ポスティングから始まる、スペシャリストが集まる世界へ

タナカ ヒデカズ

タナカ ヒデカズ

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田中秀和さんは大学卒業、某CVSのデイリーメーカーに入社し、約8年間和食、洋食をはじめ麺類、パン、和菓子などの商品開発に携わりました。2018年にこれまでのマーケティング力を活かして広告業へ参入し、関西を中心にポスティング広告の事業を行っています。そんな田中さんに今後の展望やビジョンについてお話をお伺いしました。

ポスティングを「広告」と「マーケティング」で進化させる

ライフュール代表の田中秀和と申します。私は現在、関西を中心にポスティング広告の事業を行っています。クライアントのチラシ制作、POPや販促物の企画、商品PRにおけるライティング、そして完成した広告物を実際に地域へ届けるポスティング代行まで、一気通貫で行っています。また、YouTubeや各種SNSで活用されるショート動画の編集などオンライン領域のサポートも行い、「認知から集客まで」を支える足回りの部分を幅広く担っています。

私の大きな強みは、単なるチラシの配布ではなく「マーケティング」の要素を組み込んでいる点です。私は独立前、約8年間にわたり商品開発の仕事に従事していました。特定エリアにおける市場規模の算出、ニーズ分析、売上予測をもとに「その地域に本当に必要な商品とは何か」を数字とデータから導き出し、商品として形にしていく仕事です。この経験が現在のポスティング事業と強く結びついています。どのエリアに、どの層が、どれくらい存在しているのか。その地域でどんな悩みや需要が眠っているのか。そうした背景を踏まえた上で広告を設計し、配布し、反響を分析する。ただ配るのではなく、「なぜこの広告をこの地域に配るのか」という根拠を明確にすることを大切にしています。広告を起点に、商品やサービスそのものの改善にまで踏み込んでいく。それがライフュールのポスティング事業の原点です。

自分の武器に気づいた独立のきっかけと、差別化への挑戦

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_タナカヒデカズ_地図

私が独立を意識したきっかけは、知人が雑貨屋をオープンする際に「何か手伝えないか」と声をかけたことでした。オープンチラシを仲間内で配ったところ、他の方と比べて圧倒的に早く配り終え、「どうやってそんなに効率よくできたの?」と驚かれたことがありました。当時の私は、自分に取り柄がない、人より秀でたものがないと感じながら生きていました。だからこそ、その時に「あれ、自分って意外とできることがあるのかもしれない」と初めて素直に思えたのです。ちょうど漠然と独立したい気持ちを抱えていた時期でもあり、一度ポスティング会社で本気で働いてみようと、アルバイトとして約5社を経験しました。複数の会社のやり方を見て学ぶ中で、「これは自分でもできる」「むしろ、マーケティングを掛け合わせれば差別化できる」と確信し、独立を決意しました。

ポスティングを行う中で特に力を入れているのは、配布の「透明性」と「効果測定」です。ポスティング業界は、実際に配ったかどうかがブラックボックスになりやすく、信頼関係だけで成り立っている部分も少なくありません。そこで私はGPSを活用し、配布ルートを可視化しています。さらに、丁目単位で世帯データをもとに配布計画を立て、「このエリアにはお子さんのいる世帯が何世帯あるから、何枚配布する」と事前に明確化します。配布後はGPSの軌跡と照合し、クライアント様が「本当に配られたか」を確認できる状態をつくります。そのうえで反響を回収し、どのエリアで、どんな層から、どんな反応があったのかを分析し、次の広告や商品改善に活かしていきます。配って終わりではなく、「売上につなげる改善」まで踏み込む。この伴走型のスタイルこそが、他社との大きな違いだと考えています。

泥臭い仕事で夢を証明し、関わる人の可能性を広げたい

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この仕事の最大の魅力は、自分の手でクライアントの売上が伸びていく瞬間を、ダイレクトに体感できることです。会社の営業マンでもなく、店舗スタッフでもない立場でありながら、広告を通じて売上に直結する支援ができる。集客が成功し、感謝の言葉をいただいた時の喜びは、何ものにも代えがたいものがあります。一方で、決して楽な仕事ではありません。営業、現場、管理、分析をすべて一人でこなし、体力仕事とデスクワークを行き来する日々です。時にはクレームや罵声を浴びることもあります。管理人の方に呼び止められ、厳しく叱責されることもありました。正直、心が折れそうになる瞬間も何度もあります。それでも「だからこそ他の人がやりたがらない。だからこそ価値がある」と自分に言い聞かせ、踏ん張ってきました。私の夢は大きく二つあります。一つは、「ポスティングのような誰でも始められる仕事でも、努力次第で高い収入を実現できる」ということを、自分自身の姿で証明することです。環境や肩書きではなく、継続と工夫と泥臭さで、「人生」は変えられる。その希望を塞ぎ込んでいる人たちに届けたい。もう一つは、私が関わった企業や事業者の方々が成長し、世の中にとって欠かせない存在になっていくことです。自分が関わることでスペシャリストが増え、その集合体が、まるで一つの街として広がっていく。人生で利用するサービスの多くが「自分が関わった誇れる企業」だったら、こんなに幸せなことはないと思っています。その未来をつくるために、私は今日も現場に立ち、データと向き合い、人と出会い続けています。ポスティングという仕事を通じて、広告の枠を超え、人と事業の可能性を広げていく。それがライフュールの挑戦です。