂鉄橋からの景色は圧巻です。その魅力や今後のビジョンなどを専務取締役の齊藤さんに語っていただきました。

高千穂あまてらす鉄道の歴史

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_  高千穂あまてらす鉄道  _

私たち高千穂あまてらす鉄道は、高千穂鉄道の廃線をうけて、2008年3月に創立しました。はじめは駅舎や線路の活用さえできない状態だったのですが、翌年から認められ、動力なしの木製トロッコを人力で押すところからはじめました。駅構内限定です。

私たちの当面の願いは、高千穂駅から2.5キロ先にある現在でも鉄道橋としては日本一の高さ(105メートル)に架かる高千穂鉄橋を渡ることでした。それが実現したのが2013年夏休みからです。

お金のない私たちにどんな車両が走らせられるのか。考えた末に、軽トラック改造車両を2台連結して走らせはじめたのです。定員18名の小さな乗り物が、たびたびの故障に見舞われながら、毎年25,000人前後のお客様を鉄橋までお連れするようになりました。

高千穂あまてらす鉄道の魅力

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_  高千穂あまてらす鉄道  _

高千穂あまてらす鉄道の名物アトラクション『グランド・スーパーカート』は屋根や窓がないオープンカーになっています。そのため視覚、聴覚、嗅覚を使って高千穂を体感することができます。

動力車は空港で荷物を運んだりしているトーイング・トラクターというもので、2500ccの強力なエンジンが搭載されています。軽トラ改造車も、連休や夏休み以外の毎週水曜日に運行しています。

普通の電車内は外と仕切られた空間ですが、高千穂あまてらす鉄道は、仕切りがないことにより景色や風、においを楽しめるところが特徴となっています。床には強化ガラスを敷いていて、105メートルの高さを誇る高千穂橋を体感できるとともに、2つのトンネル内では美しいイルミネーションも楽しめます。

もともと、旧高千穂鉄道は地域の人とのふれあいが多い地域密着型の鉄道会社でした。今は観光業となりましたが、スタッフとお客さまの触れ合いを大切にアットホームな空気づくりを心がけています。

そのために、自分たちが楽しむことを大切にしています。「スタッフが楽しんでいるからこそお客さまを楽しませられる」という信念のもと、サービスを提供させていただいています。

高千穂あまてらす鉄道のビジョン

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_  高千穂あまてらす鉄道  _

世界的に脱二酸化炭素の流れがあり、あまてらす鉄道も燃料を軽油から2500ccのバイオディーゼルに変更しました。福岡の物流会社さんがラードをつかったバイオディーゼルを開発していて、そちらを導入させていただきました。

最初はバイオディーゼルで本当に車両が走るか、エンジンが壊れないかなどと心配しましたが、いざ運行してみると問題なく走行できました。排気ガスが綺麗になったことに加え、馬力が上がっているような感じもありました。

今後は、高千穂あまてらす鉄道を「歴史文化を学び、未来を考える場所」にしたいと考えています。なぜここに鉄道が敷かれたのか、なぜ廃線後もアトラクションとして運営しているのか、などを伝えていければと思っております。

また、高千穂鉄道の旧車両を用いて運転体験もできるので、お子様にも楽しみながら学んでもらえる場を提供していきます。

そして、100年、200年後になってもいいので、また鉄道を走らせたいと考えています。旧高千穂鉄道は列車のなかがひとつのコミュニティであり、公民館が移動しているようでした。高校生と年配の方が気軽に話せるような場をまたつくりたいと思っています。

ご当地キャラクター『笹郎(ササロー)』が語る“平凡”な街・笹塚

アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_笹郎さん_アップ

笹郎(ササロー)は、東京都渋谷区笹塚のご当地キャラとして活躍しています。2021年にはNHKオンラインの『首都圏ネットワーク』フジテレビの『次課・長州の力旅』などの番組に出演実績があります。本コラムでは、笹塚の魅力や笹郎の活動について語っていただきました。

ご当地キャラとして笹塚に恩返し

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_ 笹郎さん_スーツ

みなさん、笹塚と聞いて何を思い浮かべますか?

笹塚は東京都渋谷区の西側にあり、新宿区、杉並区、世田谷区の区界に位置しています。新宿駅から、京王線でひと駅乗ると着く笹塚駅。いざとなれば新宿から歩いて帰れるので、思う存分都心のライフスタイルを楽しむことができます。

笹塚は良くも悪くも“平凡”なところが特徴です。普通のことを不便なく、普通に暮らせることがとても大切だと考えます。

そんな笹塚に長年住んできた恩返しがしたく、笹塚の魅力を伝えるためにご当地キャラクターを始めました。笹塚のように不便なく過ごせることは、日常生活をするなかでは気付きにくいことでもあります。そして、普通のことのなかから新鮮さを見つけ出すことに価値があるのではないかと考えます。

