音楽を通じて誰かを応援したい!若い世代やパラアスリートを支えるクリエイターの挑戦

N. Heart(花本直樹)

N. Heart(花本直樹)

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花本直樹(はなもとなおき)さんは、DTMを使用した楽曲制作を手がけるクリエイターです。自ら作曲したオリジナル楽曲をYouTubeで発信し、パラスポーツへの支援や若者を応援する彼の挑戦は、音楽の力を信じるその一心から始まりました。音楽が「人生そのもの」と語る花本さんに、これまで歩んできた道のりや、今後の目標について語っていただきました。

音楽を「聴く」側から「演奏する」側へ

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_ 花本直樹さん

物心がついた頃から、私は音楽が好きでした。中学三年生のとき、都会から転校してきた同級生が、私の音楽観を大きく変える存在になりました。彼は私の目の前でギターを弾き、自分で作曲までしていて、当時は彼を天才だと感じました。彼の提案で初めて作詞に挑戦したことが、私の音楽制作の始まりです。

一度作詞を経験した後、次もやってみようと思ったとき、不思議とメロディーが頭に浮かびました。そのメロディーを彼に聞かせると「ちゃんと曲になっているよ」と言われ、自信を持って作曲にも取り組むようになりました。高校では友人に誘われ、ドラムを始めることに。それまでは主に音楽を「聴く」側でしたが、「演奏する」側へと変わっていったのです。

高校時代には、アマチュアコンテストやライブにも参加し、自分の音楽を発信する場が広がっていきました。幼少の頃から運動や勉強が苦手で、自分に自信を持てなかった私にとって、音楽だけが自分を表現できる手段だと気づいたのです。そこから音楽は私にとって単なる趣味ではなく、人生そのものになりました。

音楽を通じて誰かを応援したい

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_ 花本直樹さん

現在、私には2つの目標があります。ひとつは「音楽を通じて誰かを応援したい」ということです。自分の楽曲を歌いたい、演奏したいという方がいれば、積極的に新しい楽曲を提供していきたいと考えています。もうひとつは、自分がつくった楽曲を販売し、その収益を障がい者スポーツやパラスポーツの支援に役立てることです。

私に子供がいるからかもしれませんが、子供や若い世代を応援したい気持ちが強くあります。世間では「今の若者はなっていない」という声も聞きますが、私は若い人たちの可能性を信じています。彼らはまさにダイヤモンドの原石です。だからこそ、自分なりの方法で彼らを後押ししたいと考えています。

昨年からは、障がい者を家族に持つ方々や、パラスポーツに取り組んでいる方々とつながることができ、その活動に触れる機会がありました。彼らは、子供からも大人からもヒーローと呼ばれるにふさわしい存在です。とても血のにじむような努力をして取り組んでいる姿に感銘を受け、私も応援の気持ちを込めて楽曲を制作しました。優しい応援歌というよりは勇ましさを感じる曲で、苦境に立ち向かう力強さを表現しています。

この楽曲は、パラスポーツにおける勝負の緊張感や、その瞬間に必要とされる力強さをイメージしてつくりました。楽器の数は少なくシンプルですが、パワーを感じられると思います。曲自体は短いものの、聴く人にその緊張感とエネルギーが伝わると嬉しいです。

多くの人に手を差し伸べられるような音楽をつくりたい

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_ 花本直樹さん

昨年、ポップな楽曲を2曲つくりました。ぜひ、どなたかにこの曲を肉声で歌っていただけたらと思っています。これからも作曲や作詞を続け、他の方が作詞したものにメロディーをつけたり、自分の楽曲をさまざまな方に歌ってもらったりして、多くのアーティストとコラボレートしていきたいです。

音楽には人を前向きにする力があると信じています。音楽を通じて、落ち込んでいる人の心に寄り添い、孤独を感じている人に温かな手を差し伸べられるような楽曲を、これからもたくさんつくり続けたいと思っています。

私自身、幼少期から劣等感を抱いていましたが、その経験が応援する気持ちを育んだのかもしれません。頑張っている人を自然に応援したいという気持ちが湧いてくるのです。そして、自分の子供の存在もその思いを強めてくれています。まだまだ子供に対して「背中を見せる」ことはできていませんが、負けずに頑張ろうと思う気持ちが、私の中に強く根付いています。

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