多様性を認め合う世界を作る②

吉川 プリアンカ

吉川 プリアンカ

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吉川 プリアンカさんは、ミス・ワールド日本代表で、今は株式会社イーストヘンプの代表取締役社長です。インドと日本のミックスということで学生時代はつらい時期を過ごしますが、そこからモデルになり、ミス・ワールド日本代表になりました。本コラムでは2回に渡り、ミックスとして生きてきて感じたこと・そこから「吉川プリアンカ」として生きることについて語ります。

コネクションを生かした事業の立ち上げ

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芸能を目指したきっかけはいじめだったので、自分の経験から人にいい影響を与えられる人生に変えたかったんです。努力をしていく過程で、協力してくれる人が出てきたり、そのタイミングが来たときに事業案にたどり着くのではと思っていました。

そしてカタチは少し違えど、実際にミス・ワールドの日本代表になってからお話をいただいたり、聞く耳をもってもらえることが多くなりましたね。

モデルの仕事だけじゃなく、自分の言葉で伝える機会も徐々に増えていきました。起業は25歳までにしたいという目標があったので、日本代表任期を終える23歳後半に「今だ!」と思って起業しました。

私が日本代表になったミス・ワールドは、世界118カ国が参加する最大級のコンテストです。118カ国の出身の人に会ってコネクションを作れるところなんて、レアな場所だなと思いました。世界で結果を残したいという思いと共に、「友達をたくさん作りたい!」という思いも持ちながら世界大会へ行きました。

結果として、その当時築きあげたコネクションを利用した、インバウンド・アウトバウンド向けのインフルエンサーマーケティング事業が一番最初にはじめた事業です。

「多様性」を軸に、吉川プリアンカを生きる

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立ち上げたものの、自分は撮影でインドを行き来しているし、経験もないので会社をなかなか回せません。当時のマネージャーに「会社を回すのはお前にはまだ早い」と言われ、負けず嫌いの気持ちに火がつき、何かしなきゃと思って異業種交流会にたくさん行きました。そこで年齢・業種も関係なく、たくさんの人に相談しました。

そのおかげもあり、コストがあまりかからない事業を吸収してマネタイズさせました。そしてインフルエンサーマーケティングから、データマーケティング・クローリング事業等へと拡大。会社は軌道に乗ってきたものの、私が情熱を注げる事業かと問われたら正直わかりませんでした。

たくさん営業もしましたが、私はこのために起業したかったわけではありません。自分と改めて深く向き合うと、色々と見えてくるものがありました。海外で仕事をしたい思いもあったので、2019年に今の全事業の母体となる『株式会社イーストヘンプ』を設立。

最初は子会社にしようと思っていましたが、事業内容も違うので別の会社として設立しました。この会社にフルコミットするため、ひとつ目の会社を2年で譲渡しました。そこから、本当にやりたかったことが実現できています。前の会社みたいにとんとん拍子ではないけれど、自分のライフワークのような形で経営しています。

『MUKOOMI』というブランドは、私のパッションプロジェクトです。私は人に触れたり、人をサポートしたりするのが好きで、そこに生きがいを感じています。『MUKOOMI』には、ありのままで、その人がその人らしく、という私の思う多様性の意味も込められています。それは『MUKOOMI』が人に寄り添えるブランドでありたいという想いも込められています。

この会社は継続しますが、それとは別に私個人でもできるような仕事をやりたいと考えています。コーチングを学び直していたり、18歳のときに取ったアートセラピストの資格と心理学を融合させたような事業をやりたいです。

コーチングのためのコーチメソッド提供や、講演会の講師などももっとやっていきたいです。やりたかったことがどんどんできてきているから、今はすごく楽になってきているんです。自分らしくいるために「吉川プリアンカ」という職業になりたいですね。

人とつながるコミュニティを作る

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私たち『MUKOOMI』はブランドではなく、人と人がつながる”場所”でありたいというのを掲げています。「コミュニティ・エンパワーメント・ブランド」という立ち位置を目指しています。

何か壁にぶち当たったときって、誰かが同じ壁にぶち当たっていたらその人から学べばいいのに、同じ苦労をしないといけないみたいな考え方がありますよね。もちろん自分が経験しなきゃいけないこともありますが、人から学べることもたくさんあると思うんです。

そのように人と人が触れ合って学び合って、どんどん向上していくような場所を作りたいですね。『MUKOOMI』があったり、リトリートがあったり、コーチングのセッションがあったり、吉川プリアンカが持つコミュニティを作ることがミッションです。

もし、チャレンジしたいことを諦めようと思っても、頭の中に「また戻ってくる」という人がいるのなら、人生1度きりなので絶対やるべきだと思います。やらない後悔よりもやったあとの後悔の方が悔いが残りません。私はいつも「あした死ぬとしたらどうする?」と極論の質問をして選択をしています。

行動は何よりも大事なことです。もちろんリサーチも大事ですが、考えすぎずにチャレンジしてみることはすてきなことだし、絶対楽しいことだからやるべきだと思います。やってダメだったらやめればいいだけです。やめることが悪いことではないので、ぜひチャレンジしてみてください。