
【成功率95%】クラファンアドバイザーが人の可能性を広げ続ける

10年間クラウドファンディング業界を渡り歩き、クラウドファンディングのことを聞いたら右に出るものはいない『KAMOファンディング』の生島正(いくしまただし)さん。これまでのご経験とクラウドファンディングにかける想い、今後の展望を伺いました。
保険会社の倒産経験からクラウドファンディングと出会うまで

2014年、私はアリコジャパン(現・メットライフ生命保険)という保険会社で営業として好成績を上げていました。そのときに親会社が経営不振で会社の吸収・合併が起こり、倒産した会社の話でよく聞く「出勤したら会社がない」という経験をしたのです。西宮市の公共職業安定所の2階の外が見える場所にソファが置いてあるのですが、そのソファに座って、ただただぼーっとしていましたね。そのときは独立するつもりはさらさらなくて、『経営者』という3文字が大嫌いでした。絶対にキツイに決まっているからなりたくなかったんですよ。
営業時代から事業者と出会うためにコワーキングスペースに行った方が良いとアドバイスをいただいていました。コワーキングスペースにいたある方にクラウドファンディングのセミナーがあるから参加した方が良いと勧められたのです。そこで初めて『クラウドファンディング』という言葉を知りました。セミナーに参加するために大阪まで足を運びました。そのセミナーでクラウドファンディングに挑戦する方が登壇してスピーチを拝見し、舞台上で堂々と話す姿はキラキラと輝いて見えました。こんなふうに生き生きと仕事がしてるかたは素晴らしいと思いました。
10年ほど前に経営コンサルタントであり作家の神田昌典さん主宰の読書会のファシリテーターをしていました。ファシリテーターのミーティングが神田さんの事務所で行われたときに、クラウドファンディングのプラットフォーム『FAAVO(ファーボ)』に兵庫県で挑戦してみようということになりました。読書会の仲間が大阪にいたので、大阪でFAAVO旗揚げセミナーを開催。仲間に知り合いを紹介してもらいながらクラウドファンディングをスタートしました。最初は目標金額10万円〜20万円くらいを2カ月で集めていく規模感です。
当時、地域活動に積極的なコープ神戸さんが開始してたワークショップに参加していました。そこで知り合った方がクラウドファンディングにチャレンジしてみたいということで、FAAVOを立ち上げてから約2カ月くらいで商店街にクリエイターの作品を展示販売するスペースをつくるというプロジェクトが始まりました。そのワークショップには行政の地域振興担当や市長、街興しのオピニオンリーダーのような方がたくさん集まってきたんです。そこに行くといろいろな人と知り合えるので、私は用もないのに毎日通っていましたね。展示販売できるスペースをつくるプロジェクトは初めて目標金額100万円を達成しました。そこからクラウドファンディングを本格的に取り組んでいくことになります。
FAAVOの活動をしている時に、同じようなクラウドファンディングのプラットフォームである『Makuake(マクアケ)』がスタートして半年くらいの時でした。当時の副社長が日本全国でセミナーを開催してMakuakeを広めていったんです。Makuakeと共同でコープ神戸のセミナー会場でセミナーを開催することになりました。コープ神戸さんが宣伝をしてくれたおかげで200名近くの参加者が集まったんです。そこでMakuakeの大阪支部を立ち上げるから協力してくださいという話を副社長からいただきました。親会社であるサイバーエージェント大阪支社のオフィスの一角でMakuake大阪支部がスタート。FAAVOの運営で厳しいなと思っていたところもあったので、一旦抜けさせてもらい、Makuake大阪支部のメンバーとして参加させていただきました。
同じくらいの時期にFAAVOのエンジニアが『CAMPFIRE(キャンプファイヤー)』にスカウトされたんです。そのエンジニアからCAMPFIREの代表・家入さんに地域クラファンで仕組みを行っていた私に会いたいと言っていると連絡が来ました。CAMPFIREで地域クラウドファンディングを進めていきたく知恵を拝借したいう話だったのです。家入さんに会いに東京にいった時に『CAMPFIRE×LOCAL』を立ち上げようという話になり、2016年にスタートしました。これは現在のCAMPFIREのアドバイザー制度の大元になるものです。私はアドバイザーのトップとしてセミナーでクラウドファンディングについて教えていましたね。CAMPFIREの第二創業期を作ったという自負があります。
培った経験を活かして『KAMOファンディング』を立ち上げ

