毛利 大介
株式会社Voice Crew 代表取締役
自分のことが好きですか。自分の声が好きですか。ビジネスボイストレーナーの毛利大介さんのコラムがついにスタート。相手に共鳴を引き起こす、身体をビリビリと鳴らす「いい声」のトレーニングをして、印象を変えれば、人生も変わり始めるかもしれません。
誰でもできる「自信を持つ方法」があります。
と言われたら興味を持ちますか?
日本人は総じて、自分に自信がないという方が多いように思います。だから、本屋さんに足を運べば「自分を好きになるための思考術」とか「自分を変える方法」などの自己啓発本が所狭しと並んでいます。自分を変えたい方は、そのような本をたくさん読みます。あなたはどうでしょうか。
でも、いきなり自分のことを好きになれって言われるのってしんどくありませんか?
「自信を持て!」と言われてすぐに自信満々の人間になるのって難しくありませんか?
そんなあなたこそ、ぜひ声と話し方を変えて欲しいと思うのです。
初めまして、毛利大介と申します。
ビジネスボイストレーナーというちょっと珍しい仕事をしています。主なクライアントは、スピーチの多い経営者様や、国会議員などの政治家さん、セミナー講師の方々の声のトレーニングをしています。
あなたは自分の声が好きですか?
残念ながら、日本人の約80%の人は自分の声が嫌いというデータもあります。逆に魅力的な声の人は、声だけで周りの人々から好かれます。自信のある人の声や話し方ってなんかちょっと違うんだよね、と感じると思いますが、実はこんな素敵な声や話し方に、誰でもなることができます。誰でも、です。
自分の声がそんなに好きではないとしたら、自己肯定感も上がりませんよね。人と話すのにも消極的になりがちです。
声は一生モノです。一生自分の声が好きでないまま人とのコミュニケーションを避けて生きるのと、人を魅了する声と話し方を身につけて、たくさんの方と出会っていく一生になるのとでは、後者の方が圧倒的に豊かな人生を送ることができると、私は思っております。
声は変えられます。私が出会った方の多くは、自分の声は変えられないと思っていらっしゃいました。しかし、実は声は、生まれ持ったものではありません。
私は、今まで話すボイトレの専門家として、何万人も指導してきました。声を変えるだけで、ビジネスに、恋愛に、コミュニケーションに役立つ最強の武器を手に入れることができます。
では、いい声とそうでない声の違いはどこにあるのでしょうか?
結論から申し上げますと、いい声とは【身体が鳴っている声】です。身体が鳴るというのは「ボディ共鳴」のことです。よくわかりませんよね(笑)。今回はこの声の共鳴ついて解説し、最後には今日からできるいい声になるトレーニングをお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
それでは、イメージをしてみてください。
ここにハリガネが1本あります。これを強く張って、指で弾くとビンビンと音がしますが、良い音とは言えませんよね。これを良い音に変えるにはどうすれば良いでしょうか。
答えは、ギターのような、中が空洞になっている箱に貼り付けることです。そうするとたいして力を入れなくても、この箱が共鳴して大きく豊かな音が鳴ります。
すべての音と言うのは、空洞や空間に共鳴反響して勝手に良い音になると言う性質があります。それはもちろんあなたの声も例外ではありません。その証拠にお風呂で声を出すと、響いていい声になりますよね。それはお風呂という空洞にあなたの声が共鳴反響して、良い声に加工されているのです。
そのお風呂と同じ効果を、自分の体でもやることが可能です。では、人間の体の空洞とは一体どこにあるのかを一つずつ解説していきます。
1つ目は胸です。肺の空洞です。ここは低音が響きます。男性が女性にモテる声になりたい場合は必須です。低音の周波数が強調されて、低くダンディな声になります。
2つ目は口の空洞です。口腔といいます。 口腔の響きを使いこなすと、カリスマ性を出すことができます。非日常感のある声になります。
3つ目は鼻腔です。鼻の奥の空洞を響かせると、通る声になります。また、気持ちの良い響きと抜けが加わるので、歌声も圧倒的に上手くなります。
この3箇所の空洞をビリビリ響かせることができれば、あなたの声は劇的に良くなります。
では、なぜ身体をビリビリと鳴らして話していると、好印象なのでしょうか。また、女性に特に多いのですが、なぜいい声にキュンとするのでしょうか。
それでは、想像してみてください。
ここにワイングラスが2個あります。このワイングラスの片方をコーンと叩くと、隣にある叩いていない方のグラスもわずかに共鳴して鳴ります。それは、同じ材質で同じ形の物は共鳴しやすいという原理があるからです。
では、人間の体と一番共鳴しやすいものはなんでしょう?そうです。同じ人間です。つまり、自分が、身体がビリビリ鳴っている、影響力ボイスで話していると、目の前の相手の身体も微弱に振動させるので、強制的に相手を気持ちよくさせてしまいます。
だから、なんとなく印象が良くなると言うレベルではなくて、物理的に気持ちよくさせることができるのです。
ではここで実際にトレーニングしてみましょう。胸に手を当てて「あー」と声を出してみてください。胸がビリビリと振動しているのを感じられますか?このように胸が振動していればいるほど、低音の効いたいい声が鳴ります。ご自身の一番ビリビリするポイントを探してみてください。
次に、鼻に手を当ててください。目と目の間より少し下。鼻の骨が膨らんでいる辺りをつまんで「あー」と声を出してみてください。胸の響きと同様、ビリビリと振動しているのを感じますか?鼻が鳴っていれば鳴っているほど、通る声の持ち主であるといえます。
どうですか?ビリビリを感じますか?
胸が鳴らない!鼻が鳴らない!という方がいらっしゃると思います。これは、生まれ持ったものではありません。“クセ”です。あなたが生まれてから今まで積み重ねてきた、響かせ方の結果が今の声なのです。“クセ”つまり後付けなので、いくらでも変えることができます。
トレーニングをすればするほど、身体はどんどん響いて共鳴するようになっていきます。ぜひ継続してトレーニングをしていきましょう。ご興味ある方は体験レッスンにいらしてください。
身体を振動させる影響力ボイスは、誰にでもできます。声でご自身の印象をコントロールすることができれば、人生が変わります。ぜひ、声に少しでも意識を高く持っていただけたら、私はボイストレーナーとして非常に嬉しいです。
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