『笹郎(ササロー)』の名前の由来は、笹塚の「笹」と男性のイメージの「郎」で、子供にも覚えられやすいようにしました。なぜスーツを着ているのか?と思われる方もいますが、笹塚の隣が新宿なので、都会の印象を演出するようにしています。猫のキャラクターにしたのは、親しみを持ってもらいやすいように考えました。

現在では、アメーバブログを執筆したり、Twitterを通して笹塚の魅力を伝えたりしています。ブログでは笹塚以外の地域の魅力も、どんどん発信しています。街の普遍を大切に、笹郎独自の右斜めな視点を加えつつ、地域の良さを掘り起こすことをしたいと思います。

また、ご当地キャラクターイベントに参加したり、ローカルヒーローショーにも出ています。最近では、東京都練馬区のローカルヒーロー『イクメン戦士ネリマック』と活動をともにしていますね。

ご当地キャラには「地元の良さを広めたい」「地域のために何かしたい」という人が多いので、横のつながりが多くあります。ローカルヒーローやご当地キャラ同士で地域のイベントに参加したり、商業イベントに出演したりしています。

信念を持つからこそ、周りの声は気にならない

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_ 笹郎さん_お花

笹塚は都内ではありますが、谷中や赤羽のように、「この地域と言ったらこれ!」のような派手さはありません。利便性は良く、生活しやすいですが、どちらかと言えば地味な部類です。そんな笹塚に長年住んできて、「何か恩返しがしたい」という思いで笹塚の象徴を創り上げるために笹郎をやることを決意しました。

ただ、最初は容姿で怪しいと思われることや、地域に受け入れられないこともありました。批判や逆境が強かった訳ではありませんが、なじむには時間がかかりました。それでも、自分が心に決めたことをやり続けるという信念がありました。「笹塚のため」と純粋な思いで活動しているので、周りの声は気になりません。

象徴的な存在になることも目的ですが、今の平凡な街の現状維持をしていきたいと思います。お世話になった人への恩返しもしたいですし、大好きな笹塚の魅力を伝えていきたいと思います。

直近、笹塚駅の前にあるフレンテ笹塚という商業施設の広場で、献血車両を呼ぶことが一番の目標です。以前、栃木のローカルヒーロー『勇気の戦士ナスライガー』さんと一緒に那須塩原で献血啓蒙活動を何年かずっとやっていました。ナスライガーさんに育てていただいた感謝の気持ちを形にしたいと思い、恩返しを込めて献血車両を呼びたいと考えています。

これから何かチャレンジしたいと考えている人には、まずは、自分ができる小さいことから始めることをおすすめします。人それぞれのペースがあるので、ゴミ拾いから始めるのでも良いと思います。自分の活動をSNSにアップロードしていくのも良いでしょう。お祭りがあればSNSにあげる、自分の身近なものをコツコツと進めていくことも大切です。

自分に自信がない人は、自分ができる範囲の活動を積み重ね、自信がついたら大きなチャレンジをしていけば良いと思います。

舌から始まる人体構造学④:咀嚼とは?

アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_平井幸祐さん_舌

陸上自衛隊を退職してから鍼灸大学に通い、卒業後に七星スパルタ鍼灸院を開業し、院長を務める平井幸祐(ひらいこうすけ)さん。全国各地での治療や健康セミナー、ワークショップ、歯科医院に呼ばれての講演会なども開催し、多方面で活躍中です。こちらのコラムでは、平井さんより「舌から始まる人体構造学」をご紹介いただきます。

咀嚼とは?

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_平井幸祐さん_咀嚼

咀嚼とは砕くことで無く
唾液と混ぜ合わせる
撹拌が重要な仕事です。

上の歯と下の歯は当てるな‼️

なのです。

餅つきのときに杵と臼とは
直接当たることは無いですよね?
餅を搗く度に杵と臼が当たっていれば
木屑だらけの餅となって食べられませんよね?

ですから杵付き餅を作るのには
杵と臼は当たってはいけないのです!

杵と臼を鍛える為にと
硬い生米やスルメを搗く
なんてことしませんね。

杵と臼を持ってしても
蒸した米しか搗かないのです。

ですから歯と歯茎に硬いものを噛んで
歯と歯茎を鍛える!
なんて必要が無いのです。

必要が無い以上に歯と歯茎を
傷つけるだけなのです!

『歯固め』なんて最悪です。
歯が真っ直ぐに生えなくなります。
酷い食い縛りだと歯を失ったりします。

身近なものにたとえると

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_平井幸祐さん_ギア

車のエンジンにしても
ピストンがシリンダーに当たっては
故障・事故。

ギア同士が当たってしまっても
故障・事故。

「頑張れ!歯を食い縛れ!」なんてことは
故障・事故に他ならないのです。

上下の歯が接触してしまうと

歯が削れる。
歯茎が痛む。
歯列が崩れる。
骨が歪む。
動作が遅くなる。
腰痛。
膝痛。
肩こり。
頭痛。

先ずは
上下の歯は1箇所も接触しない!
と言うことを練習して下さい。

次回は

咀嚼方法、嚥下方法をお話ししていきます。

世界を駆け巡るインストラクターの人生を変えた『ジヴァムクティヨガ』②

アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_小川友里さん_プロフィール

本コラムは、ジヴァムクティヨガ講師の小川友里さんの連載コラム第2弾です。小川さんにとって、ジヴァムクティヨガはただのヨガにはとどまりません。さまざまな思想を理解したことにより、海外との繋がりが増えたそう。そして、これから新たなチャレンジをしていこうという、エネルギーの源とのことです。今回のコラムでは、ジヴァムクティヨガのこれからについて綴っていただきました。

