
神戸コージコーナー 神戸で働く吉川公二の好きなモノゴト
コラム「神戸コージコーナー」がはじまった。もちろんこの名は「銀座コージーコーナー」のパロディ的なパクリネーミングである。
私は2009年12月に神戸で「コージコーナー」というイベントを開催した。私の名前が「公二」なので「こうじ」という名前の人を集めてのセッションだ。金指光司、早川康司、松添高次、山本浩司と私・吉川公二の5人の「こうじ」がその名「こうじ」について語り合った。世界初の「こうじ」サミットだった。MBSの上田崇順アナウンサーに司会進行をお願いした。残念ながら上田さんは「こうじ」ではなく「たかゆき」である。私は「こうじ」はみんな次男だと思っていたが、そうではなかった。
当時はまだ関西に「コージーコーナー」はなく、このヒネリの効いた催事名も、もうひとつピンときていなかったのかも知れない。いや、確実にピンときていなかった。それでも酔狂な人たちが約70人集まったのだ。みんなアホだなぁ。ありがとぅ。上田アナとは今も大阪で不定期の「上吉会」という目的のない寄り合いをしている。上田さんはアルコール不可なのによく続きますね。
それほどに私はいちびり、である。牧村史陽先生の『大阪ことば事典』によると「いちびり」は、「調子に乗ってはしゃぐ。ふざける・ほたえる」とある。「ほたえる」は、「戯れる。ふざけ騒ぐ」とある。どちらも私の大好きな言葉である。
私の夢は絶世の美女にひざ枕してもらい、耳元で「ア・ホ」と小声で囁いてもらうことだ。何? そんなものは耳かきサロンに行けばすぐに叶うって? そうじゃない。お金で解決してしまうと夢度やロマン度が下がる。「夢度」と「ロマン度」は今私が創作した言葉であるが、どなたかに商標登録していただいてもよいよ。7%でいいよ、原作者だから。特許庁の「特許情報プラットフォーム」で「夢度」と「ロマン度」を検索したが、特許・実用新案、意匠、商標の四法すべてで登録なしだ。流石に東京特許許可局長今日急遽休暇許可拒否(笑)。
それはさておき、「コージコーナー」の「コージ」は、私の名「公二」から来ていることを説明した。そして、いちびりな上に何かオモローなことが好きである。2020年に起業したとき、事業の柱を3つ立てた。「広報」と「出版」、そして「居場所」である。
「広報」は、私が神戸の「フェリシモ」で長年携わってきた仕事である。マスコミをはじめとする会社を取り巻くステークホルダー(利害関係者)とどのように強く豊かな関係が築けるのか。中小企業の大半は広報業務を開始していない。そしてすべての会社に「広報」は必要だと思う。そうした思いと現実の隙間を埋める広報界の喪黒福造的な役割なのが私か。余計に分かりにくくなった。。
「出版」は、単に本や雑誌を出すだけでなく、インタビューしたり、取材したり、記事や原稿を書くことまでを含んでいる。ちなみに私はフリー誌『土日技術』の編集長で、「神戸経済新聞」の副編集長、アスクル「みんなの仕事場」の関西インタビュアーなどをやっている。あっ、ちょっと自慢チックになっちった。
「居場所」は、まだ実現していないマターだ。私淑するマイク・モラスキー先生に教えていただいた「サードプレイス」を自分でも演出し、提供したいと思っている。そのために吉田田タカシさんがおっぱじめた「トーキョーコーヒー」の主宰者(神戸市北区)にもなった。まだ何もはじまっていないが。モラスキー先生、また飲み過ぎたいですね。
先日用事があって千葉県安房郡鋸南町の保田という所まで行った。帰りの汽車まで休憩しよう。千葉がこんなに田舎(失礼)とは思わなかった。シン房総半島はこんなんなんや。駅前には何もない。あと40分ある。小腹も空いた。しかし何もない。
ふと見ると駅前に「パクチー銀行」の看板。岡山にトマト銀行がある。千葉はパクチーなんやと思ったが、メニューらしきものがあり、中に入った。帽子に眼鏡の人がにこにこして座っていた。地ビールを頼んだ。パクチー入りの地野菜煮とパクチー入りの猪肉炒めをササっと作って下さった。超絶旨い。
仕事は神戸です。と言うと日本初のコワーキングを作った神戸の伊藤さんを知ってるとおっしゃる。そしてその人は「自分は東京初のコワーキングを作った」という。世界初のパクチー料理専門店も作った。あまつさえ、その人は京大出で、世界50カ国を訪問し、英国大学院も卒業したあと、富士通やライブドアに勤め、パクチーで世界平和を企む、日本パクチー狂会会長・佐谷恭さんであった。佐谷さんは、世界平和の為にパクチー銀行をグラミン銀行を超えるものにしたいと考えておられる。本気で本物の本当にすごいオモローな人だったのだ。そして佐谷さんの「『ありえない』をブームにするつながりの仕事術」という本を読んだ。俺はなんで「居場所」を作っていないんだろう、と強く思った。
閑話休題、「広報」=PUBLIC Relations、「出版」=PUBLI Cation、「居場所」=PUBLIC Houseと、私の名前「公=PUBLIC」にあやかってそのようにしたのである。わはは。
このコラムは2,000字程度と決めたので、このへんで。次回からはマジメに「好きなモノゴト」を書きます。
***お知らせ***
拙著『広報の心』(理工図書・刊)の出版記念の会が名古屋で開催されます。
「広報の心」出版記念座談会
・日 時:2025年3月4日(火)15時~
・場 所:スマイリー会議室 椿町
・住 所:名古屋市中村区椿町19-7チサンマンション椿町901
・対談者:吉川公二と脇坂拓さん(GOOD INNOVATION)
・会 費:無料
【画像】「広報の心」
【画像】ワクセル・住谷さんと「広報の心」についてトークした(2024年11月、東京)
