偶発的に芸能業界に入った映像制作会社代表が映画を作るまでの軌跡

小美濃 たつや

小美濃 たつや

column_to_OminoTatsuya

映像制作会社『オミプロ』の代表を務める傍ら、ご自身も俳優として自社配信のドラマに登場している小美濃たつや(おみの たつや)さん。映像・演劇の業界に入ることになった経緯や現在制作している刑事ドラマの誕生秘話、今後の展望などを伺いました。

偶然の出会いから有名俳優の付き人になり、演劇の世界へ

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_小美濃たつや_演劇業界へ参入

もともとは学生時代に父親が持っていたビデオカメラを遊び半分でいじっていたのが映像制作に携わるようになった始まりですね。子どものころから映像や演劇の世界に行きたいなと思っていたので、高校卒業後に映像・演劇に関する専門学校に通っていました。

当時、近所に俳優の故・奥村公延(おくむら こうえん)さんが住んでいたんです。たまたまお店にいたのを見かけて声を掛け、映像の世界に入りたいという話をしました。「どういうものを作っているのか見せてごらん」と奥村さんに言われたので、怖いもの知らずの私は自分の作品を見せたんです。そうしたら「君、おもしろいね。世話をしてあげるよ」と言っていただきました。

専門学校卒業と同時に奥村さんの付き人を始めて、映像のことや演劇業界について現場で勉強することができたのです。舞台や映画、テレビなど全国の現場に付いて行っていましたね。5年ほど付き人を続けたある日、突然師匠から呼ばれまして「私のもとでいろいろ勉強してきたと思うけれど、自分の映像を生涯のものとして続けなさい」と言われました。師匠の言う通り、25歳のころに『オミプロ』を立ち上げ、現在もなお映像制作を続けています。

注目コンテンツの刑事ドラマ『ファイアード刑事』も偶然の産物

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_小美濃たつや_ファイアード刑事

2025年2月から、『ファイアード刑事(デカ)』という刑事ものの制作を始めました。現在、Web上で月に1本無料配信しています。

『オミプロ』ではこれまで特撮ヒーローものを作ることが多かったんです。広告代理店で働く知り合いに、どういった作品を視聴者が求めているのかを相談したところ、地下アイドルを出演させると注目されるのではないかといってくれました。その当時は変身ヒーローものを制作中。変身ヒーローの起承転結の「結」の部分は、変身後のヒーローと敵の怪物が登場するだけなので人が出てきません。そうなると地下アイドルの方に出演してもらっても大事なシーンに登場できないことになります。

起承転結すべてのシーンで地下アイドルの方が活躍できて、我々の得意なジャンルは何かと考えた時に出てきたのが刑事ものでした。『ファイアード刑事』を作ろうと決まってキャスティングをスタート。ところが、地下アイドルの方の出演が頓挫してしまったんです。台本は完成して撮影の準備も進めてしまったので、できる範囲でやってみようということになり、今に至ります。何だか非常にかっこ悪い話なんですけどね(笑)。

自社制作の配信ドラマをコラボレーターと映画化する

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_小美濃たつや_自社制作の配信ドラマ

YouTubeのプラットフォームができたのが2005年なのですが、YouTubeチャンネル『オミプロCh 特撮・刑事ウェブドラマ映画専門チャンネル』を立ち上げたのが2008年です。現在まで休止期間なくずっとドラマや映画を制作して、最低でも30分ドラマを月に2話は配信し続けています。多い時には半年に1回上映会を開催していますね。あと、20年は同じように配信していきたいと思っています。

2026年3月でファイアード刑事の配信は終わりになりますが、来月からはリクエストの多かった特撮ドラマ「Rステイトシリーズ」の続編「太陽機甲ブレイバーX」というドラマを月2話と「ブルネット7」というアクションドラマを月1話配信してまいります。

一昨年、映画監督の山本俊輔さんとたまたま知り合ったのですが、オミプロ制作の動画を観てくださっていました。山本監督がかなりの刑事ドラママニアなので我々が『ファイアード刑事』の配信を始める時もチェックしてくれていたんです。山本監督からは「こんな昭和テイストな作品は自分なら恥ずかしくて絶対に作れないですが、オミプロさんは堂々とやられていてすごい」と言われました。私はこれを褒め言葉として受け取っています(笑)。制作から半年が過ぎたあたりで、山本監督から『ファイアード刑事』の映画版の制作をご提案いただいたので、スポンサー、コラボレーターの方を募ってやっていこうと話を進めているところです。
スポンサーになっていただいた方には映画のエンドロールはもちろん、チラシやホームページにもお名前を掲載させていただきます。プロダクトプレイスメントでもご協力いただける方を募っておりますので、引き続き注力して映画制作を進めていきたいですね。

著者をもっと知りたい方はこちら