ジヴァムクティヨガの魅力

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_小川友里さん_ジヴァムクティヨガ

私がジヴァムクティヨガを実践すること、伝えることが好きな理由は「様々なバックグラウンドを持った人達が、同じ志を持って取り組める寛大な流派だから」です。

ジヴァムクティヨガには5つの大切な思想があります。それはアヒムサ(非暴力)、バクティ(献身)、ディヤーナ(瞑想)、ナーダ(音)、シャストラ(聖典の知恵) です。これまで多くのジヴァムクティヨガの実践者、そして各国のコミュニティに出会ってきましたが、皆んなそれぞれこの5つのどこにどんな魅力を感じたのかが違います。

ヨガの実践を長年続けていると、アーサナ(ポーズ)だけ、瞑想だけ、キルタンだけ、と、どうしてもある特定の実践だけに偏る傾向があります。

ジヴァムクティヨガは、ヨガで大切な実践をどれもバランス良くカバーしているし、実践者の個性や境遇を尊重して、5つの思想をその人に合った方法で、ライフスタイルに組み込めるような寛容さも持ち合わせています。それぞれの思想を掲げた真摯な仲間が、世界中に沢山できるのも魅力的です。

海外との繋がりがどんどん広がる

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日本のLINEのような『WhatsApp』というアプリが海外にはあるのですが、各国のジヴァムクティコミュニティのグループに参加していると、毎日色んな時間に色んな言語でチャットが来るんです。朝にNYから英語でメッセージが来たかと思えば、夕方にはスペイン語とドイツ語で哲学の話が盛り上がってたり(笑) 本当に楽しいです。

2021年からYuri OGAwa Official Websiteを作って会員制にした理由は、10月からバルセロナに滞在し、ジヴァムクティヨガのJTAPという500時間のトレーニングを積むため、そしてアドバンス正式指導者になるための試験に合格するための準備でした。

コロナ禍の状況を逆手に取って、オンラインクラスの提供が軌道に乗ったことで、それまでの仕事スタイルが大きく変わりました。私が海外にいても、慕って下さる生徒さん達に安心してヨガの実践を続けてもらえるプラットフォームを作ることができたので、ヨーロッパ滞在中はもちろんのこと、今年の8月に帰国した後も、オンライン/アーカイブクラスは継続しています。

今年はちょうどヨガを指導し始めて10年目の年でした。そのタイミングで、ベルリンで試験を受けてアドバンス正式指導者に合格したことはとても嬉しかったですし、大きな大きな自信になりました。

最初に教えてくれたブルックリンで出会った先生がアドバンス指導者だったこともあり、心のどこかでアドバンス指導者への憧れがあったんだと思います。実際ジヴァムクティヨガのアドバンスの先生方は、スキルはもちろんのこと、どの人も人間性が素晴らしい。逆に人間力がないとなれない立場でもあります。そこに認めてもらえたこと、選ばれたことに感謝の気持ちで今もいっぱいです。

これから先の3つのチャレンジ

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_小川友里さん_ヨガ

帰国後に私が提供するクラスで力を入れていることは以下の3つです。

・ライブ、オンライン、アーカイブと柔軟にヨガを学び続けることのできる人を増やす

ヨーロッパに滞在中、様々なヨガスタジオに体験に行きましたが、オンラインクラスやアーカイブプランが非常に充実している印象がありました。直接指導を受けたい人のケアはもちろんのこと、自宅や出張先で受けたいクラスを自由に受ける環境どちらも、バランスよく大切にすることを心がけています。

・将来英語でヨガの指導をしたい方や、好きなことを通してグローバルに活動したい方への多国語教育

実際入会して下さる会員の皆さまは好奇心があり、柔軟で、語学に関心のある新しい環境に触れたり楽しむことができる方ばかりです。(日本在住のスペイン人の方やフランス人の方などもいらっしゃいます)

バルセロナやベルリン滞在中に、英語クラスを持たせてもらえたことでバイリンガルクラスに更に磨きがかかりました。今は日本語と英語の両方を駆使してクラスの指導をしています。将来的には第3言語をマスターして、トリリンガル指導者になるための勉強をしています。最近よく聴いているのがスペイン語かドイツ語、そしてフランス語です。

・「Yuriから学びたい」と思ってもらえるような指導を。身体を動かすだけでなく、心も鍛え、浄化し、多岐にわたるヨガの実践を受けてもらう

誰から何をどこで学ぶかが、何事も非常に大切だと思っています。学びたくなるような環境がないと、継続しません。最初の動機が浅かろうが深かろうが、先生が良ければやり続けられるし、何とかなります。そう思ってもらえるような存在であるための努力を、これからもただ続けていくだけだと思っています。

