マジックで世界をつなぐ!“地球平和エンターテイナー”として生きる理由

JACK12

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世界各国の王族や大統領の前でパフォーマンスを披露し、「王室勲章史上最高のエンターテイナー」と称されたH.E.JACK12さん。国連世界平和協会人権大使閣下も務め、「志と地球平和を叶えるエンターテイナー」として活動されています。今回、これまでの経緯や今後の展望についてお話を伺いました。

いじめ、不登校、貧困から始まった「人生をかけたマジック」

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私がマジックに出会ったのは、14歳のときでした。中学時代、いじめをきっかけに不登校となり、家に引きこもる日々を過ごしていました。そんなある日、京都の百貨店で「マジックの実演販売」を偶然目にしました。トランプを操るマジシャンの手元に目を奪われ、「これが本物のマジックか」と心が震えました。その瞬間、人生が動き始めたのです。マジシャンが「これが使っているトランプです」と差し出したそのカードを手に取った瞬間、雷が落ちるような衝撃を受けました。「あ、これが自分の道だ」と直感しました。

それからの私は、学校へ行かず、朝から晩までマジックの練習に明け暮れました。しかし家庭は厳しい状況でした。父は職場でパワハラを受けてうつ病となり無職に。母はパート、祖母は年金暮らし。家計は常に火の車で、私は中学2年から働き始めました。テレアポ、飛び込み営業、路上パフォーマンス。もらったチップは家賃や光熱費、食費へ。中学生ながら一家を支える「大黒柱」だったのです。

「働かないと生きていけない」。その現実を前に、私が選べたのは“マジックで生きる”という選択だけでした。マジックは私にとって、生きる手段であり、希望そのものだったのです。

出会いが人生を変えた!マジックで世界へ

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マジックを通して道を切り開きながらも、人生は順風満帆ではありませんでした。何度も挫折を経験しましたが、私の原動力は「負けず嫌い」でした。これは幼少期からの性格で、誰に言われるでもなく「どうせやるなら一番を」と思って努力を重ねてきました。その気質は、祖母である大女優・京唄子の血を引いているのかもしれません。彼女は「渡る世間は鬼ばかり」など数々の舞台で人々を魅了した芸能界の第一人者。私にとっても、表現者としての誇りを教えてくれた存在です。

現在では20か国以上でパフォーマンスを行い、各国の王族や大臣、著名人の前でマジックを披露してきました。その転機となったのは、ビバリーヒルズ在住の“VISAカード創業者の息子さん”との出会いです。彼は私の人生の師であり、「ビジネスも人生も、原理原則はすべて愛情にある」と教えてくれました。その教えを胸に実践を重ねていくうちに、人脈も環境も次第に変わり、夢が次々と実現していったのです。

海外初のステージは、なんとアメリカ・トランプ大統領就任式。続いてネパールの大臣公演、バリの王族、マレーシアの貴族、フランス・カンヌ映画祭と、世界中での公演へと広がっていきました。

ただし、私にとって立場や肩書きは関係ありません。どれだけ偉大な人物でも、どれだけ成功している人でも、“魂の在り方”や“志”を持っている人でなければ一緒に仕事はしません。私にとって本当に尊敬できるのは、地位でも名誉でもなく、人間性そのものなのです。

マジックで世界平和を!「愛情」でつながる未来へ

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師から教わった「お金を稼ぐために一番大切なのは愛情」という言葉は、今でも私の軸になっています。商品やサービスを選ぶとき、人は“モノ”ではなく“人”を見ています。つまり、信頼と愛情があってこそ、人の心は動く。私はマジックショーを開催するとき、参加者全員を一人ずつ「他己紹介」することを心がけています。観客同士をつなぎ、出会いの場を生み出すことで、マジックが単なるエンタメではなく「人をつなぐ場」になる。リピーターが多いのも、そこに“愛情の循環”があるからだと思っています。

マジックの魅力は、国籍・年齢・宗教を超えて人々を笑顔にできること。言葉が通じなくても、誰もが同じ瞬間に感動できる。それはまさに“世界平和”の象徴だと感じています。私は「地球平和エンターテイナー」として、チャリティツアーも世界各地で実施しています。ツアー参加者からの寄付をもとに、恵まれない子どもたちへの支援や学校建設、清潔な水の提供などの活動を行っています。こうした活動を通して、各国の王族や貴族の方々から表彰や新たな協力の申し出をいただくことも増えました。

私の最終ゴールは、戦争のない世界をつくることです。宗教や国境を超え、すべての人が心でつながれる社会。エンタメと教育の力で“志と地球平和”を叶える!それが私のビジョンです。

マジックは奇跡を見せるものではなく、“人と人の間に奇跡を起こす力”があると信じています。これからもその想いを胸に、世界中に笑顔と愛情の輪を広げていきたいと思います。

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