音楽の道から容器を扱う企業の専務に?異色の経歴と人脈づくりのコツ

中居 翔三

中居 翔三

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114年の歴史を誇る株式会社中居食品容器株式会社の代表取締役を務める中居 翔三(なかい しょうぞう)さん。知識ゼロから業界に飛び込んだ異色の経歴や人脈を増やすコツ、仕事で大切にされている想いについて、お話を伺いました。

ローカルタレントから知識ゼロで専務に就任

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_中居翔三_知識ゼロで専務に就任

中居食品容器株式会社という会社で、包装資材や厨房用品、飲食店で使うような消耗品や資材をメインに扱っています。食品以外であれば大体扱っていて、4,000点ほどの在庫があります。取引先が多いので、取り寄せであれば数万点程度はほとんど対応できるのが強みです。

拠点は青森の八戸にあり、車で1時間程度の距離には直接配送していますが、全国対応を目指してECサイトを2026年春オープンを目指して準備しています。今でもメーカー直送でどこにでも送れるのですが、見える化したほうがわかりやすいのでECサイトをつくっています。

10年前に婿入りで埼玉の飯能から青森に来てこちらの会社に入って、何もわからないまま専務になり、それから社長になって2026年で4年ほどになります。もともとは容器とはまったく関わりがなく、18歳から30歳くらいまでは歌を歌っていました。高校の同級生のゆずさんみたいに二人組で。

最初は路上ライブの流行に乗っかっただけだったのですが、だんだん楽しくなってきて。大学も留年せず卒業したのですがその時は就職せず、飲食店のアルバイトを続けながら歌をやっていたのです。プロを目指していたのですがローカルタレント止まりで、結局中途半端なまま終わってしまいました。

知識ゼロのまま専務になって、全然違う世界に入って、不安は……なかったですね(笑)。あまり考えないようにしていました。どうせわからないだろうと思ったので(笑)。すべてを受け入れたという感じです。

お客様の求めるものを提供し続けて114年

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経営していく上で大事にしているのは、縁の下の力持ちでありたいというところです。「あなたの商売がうまくいきますように最大限サポートします」を経営理念に掲げていて、お客様が繁盛するように仕事をしていきたいと思っています。求められるものを提供するだけではなく、こちらが持っているものを惜しみなく提案する、そこまでできたら良いなと。お客様が繁盛すれば弊社も繁盛しますから。

全国配送を始めると聞くと営業面では大変かもしれませんが、取引が始まってしまえば大変ということもありません。大変なのは時間のやりくりでしょうか。人脈づくりの意味合いでいろいろなところに所属していると単純に忙しいです。10年ずっと忙しい感覚があって、飲み疲れというか(笑)。

弊社は歴史が古く長いというのが特色のひとつです。創業は明治の頃で、もうすぐ114年を迎えます。何でも取り扱うようにしていますが、お客様の求めるものを探して増えていったという感じなので、これからも増えていくと思います。他には、なるべく小ロット対応を推進しているという特徴もあります。ケースのロットというのも一旦弊社に入れて袋単位でなるべく売っていくというような、お客様ファーストでやっていくことを心がけています。

人との関わり方で大事にしていることは「NOと言わない」ですが、果たしてこれは正解だったのか……ちょっとわからないですね(笑)。おかげで人脈は増えましたが苦労もしたので、失敗なのか成功なのかはわからないです。会社で働く前から「NOと言わない」気質ではありましたが、こちらに来てから強くなった感じはありますね。

大変なことのほうが多いですが、人脈が広がったことは良いと思っています。神輿に祭り上げられるタイプと良いますか、顔をたくさん覚えてもらったことは良かったです。

容器販売の枠組みを超え、開業支援などの新規事業も検討

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今後は、新規事業に取り組んでいきたいという想いがあります。探せば同じような会社は見つかるので、特徴的なサービスを増やしていかなければいけない。お客様に選択してもらえる、「だからここに頼むんだ」という明確な理由をつくりたいと考えています。

具体的には、お客様支援をもう少し強くしていきたいですね。いろいろな方と会うようになったので、お会いした方のサービスをどんどん取り入れてすぐに引き出せるようにしておいて、開業支援などにも力を入れていけるような。

たとえば会社の隣に蔵があるので、そこを改装してキッチンスペースをつくって、お試しで使ってもらうとか、製品開発ができるようにするとか。銀行の人やSNSの人、コンサルを紹介できるようなHUBのような立場になって、うちを通してお客様が繁盛店になれば良いなというのがあります。ワクワクしますね、お金もかかりますが(笑)。

私自身、少し変わった経歴ながらなんとかそこそこうまくいっているような気もするので、大変だと思うようなことは全然大変じゃない、実は悩むことではないというのは、これから頑張りたい若い世代の方に知ってほしいですね。とりあえず頑張っていれば何とかなる、と伝えたいです。変化の激しい時代ですしどうせ誰もわからないので(笑)、悩み過ぎずとりあえず動いてみたら良いと思います。

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