そのためのプロジェクトとして、いま年末12/31までにジヴァムクティヨガのベーシッククラスの動画をYoutubeで期間限定配信しています。この機会に私がどんな風に指導をしているのかを実際クラスを受けながら知って頂ければと思っています。

◆Jivamukti Basic (Limited Edition) by Yuri OGAwa
Jivamukti Basic (Limited Edition)

私が長年続けてきているこのジヴァムクティヨガの魅力を、より多くの人に伝えていくことが今後の私の役割です。

私はやるなら徹底的に、しかも面白く、楽しんで!!やりたい性分なだけ。それで良いと思っています。そのような姿勢に共感してくれる人とワクワクしながら生きたい。私Yuriというフィルターを通じて、世界を知り、味わい、いま生きていることがどれだけ素晴らしいことなのかを知ってもらえるなら、こんなに幸せなことはないです。

目指せサテライトコミュニティ。
どこにいても、私は側にいる。

そんなメッセージを、慕って下さる皆さんの側で送り続けています。

Keep flowing = 漂い続けること 、変化することを恐れず、受け入れ、楽しみ、何でもとりあえずやってみる。そんな柔軟な姿も皆さんのモチベーションになればと思っています。

ヨガ以外にも踊ったり描いたり飛んでみたり。自分のことを ” 私は◯◯な人です ” と伝えることが本当に難しいくらい、色んな私がいるし、色んな私があっていいと思っています。私がどんな人なのかを決めるのは相手だから。その人が見たいようにYuri を見ればいいと思う。私の様々な側面を、これからも色んな方にシェアしていきたいと思っています。

◆YuriのOfficial Websiteはこちら
https://yuriogawa.jp

◆各国のJivamukti Yogaの先生のクラスが受講できます
(1週間無料体験できます。私も出演しています)
https://digital2.jivamuktiyoga.com

世界を駆け巡るインストラクターの人生を変えた『ジヴァムクティヨガ』①

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本コラムは、ジヴァムクティヨガ講師の小川友里さんの連載コラムです。小川さんの人生はジヴァムクティヨガに出会ったところから大きく舵を切りました。小川さんが心底「良い!」と思えたヨガだったからこそ、本気になることができ、人生は激変したそうです。今回はそんなヨガとの出会いについて綴っていただきました。

ジヴァムクティヨガとの出会い

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_小川友里さん_ジヴァムクティヨガ

私は元々ダンサーとしてキャリアを積んでいた頃にヨガに出会いました。当時のチームメイトがヨガの体験に行くと聞き、ヨガスタジオに付いて行ったのが最初です。毎日身体を酷使していたので、週に 1・2 回ほどストレッチ感覚で習っていました。

ぶっちゃけその頃はまだヨガに対して良いと思っていたわけではなくて(笑) ちょうどヨガが日本でも流行っていた頃だったし、ヨガのことよくわからないけど、とりあえず皆んな良いって言ってるからやっとこかなっていうミーハー心だけで行っていました。

ヨガ人生の転機が来たのは初めてから3ヶ月経ったくらい。ダンスの恩師のプライベートレッスンを受けにNYに戻った時です。ブルックリンで家を借りていて、その時のルームメイトの1人がジヴァムクティヨガのアドバンス正式指導者でした。

「良いヨガスタジオがNYにあるか」と、彼に相談したら「ボクが教えている流派はめちゃいいから絶対行った方がいいよ!」と言われ、とりあえず行ってみようとブロードウェイの13thストリートまで足を運びました。

初めて受けた時の印象は衝撃で、今までに受けたことのない感覚でした。全身に電流が走ったような、言葉には表せない体感がありました。「何だこれは!もっと知らないと」「これは続けた方が良い」と、身体と心が真剣に必要としているのがわかりました。

心の底から湧き出る思いを大切にする

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人は心底から納得して「良い!」と感じないと続けることを辞めてしまいます。続ける意味が見出せないからです。「続けたい、続けてみよう」と思える機会を、ヨガを始めた初期の頃に経験できたことは良かったなと思っています。ジヴァムクティヨガでなかったら、今でもそれなりに適当に、ストレッチ感覚でヨガをしていたかもしれません。

「私が感銘を受けたように、私もヨガを教えるなら、そう思ってもらえるような人になりたい」と指導の志が芽生えたのも、ファーストインプレッションが良かったから。続ければ続けるほど「あーなるほどそういうことね」と。自分でヨガをやる理由が明確にもなりました。あの時得た感動を、私も伝えるというのが仕事をする上での基準になっています。

それから毎日センターに通い、ダンスの練習そっちのけで取組むようになりました。その後もフラフラと様々な流派をかじりましたが、やっぱりジヴァムクティに戻る。付き合ってから別れたり浮気されたり色々あったけど、結局やっぱり寄りを戻したカップルみたいな(笑) 私とジヴァムクティヨガの関係は、そんな風に切っても切れない関係になっていきました。