CAMPFIREが拡大していく過程で私が元々いたFAAVOを買収したり、役員が立て続けにやめたりといったことがありました。コロナ禍になりリアルでえなくなったのでYouTubeを始めたいと、その時に鴨頭さんのYouTubeに出会いました。そしてYouTube
の学校という講座を
を知り無料説明会に参加しました。説明会とはいえ、ほとんどマンツーマンで話せる状況。クラウドファンディングの話で盛り上がって、実際に鴨頭さんと一緒にクラウドファンディングのサイトをつくることになりました。鴨頭さんのプロジェクトだけを載せるのではなく、クラウドファンディングにチャレンジしたい人が掲載できるサイトにすることに。2021年とコロナ禍真っ只中だったので、オンラインでセミナーを開催したのが『KAMOファンディング』のスタートです。そのときにクラウドファンディング業界の人たちから「資金が集まるわけがない」「大手3社に勝てない」などと反発を喰らいました。正直、スタートしてから2年くらいは、鴨頭さんのプロジェクトは資金が集まるけど他の人は集まらないという状況が続き、苦戦しましたね。
『KAMOファンディング』がブレイクしたきっかけは、鴨頭さんが鴨Bizというオンラインサロンを作ったんです。ゼロから半年間で1000人まで増やすと、応援する人と応援される人が出てきたのでこれをクラウドファンディングに応用できないかなと思いました。応援される人にプロジェクトを立ち上げようと声をかけ、応援する人に専用リターンを付与するという仕組みを作ったんです。それまでプロジェクト全体で1億円くらいのお金を集めていたのですが、それが5倍になりました。2023年から定期的にセミナーを開催するようになり、
単独で開始するのではなくン名かと一緒に同時にスタートさせる合同イベントを年に3回開催するようになってからうまくいくようになってきましたね。
私自身も2024年に著書を出版し、出版記念講演会の資金として816万円を集めることができました。誰にでも再現可能なクラウドファンディング成功法が確立できたと思っています。
100%達成できるクラファン成功法でチャレンジする人を増やす

経営者はうまく行くまでに血の滲むような努力をして、そこで培ったノウハウが必ずあります。なぜそのノウハウを適正な価格を付けて売らないのだろうと思っているんです。私が独立した時は誰にも応援されなくて淡々と独りでやるべきことをこなしていきました。さまざまな失敗を乗り越えて、成功法が構築されているので高い価値があるんですよ。その経験を活かして稼げる大人を増やしたいですね。私は『チャレンジの数』が重要だと思います。挑戦し続けることによって周りの人たちが巻き込まれて、ああいう人になりたいという良い刺激を与えることになります。
そのチャレンジをクラウドファンディングで実践してほしいなと思っています。影響力がアップしたら集客に困らないし、売上は落ちません。
極端なことを言えば、影響力がつけば売り込まなくてもいい!ということすね。私が普段やっているのは仕事仲間やクラウドファンディング挑戦者を徹底的に鼓舞することです。一人に面と向かって言うと角が立つので、コミュニティ全体にメッセージを投げかけています。
私は日本のクラウドファンディングの当たり前を変えたいと思っています。クラウドファンディングは資金調達や寄付支援ではありません。
クラウドファンディングはECサイトです。なので自分のできることをメニュー化しないとそもそも、クラファンで集めることはできません
なぜ!一般的なクラウドファンディングサイトで達成率が低いのかというと寄付支援を全面に押し出すからです。
そもそも知らない人に支援は入らないです。
ある程度の売上がある経営者にクラウドファンディングをやりましょうという話をすると「そんな物乞いみたいなことをしたくない」と必ず言われます。そうではなくて、影響力を可視化しませんかと私は提案しています。あの社長さすがだなと思われるくらいの結果を出すと、多くの人が刺激を受けてチャレンジしてみようというムーブメントが起こります。ワクワクしながらチャレンジする事業家が増えれば起業する人も増えるのではないでしょうか。クラウドファンディングというツールを活用すると人の心を動かして応援される存在になることができます。
YouTubeも同じで、興味・関心を最大限引き出した結果1年間で34万人までチ
ャンネル登録者が増えました。私が100%達成できるノウハウを教えています。ビジョンがあって、応援してくれる仲間がいれば必ず達成できます。クラウドファンディングの成功の鍵は自分のモチベーションをどう上げて、どう維持できるかです。事実、『KAMOファンディング』が国内個人支援総額1位ですし、福井県と兵庫県の総支援額1位を達成しています。1億円を集めるための方法を教えることもできるようになりました。この10年間の私の経験を結集させてチャレンジする人を増やし続けていきます。
