何もかもビリの超劣等生だった私が一気に伸びたワケ。奇跡のような人生大逆転が何度も起きた私の使命

中嶋 千尋

中嶋 千尋

2024.06.26
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プロゴルファーの中嶋千尋さん。現在の活動はゴルフ指導、講演や企業研修、イベント出演、発明、デザイナーと多岐に渡ります。2024年『一般社団法人日本チャレンジゴルフツアー協会』理事に就任し、ジュニア育成にも注力しています。優勝4回の現役時代、その背景はまるでジェットコースター。「マイナスな事は宝の原石、どん底はありがたい!」と楽しそうに話す中嶋さんに、人生の使命について伺いました。

初めてクラブを振った日にプロゴルファーになると決める

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_中嶋千尋さん_プロゴルファー

東京オリンピックの年に生まれ、東京ど真ん中で育った私は体も弱く、超消極的で

正真正銘の劣等生でした。0点のテストを父に見せると「お~そうか!千尋は大器晩成だからな~!なぁお母さん、乾杯しよう!」と満面の笑みで母と乾杯していた、中卒の父が率いる中嶋家はリアルバカボン一家。

0点と言う良くない出来事にもかかわらず 「私、なんだかこれから凄くなるんだ~!」と未来にワクワクして嬉しくてたまりませんでした。また何も出来なくても、何も持っていなくても、「愛されている」「丸ごと受け入れられている」という何とも言えない幸福感でいっぱいでした。

両親は「挨拶」「人を傷つけない」「命を大切にする」この3つには厳しく、それ以外は放牧状態。『自分で決めて、転んで、立ち上がる』の連続。 

田舎に引っ越してからは飛んだり跳ねたり、泳いだり、野生児のように暮らしていました。いつの間にか、勉強の成績は上の方になり、スポーツも水泳、陸上、バスケットを掛け持ちし、クラス一、学年一、市でトップへと一気に伸びていました。実は小4の時には走り方を笑われていたのですが、中1になり初のマラソン、市で優勝するまでになるんです。

その頃、ゴルフ練習場に行くか?と父に言われ、父と遊ぶのが大好きだった私は海水浴に行くような感覚でついて行きました。ゴルフを見たことも触ったこともない私ですが、クラブを振り回すことくらいできます。

出会い頭に当たったボールははるか遠くに飛んでいき、「千尋、凄いな!千尋ならプロになれる!」と父がいうと「うん、プロになる!」と5秒で将来の夢を決定しました。

「プロになる!」と決まったので、直後から妄想が止まりませんでした。その妄想は、「18才でプロになり、活躍して、優勝し、賞金で両親に家をプレゼント、両親の嬉しそうな笑顔が見える~!親孝行するよい方法見つけた~!!!とテンションはもうマックス!そして華々しく結婚引退!」でした。

初めてクラブを握ってから10分ほどで、引退までのシナリオがバッチリ出来上がりました。おかげで壁を壁とも気づかず進んでいきプロテスト合格。プロ合格は本当に嬉しかったのですが、意識は通過点。

プロから初心者まで取り組めるプログラムに進化

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初優勝、米ツアーチャレンジまでは勢いよく順風満帆のプロ生活スタートでした。筋肉痛と無縁なほど強靭な身体になっていた私に異変がおきたのは20代後半。体がガチガチに固まり、筋肉が引きつれるような違和感から首痛、背中痛、腰痛になっていきました。それに伴い練習やトレーニングが年々ままならなくなっていきました。 

ようやく原因がわかったのは試合から離れた42才。あれは異変前のこと、歯科でなんの説明もなく16本の歯を小さく削られ、高額請求と共に被せ物をさせられたことによる噛み合わせ悪化が原因だったのです。

原因のわからなかった当時は「なんでこんな練習(トレーニング)もできない」と自分を責めもました。成績を出したいから練習する、すると試合で体がもたない、というのを繰り返していました。

引退がチラついた時、引退するくらいならと閃いたのが「いかに練習しないで勝つかに挑む」でした。 スポーツ選手としてはあるまじき行為、タブーです。

何故なら、「誰よりもやった、これ以上できないところまでやった」という自負は大事な局面で力になる大事な味方だからです。でもそんなことは言っていられない、最後の手段です。その制限の中で工夫に工夫を重ねるうちに「これなら」という手応えがありました。シードを奪還し、2年後に2勝、40才で63のベストスコアを出すことができました。

このノウハウが試合から遠ざかった今、レッスン受講者様の「出来ないと諦めていたことができた!」「こんなに飛んだ!」「ベストスコア出た!」などの声と笑顔につながっていることが嬉しくてならないんです。

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自分の中だけのノウハウでしたが、質問と難問の1000本ノックのおかげで言語化されていきました。おかげで初心者の方~プロとして試合で戦う方までが実践できる

プログラムとなりました。最小限の練習で最速上達ですから、枝葉をそぎ落とした、本質からスタートします。それが『ちひろのゴルフ最芯理論』です。

歯を削られ苦しんだことが、こんな大きな宝物を生んでくれました。「マイナスな事は宝の原石」と心底思えるほど、その他たくさんの体験をさせて頂けていてありがたいです。

「愛」がほとんどの問題を解決すると信じる

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劣等生だった子供の頃、愛に包まれたなんとも表現しがたい幸福感が私の細胞を作っていると思うほど「愛」の偉大さを感じています。子供の未来を大きく左右する大人、その大人が素敵だったら子供はそのヒーローの背を追う。「輝く大人増産プロジェクト」と銘打って、すべての活動に向き合っています。

私が「早く大人になりたい!」「夢にワクワクする」「私はできる!」と思えたのは、近くに父母のような輝く大人、ヒーローがいたからです。

仕事柄、さまざまな業種の方とお会いします。「ゴルフは人生の縮図」と言われていますが、人生、お仕事ともリンクすることだらけです。レッスン中に「ビジネスと同じだ!」と仰る経営者さん、「歌と一緒だ!」とミュージシャン、この業種を超えた共通項の話は盛り上がります。

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ゴルフは専門なので、上達していただくのは当然ですが、それだけでなく人生や仕事にも生きるレッスン内容になっているのが、実は最も大きな特徴なんです。それもこれも、人生観から浮かんできた座右の銘「愛情は平和のもと」が心のど真ん中にあるからです。

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公式ウエブサイト プライベートゴルフレッスン・研修・講演・イベント出演の詳細
https://chihironakajima.com

一般社団法人日本チャレンジゴルフツアー協会 理事
https://www.jcgtourassociation.com