帰国後は日本でRYT200のティーチャートレーニングを受けたり、著名な先生達のワークショップを受けながら「ジヴァムクティヨガをもっと知りたい」という気持ちだけで動いていました。最初からヨガの先生になりたかった訳ではなく、ただ「ずっと続けたい」と当時は思っていました。

ジヴァムクティヨガを、タイミングよく日本で続けることができた環境にいた私はラッキーでした。(その節に関してはミラクルエピソードが山ほどあるので、もしコラムが好評だったらワクセルさんに次回取り上げてもらった時にでもお話ししたいと思います)

好きなことは妥協しない

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_小川友里さん_海外

ヨガを通して、自己啓発本でよく書かれているような奥義はひと通り経験してこれたように思います。今振り返ると、20才という大人になったばかりのまだ若い頃に、ヨガを始めたのも良かったと思います。

年を重ねるがゆえに生じる悩みや苦悩に、早くから向き合うことができたし、何事も早くから始めるに越したことはないと学んだのも、ヨガがあったおかげです。自分自身を内観する習慣をつけること、深く入り込めるモノに出会えて本当によかったと思っています。

20代はヨガを通して色んな国に行きました。大学生の時に始めたインストラクターのバイトで稼いだお金は、全て海外に中期滞在するために使いました。20代前半は毎年ダンスの恩師に会いに、そしてジヴァムクティヨガを本場で学ぶためにNYへ。通ううちにラテン系の友達も増えて、仕事でカリブ海のマルティニークやバルバドスという国にも行って、ヨガを教えたりしました。

後半はバルセロナやベルリン、パリ、ロンドンなど、ヨーロッパ諸国に滞在して国ごとに違うヨガ文化を体験することを楽しみました。好きなことを妥協することは一切ありませんでした。まだ自分が知らない世界にある面白いことを求めて、ヨガを通して知っていきました。

20代の10年間で、様々な国で様々なバックグラウンドを持った人が、その土地で自分に合った方法でヨガを楽しんでいる瞬間をたくさん見ることができました。この時に養った多様性を受入れる感覚が、いま日本で展開している自分の仕事に大いに役立っていると感じます。

実践して5年くらい経った頃、「これだけ練習しているんだから、ジヴァムクティヨガの先生になった方が良い」と、習っている先生に背中を押されたことが決め手になり、2017 年にコスタリカで Jivamukti Yoga の正式指導者の資格を取得しました。

「好きこそものの上手なれ」好きで続けてきたことはいつの間にか勝手に仕事になってしまうこと、しかもそういう流れをヨガだけではなくて、色んなジャンルでやってのけてしまうのが得意なんだということも20代の時に知りました。

「好きなことを全部仕事にする」

私の長所のひとつだと思っています。

いま年末12/31までにジヴァムクティヨガのベーシッククラスの動画をYoutubeで期間限定配信しています。この機会に私がどんな風に指導をしているのか、実際クラスを受けながら知って頂ければと思っています。

◆Jivamukti Basic (Limited Edition) by Yuri OGAwa
Jivamukti Basic (Limited Edition)

◆Yuri のOfficial Websiteはこちら
https://yuriogawa.jp

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ほめ達!流「照り返しで輝く!魅力作り 〜運を味方につける生き方〜

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『ほめ達!』の西村貴好さんのコラム第5回のテーマは「運を味方につける生き方」です。運を身に付けるには、「自分は運がいい」と思い込むことから始まるそうです。本コラムには、ラッキーなことが次々と寄ってくる秘訣が満載なので、自分の考え方や行動を見直すきっかけに是非ご一読ください。

ツイている人の共通点は

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運がいい人、ツイている人の共通点は、まず自分は運がいいと思い込んでいることです。この「思い込む」というところが大切です。何が起きてもポジティブに捉えて、若干強引でもプラスに解釈していくのです。

そして、良い記憶だけを頭の中に残していきます。すると、良いことしか思い出せないので、自然と自分は運がいい、ツイているとの思い込みがますます強化されていくのです。すると、不思議なことに、実際、良いことラッキーなことがツイている人の目の前に現れることが多くなっていきます。

繰り返しますが、ポイントは、まず自分は運がいい、ツイていると思い込むことなのです。そして、この記事を読んでいるあなたは、間違いなく運がいい、ツイている人です。なぜならば、ネット上に溢れているさまざまな情報や記事の中から、この「ほめ達!」の記事を読んでいるという強運の持ち主だからです。

さらに、ツイている人の共通点の二つ目は、運がいい人を周りに近づけ、運が悪いという人を自分の周りからそっとざけているというところです。ツイている人は、自分は運が悪い、ツイていないという人を嫌います。これは無意識レベルでしていることなので、本人にはその自覚はないかもしれませんが、間違いのないことです。

