チャレンジ 挑戦をあきらめない生き方⑤〜反対意見の捉え方〜

藤堂 修

藤堂 修

2022.12.30
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本コラムは、『チャレンジ 挑戦をあきらめない生き方(きずな出版)』の著者・藤堂修さんによる連載です。新しいチャレンジを始めると、周りから反対されることも多くあります。大きな目標であればあるほど、周りからの反対も大きくなります。大きな目標を形にしていく人は、反対意見をどのように捉えているのでしょうか。今回のテーマは、「反対意見の捉え方」です。※以下、同書を一部編集、抜粋

反対意見の捉え方

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_藤堂修さん_意見

目標を決めて行動していると、必ず反対されます。とくに、非常識な結果・目標だと、反対されることが多くなります。まだ反対されていない人は、すでに大きな結果を出しているか、まだ大きな目標を決めていない、公表していないからかもしれません。反対されると、当たり前ですが、不安になります。

「これは、努力しても形にならないんじゃないか?」
「自分が努力しても、形にすることはできないんじゃないか?」

このように感じてしまうのです。このときに、不安になり、周りに相談すると、より不安が加速します。多くの人は、常識的な考えを持った人たちだからです。非常識な目標・結果に向かう効果的なアドバイスをしてくれることはありません。

では、常識的な結果に向かったアドバイスが正しいのか。それとも、非常識な結果に向かったアドバイスが正しいのか。どちらかが正しくて、どちらかが間違っているわけではありません。どちらも正しいアドバイスです。もう少し正確に表現すれば、どちらのアドバイスも、ただの「意見」でしかありません。

あなたの人生はあなたが決めたように形つくられていきます。常識的な意見・アドバイスに従って行動すれば常識的な結果が手に入り、非常識な意見・アドバイスに従って行動すれば、非常識な結果が手に入る、ということです。

どちらが正しいのかを考える必要はありません。でも、どちらを選ぶのかは決めなければいけないのです。

私が会社を辞める決断をした一言

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_藤堂修さん_分かれ道

では、どういう基準で意見・アドバイスを選べば良いか。意見・アドバイスを言っている人の出した結果で判断すれば良いのです。自分の求める結果を出している人の意見・アドバイスを選択する・受け入れることです。

これが大事だと体験する出来事が、私にもありました。起業に向けて1社目の会社を辞めるときのことです。私が会社を辞めると伝えたときに、周りの同期や先輩、上司など全員から、次のようなアドバイスをもらいました。

「良い会社にいるんだから、そんなに急いで辞めない方が良い。もう少し会社に残って、よくよく考えてみれば良い」

26年間、無難に生きてきた自分は、このように周りに反対されまくり不安になって、いても立ってもいられない状態になりました。飲み友達や親にまで相談しても、返ってくる答えは同じでした。「良い会社にいるんだから、すぐに辞めない方が良い」と、みんなが言うのです。

そんななか、ある日、年に数社つくっては数社つぶす、辣腕のビジネスオーナーと話す機会があり、その方に相談してみました。その方の意見は、次のようなものでした。

「良い会社にいるんだから、早く辞めることは、良いことだね」

私は驚き、聞きました。

「周囲は『良い会社にいるんだから、もう少し考えた方が良い』と言います。なぜ、良い会社にいるから早く辞めた方が良いと言われるのですか?」

「あなたが今いる会社で『もう少し、もう少し』と思って辞めないでいると、役職に就くこともあるでしょう。すると年収も上がるし、社会的な地位も上がる。そうなると、どんどんすがりつきたくなる。するとどんどん、辞められなくなってしまう。自分で独立してやっていく踏ん切りがついているなら、早く退路を断って、辞めた方が良い」

こう言われて、深く納得したことを今でも覚えています。

最後は、この方の意見を受け入れ、会社を辞めました。その結果、3社の経営をするようになり、本を出版するほどになれました。誰の意見・アドバイスを取り入れるかで、本当に人生が大きく左右されます。

迷ったときは、ぜひ「自分が求めている結果を出している人の意見・アドバイスを受け入れる」ことを大事にしてください。

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