未経験でもシステムエンジニアになれる!プログラミングを仕事にするための取り組み
峰島新(みねしまあらた)さんは、システムエンジニアとして働く傍ら、映像制作やWeb制作やホームページ制作、さらには画像編集やライティングといった複数の仕事をしています。今回はその中のエンジニア業務への取り組みに関する内容の後半について伺いました。
システムエンジニアとしてキャリアを形成
現在、私は2つの仕事を柱としています。1つ目は、正社員でシステムエンジニアとしての仕事です。現在は損害保険業界で、自動車、火災、傷害保険の新種保険の申込みサイトの製作や内部設計、開発、単体テストを担当しています。契約はSES(準委任契約)で、一定の契約期間終了後に次の現場へ移行します。
今回はその中での正社員業務であるシステムエンジニアとしてのお仕事の一部をお伝えします。
私はSES(準委任契約)として現場先に出向し、そこでエンジニアの業務を遂行しております。主に製造(開発)や単体・結合テストがメインとなりますが、それ以外にも設計書の作成や修正、更には保守・運用など、SEとしての幅広い領域に携わっております。現在の使用言語は、主にJava、SQL、HTML、CSS、JavaScript等がメインとなります。
とはいえ元々、新卒での就職活動の際にさまざまな職種の会社を受けました。営業職のように人と関わる仕事に就くか、システムエンジニアのように技術を磨いていくような仕事に就くか漠然と悩んでいました。
当時はまだ自分の適性が分からず、職業訓練センターなどに通いながら自分に合ったお仕事がどのようなものか模索していたのですが、そこで偶然にも後に新卒で働く会社の役員の方とお話しする機会がありまして、その方から映像編集や開発の仕事について話を聞き、高校生の時から趣味で映像制作をしていた私は、仕事にしてみたいという思いが芽生えました。
しかし、実際に入社して最初に配属されたのはシステム開発の部署で、希望していた映像制作の仕事に携わることができませんでした。
そこで最初に取り組んだのは、プログラミング言語のコードを書くのではなく、UiPathという開発未経験者がノンプログラムコードで開発をする事ができるソフトでフローチャートを作成することでした。その後、実際にコードを書く仕事に移行し、後にVBAやPython、Java、SQLを学びました。
SES(準委任契約)を基に、現場で実際にプログラムコードを書くお仕事に移行してからは、損保の新しい新種保険の改定に伴い、それ以前の現行システムを新システムへリニューアルする為に、各画面ごとのJavaによるコードの改修や外部・内部設計書の修正を2〜3ヶ月かけて行い、その後2ヶ月ほどかけて単体テストを行い、各画面ごとの機能のテストを約1500ケース近く行いました。
そして、単体テストが完了すると、次は結合テストを行い複数画面遷移を条件としたテストを約500ケース近く行いました。
当然ながら画面ごとに入力形態も機能も全く異なる為、テストの仕様書を作る際にも確認の対象をどの程度まで進めるべきかを考え、時には結果が出るまで21時過ぎてもなおテストを延々と続け、期待値が出るまで夜遅くまで業務を進めていることもありました。
私は普段の日常生活では、活発的かつ行動力がある方ですが、業務に従事する際は、どちらかというとスピーディーかつ計画的であり、かつ長期集中型タイプの為、結果が出るまでひたすら手を止める事なく進め、障害が発生した段階で真っ先に管理表に記載し、リーダーもしくは有識者に報告という形を進めておりました。
未経験でも挑戦できる環境づくり
IT業界で私が特に一番感じるのは、未経験者や新人に対するサポート体制が整っていないことです。特に、初めて業界に入る人々にとって、現場での適応は非常に難しいものです。
私自身も新卒で入って間もない時に「2週間で使えるツールを作ってくれ」と、厳しい納期を課されることがありました。同じような経験をしている方もたくさんいると思うので、未経験者向けのレクチャーやサポートが重要だと強く感じています。
ITエンジニア業界でも日本では未経験の人が圧倒的に多く、環境の整備が必須だと考えています。私が今年から始めているプロジェクトでは、未経験者に対して、ITの技術をレクチャーする場を設けることを目指しています。
人に物事を教える際には、抽象的な説明ではなく、具体的で分かりやすい伝え方が重要です。曖昧に伝えることで認識の齟齬が生まれ、仕事においてヒューマンエラーを引き起こすことも少なくありません。それこそ有識者が適切な指示を出さなかった事で、大きな業務やシステム障害に繋がってしまう場合も多くあります。
自分と相手が認識している当たり前が異なることもあります。丁寧に説明して、
相手が納得するまでサポートすることが大切だと感じています。特に未経験者に対しては、短時間で端的に、かつイメージしやすいように説明することを心掛けています。