ですから、運の良い人の仲間入りをしたいのならば、自分は運がいい、ツイているとつねに口にすることが大切です。すると、「ツイている倶楽部」・「運がいい倶楽部」への入会資格が得られます。実際には、このような名前の倶楽部はないのですが、世に言われる成功者たちは、例外なくなくこのような習慣を身につけています。

セレンディピティを作り出す方法

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セレンディピティとは、偶然の中の幸運といわれるもので、「セレンディップの3人の王子たち」という寓話がもとになっています。「探していたものは、見つからなかったけれど、偶然によって探していたもの以上の価値あるものが手に入ること」これがセレンディピティです。ペニシリンの発見や、X線の発明などがこのセレンディピティによるものとして有名です。

セレンディピティは、偶然起こるものと定義されています。それでは作り出すことはできないのかというと実はそうではありません。さすがに、絶対に100%の確率でとはいきませんが、かなりの確率でこのセレンディピティを作り出すポイントがあるのです。

ポイントの一つ目は、よく観察するということです。偶然の中の幸運の種は、じつはたくさん目の前に散らばっているのです。その幸運の種に気づけるかどうか、これが大きな違いです。

連載の第二回の中でご紹介した「脳を動かす魔法の言葉」=「これはなんのチャンスだろう?」を使ったり、あるいは目の前の出来事に対して、「この出来事に必ずプラスの意味があるとするならば、それはどんなプラスなのだろう?」とつねに自分に問いかけ続けるのです。すると、セレンディピティの種が浮かび上がって見えてくるのです。

一度でも、この体験をするともうやめられません。私自身もこの方法を活用しています。お目当てレストランの予約が、手違いでミスして出来ていなかったとき、そのレストラン以上の素敵なレストランと出会うことができたりしているのですが、最大のセレンディピティは、ダメ出しの覆面調査の中から「ほめ達!」という考え方に出会ったことでしょう。

「なぞる時間」と「描く時間」

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そして、セレンディピティを作り出す、最大のポイントは「とにかく行動する」ということです。行動がなければ、偶然とも幸運とも出会うことはできません。「とにかく行動する」これが全てのトリガー、きっかけとなります。

さらに行動する上において、自分の経験値を増やし魅力を高めていく点において、知っておいていただきたいことがあります。それが「なぞる時間」と「描く時間」の違いについてです。

「なぞる時間」とは、自分の過去の行動でよかった経験をもう一度、再現するように行う時間のこと。過去に行って、よかったレストランや温泉などにもう一度行く、などの行動がこの時間にあたります。

繰り返すことで、さらに馴染みになって良いサービスが受けられることも期待できるでしょう。決して悪いことではありません。ただ、人生の中で、この「なぞる時間」ばかりが多くの割合を占めてしまうと、さらなる魅力の開花が止まってしまうこともあるのです。

あえて、意識をしてこれまでとは違うことに挑戦してみる。白紙のキャンバスに新しい絵を描くような、これまでとは違う行動=「描く行動」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。「描く行動」の方がよりセレンディピティと出会いやすいでしょう。

自分自身にとって「描く行動」とは、どのようなものか一度具体的に考えてみませんか。新しい学びにチャレンジするということも、大切な「描く行動」になるでしょう。もしも、何を学んで良いのか迷われているならば、自信を持って「ほめ達」をお薦めいたします。

種を蒔く生き方

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「ほめ達」は種を蒔く生き方です。素敵な言葉の種を蒔き、その芽吹きと開花、さらには果実の実りを楽しむ生き方です。この「蒔く」という漢字には「時」という文字が入っています。「時」を楽しみ、「時」を味方につけるのです。

種の蒔き始め、土の中にある種の発芽は目にすることはできません。最初は成果を確認するまで時間がかかるです。その時を楽しむことが重要です。すぐに成果を確認できなくて、焦って、土を掘り起こしたり、水をやりすぎたりすることなく、種を蒔いたことを忘れるぐらいに次の種を蒔き続けるのです。

すると、気がついた時に、思わぬところから芽が地面から出てきている、また違うところには花まで咲いている、ということになるのです。一定の時間が過ぎると、これまで蒔いてきた種が、どんどん開花をはじめる、果実をつけ始める。時間が経てば経つほど、成果が目の前に現れ出します。これが時間を味方につける生き方です。

あなたも、素敵な言葉の種を蒔く、「ほめ達」という生き方、始めてみませんか。

ほめ達!流「照り返しで輝く!魅力作り」~時間を味方にする魅力作り~

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『ほめ達!』の西村貴好さんの第4回コラムのテーマは「時間を味方にする魅力作り」です。時間の経過と共に魅力が上がる生き方とはどんな考え方でしょうか。失敗談を笑って話せる人、プライドを未来に対して持てる人。時間を味方にする魅力作りについて、詳しくご紹介いただきます。

失敗談を笑って話せる人になろう!

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誰かと仲良くなりたければ、自分の失敗談を話せ。
目の前の人と心の距離をとりたければ、自分の自慢話をしろ。

昔からよく言われている言葉ですが、その通りだと思います。
自慢話をする人は、過去を生きている人、
失敗談を笑って話せる人は、未来に向かって生きている人です。

どちらが魅力的でしょうか。
圧倒的に、失敗談を笑って話せる人が魅力的ですよね。

ところが、ついつい自慢話をしたくなる、
なかなか失敗談を笑って話せない、どうしてなのでしょう。
その理由の一つは、自分に自信がないからかもしれません。

自分の失敗を話すと、馬鹿にされるのではないか、尊敬されない、
何か軽んじられるのではないかと思ってしまう。

逆にいうと、失敗談を笑って話せる人というのは、
嫌味なく周りの人に圧倒的な自信を伝えている人なのです。
しかも、人の心を惹きつけながら。

そう考えると、失敗することが楽しみになってきませんか。
失敗したということは、何かに挑んだということです。
それだけで素晴らしいことではないでしょうか。

そして、何かに挑んで、思うような結果が出なかった、そんな時、
「失敗した!」と傷つくのか、「気づきを得た!」
と前を向いて進むのかでは大きな違いです。

たくさんの挑戦を重ね「傷だらけの人生」にするのか
「気づきだらけの人生」にするのか、あなたはどちらを選びますか。

発酵と腐敗

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時間の経過と共に、バクテリアや微生物の影響で、
元の状態と違うものに変化していくということ、
その現象を「発酵」と「腐敗」といいます。

それでは「発酵」と「腐敗」の違いとは何か、
すごくシンプルな定義がされています。

時間の経過と共に、
人の役に立つものに変化することを「発酵」といい、

人にとって好ましくない
毒となるものに変化することを「腐敗」というのです。
自分の過去の体験や経験を「発酵」させて栄養にするのか、

「腐敗」させてしまうのか、これもまた大きな分かれ道です。
そして、過去の大きな失敗経験、辛かったこと、
トラウマやコンプレックスに思ってしまっていることを

時間の経過と共に上手に「発酵」させると、
心の栄養価がすごく高いものに変化します。

自分自身にとっても、周りの人にとっても役に立つものになります。
「発酵」は、時間を味方につけることができます。
時間の経過と共に良いものに変化していきます。

逆に怖いのが、「成功体験の腐敗」です。
過去の成功体験を「腐敗」させてしまうと、
ものすごい悪臭を放ちだします。

そして、成功体験は、早く消費してしまわないと、
恐ろしいほどのスピードで「腐敗」が進みます。

成功体験の使い道は、ただ一つ、
次の挑戦、チャレンジへの原動力として使い切ることです。

プライドは未来に持つもの

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私は、「プライドは未来に対して持つもの、今が一番格好悪い」
という考え方をしています。

「挑戦して失敗したら格好が悪い、プライドが傷つく」と考えてしまって、
挑戦することに対して、ブレーキを踏ませてしまうようなプライドならば不必要なもの、
むしろ成長のためには邪魔なもの、投げ捨てるべきものではないでしょうか。

日々、挑戦を重ね、気づきを得て成長していく、
今日よりも明日、明日よりも明後日と、どんどん成長を重ねていくとするならば、
3年後の自分は、今の自分よりも、ずっと成長している、格好良くなっている!

もしもタイムマシーンを使って、成長した未来の自分から、今の自分を見ることができたなら、
現在の自分とは、なんとも未熟で格好の悪い、恥ずかしい存在ではないでしょうか。
プライドというものは、成長している未来の自分に対して持つものなのです。

未来から見ると、今が最高に格好悪いと思える。
だからこそ、どんな挑戦でもできるのです。
今、上手くいかなくて、当たり前。
本当の格好よさとは、無様の先にあるものなのです。

挑戦し、気づきを重ねていく。
ときに心が傷つくこともあるかもしれない。
その傷を抱え、発酵させて心の栄養に変えていく。

時間を味方につけ、発酵が進んだあるとき、
魅力的な笑顔でその失敗談を語れるようになっている。
魅力とは、このように醸成されていくものなのです。

プライドを未来に持ち、挑戦を重ね、失敗を恐れず、
誰にも奪われない最高の魅力を、さらに身につけていきませんか。

この生き方は、時間を味方にすることができます。
時間の経過と共に魅力が上がる生き方です。

人体の値段以上に価値をつけるためには?

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人体の構造物を値段で表すといくらになるかご存じでしょうか。アロマテラピーやハーブを扱う会社の代表を務める野寄聖統(のよりまさのり)さんの今回のコラムでは、そんな人体の価値について解説していただきます。自身の価値を高めるうえで、仏教の十善戒という戒律についても触れていただき、身業、口業、意業の大事さも語っています。

「値段」と「価値」の違いを人体から考える

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人体の値段って・・・
実際に人体の構造物を成分で値段にすると、体重60キロの人で結果はだいたい以下のようになるそうです。

水(酸素と水素)・・・100円位かな?
鉄と亜鉛・・・20円
塩(ナトリウムと塩素)・・・70円
硫黄・・・300円
リン・・・300円
カリウム・・・600円
窒素・・・800円
炭素・・・900円
カルシウム・・・2,200円
マグネシウム・・・4,700円

トータルで約10,000円

臓器のとてつもない機能は別として・・・
人体の構造物は約10,000円で構成されているそうです。

値段は同じ、でも価値は?

弊社のたい焼きでいえば230円。大好きな人にはたまらない♪
色んな味も食べたい。それに合うドリンクにもこだわりたい。
なんなら、テイクアウトして何処で誰と食べるのかまで。

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でも、たい焼きを食べたくない人には230円に価値付けができません。っていうか100円でもいらない。ハンバーガーの方がいい(笑)とか。

骨董品の有名なツボや器なんかも、とんでもない値段がついたりします。でも、正直、器としては価値がそれほどないかもしれません。見た目はボロボロで不安になっちゃいます。器なら新しいピカピカな方がいいでしょ。

野寄は古物商でもありますが、専門以外の目利きは全くできません(笑) 器としての値段ではなく、それ以外の付加価値があるってことなんですよね。

さて、人体はいかがでしょう?

自分自身の肉体の値段は約10,000円です。面白いですね。たかだか10,000円のものです。着飾ったり、高価なものを身に着けたりして、付加価値は上がるのでしょうか?身に着けるパーツは交換できるのでいくらでも変わりがききますね。

自分じゃなければっていけない所にどれほどの付加価値をつけていますか?
そのお買い物や体験は、自分自身の価値をあげていく自己への投資になっていますか?
人体の値段10,000円以上の価値になるように、自分自身を大事にしていますか?

逆にどれだけ嫌なことや辛いことがあっても、何百億円をどうする!?レベルではなく、たかだか10,000円の値段の悩みなので、そこまで大したことはないです(笑)

ご飯を食べた分だけ、汗をかいて働いて、世の中に価値を提供している人にとっては、そのご飯は自己への投資です。服や装飾品でも、誠実そうにみえたり、本物志向でそれが仕事の商談や決定率に効果的なものを買えば自己への投資です。

ご飯を食べて働きもせず、ゴロゴロしているだけ。誰も喜ばない、自己満足だけの買い物は、ただ欲を満たしただけの浪費と消費です。そして、人の足を引っ張るような行動は自分自身を10,000円以下の価値にもしてしまいます。

仏教の十善戒から学ぶ「口業」の大事さ

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仏教では十善戒というのがあって、身口意(身と口と心の行い)を清浄に保つための戒律としてあります。

◎身業とは体による行いのことです
不殺生(ふせっしょう)…むやみに生き物を傷つけない殺さない
不偸盗(ふちゅうとう)…他人の物を盗まない
不邪淫(ふじゃいん)…男女の道を踏み外す不道徳な性行為を行わない

◎口業とは口から発する言葉のことです
不妄語(ふもうご)…嘘をつかない
不綺語(ふきご)…飾り立てたおしゃべりをしない
不悪口(ふあっく)…悪口を言わない
不両舌(ふりょうぜつ)…二枚舌を使わない、筋の通らないことを言わない

◎意業とは心で思うことです
不慳貪(ふけんどん)…貪らない、欲深い事
不瞋恚(ふしんに)…耐え忍び怒らない
不邪見(ふじゃけん)…間違った見方考え方をしない

身業は、あかんやつって分かりますよね(笑)
意業は、心で思ってもダメって、これはなかなか難しいですよね。

この中で特に、口業はとてもパワフルです。最近ではSNSを通じて、誰でも何でも簡単にすぐ発信できるような時代です。

どんな人でも100%絶対に治してしまう薬は世の中にはありません。でも、どんな人でも誰でも殺せる毒は世の中に沢山あります。人に毒(悪口や誹謗中傷、嘘、乱暴な言葉に批判や理不尽な比較評価等)を盛るのは簡単なので、誰でも傷付ける事ができます。

でも、それを100%完治させるのはとっても難しいわけです。

その毒がきっかけで病んでしまって、仕事もできなくなり人とも関われなくなったり、中には自ら命を絶ってしまうようなケースもあります。

言葉の毒だけで、です。

話を戻しますが、人に毒を盛るような人体に10,000円どころか1円の価値もありません。人を傷つけて足をひっぱり奪うことは、間違いなく自分の価値を下げてしまうことになります。

上記の十善戒はやってはいけない仏教での戒律になります。
では具体的にどうしたらいいのでしょうか?

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口は人を励ます言葉や感謝の言葉を言うために使おう
耳は人の言葉を最後まで聞いてあげるために使おう
目は人のよいところを見るために使おう
手足は人を助けるために使おう
心は人の痛みがわかるために使おう
             腰塚勇人さんの5つの誓い

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目の前の人を尊重しひとりひとり大切にして、自分だけでなく周りの人へも10,000円以上の価値を一緒に生み出していくような、人生の投資家でありたいですね。

自分自身も沢山投資をしてきましたし、それ以上に投資をしていただきました。感謝です。ありがとうございます。
人への投資家として素敵な大富豪になりましょう。