【地域課題とコミュニティの可能性】第7回大田区リビングラボ会議

星田 暁

星田 暁

2024.11.22
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こんにちは。星田暁(ほしださとる)です。私は一般社団法人ユニオン代表理事を勤め、理学療法士、社会福祉士の資格をいかして地域の方々の健康増進を目的とした教室やイベントを開催しております。また大田区リビングラボの代表も務めていて、企業や住民の方々と協力して、地域課題解決に取り組んでいます。今回は大田区リビングラボ会議を開催したので、その模様をお伝えできればと思います。

大田区リビングラボの活動概要と会議の目的

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2024年10月4日に開催した『第7回大田区リビングラボ会議』では、地域住民や民間企業、施設関係者が参加し、地域が抱える課題や今後の取り組みについて話し合いました。まず、会議の冒頭では大田区リビングラボの概要について説明しました。概要については、皆さんにもお伝えできたらと思います。

大田区リビングラボは、「健康」と「ウェルビーイング」をテーマに、医療・福祉分野を含めた地域課題の解決に取り組んでいます。地域には、行政や既存の医療福祉サービスだけでは行き届かない部分が多くあります。そこで、民間企業や地域住民の方々が持つ強みを生かし、課題解決のためのアイデアを生み出し、実行に移していく場としてこの大田区リビングラボが存在しています。


大田区リビングラボは、ただ話し合うだけでなく、地域の未来を共に考え、実践を通じてよりよい地域づくりを目指すプロジェクトです。

各参加者から寄せられた意見と課題

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会議では、大田区における「地域コミュニティの重要性」や「シニアの活躍機会の拡大」といったテーマについて、さまざまな視点から意見を出しながら話をすることができたと思います。地域コミュニティについては、高齢者や子供が孤立せず、誰かに助けを求めることができる環境が整備されれば、安心して生活できるといった意見がでました。

また、子育て世代には、「働きたいけれど、育児と両立できる仕事が少ない」と悩む方が多く存在します。さらに、年金が増えないのに物価が上がっていることから、シニア世代も生活費に不安を抱えているとの意見もありました。

このような背景から、会議では「民泊やコミュニティスペースの清掃活動を、シニアや子育て世代の新たな雇用機会として活用できるのではないか」という案が提示されました。空いている時間を活用しながら、収入を得て、地域住民の生活支援につなげることが期待されています。

さらに子ども食堂について、子育て世代や地域の子どもたちに温かい食事を提供するだけでなく、シニア世代の強みを掛け合わせる場としても活用できるのではないかという意見です。「料理が得意な高齢者がそのスキルを生かして、子どもたちに料理を教えたり、一緒に遊んだりすることで、世代間交流を促進できる」という提案は、参加者の共感を呼びました。

また、会議では「外出に対して消極的な高齢者をどうやって外に出たくなるように促せるか」という問題についても話し合われました。身体機能が低下した高齢者は外出に対して消極的で活動頻度が減ってしまう傾向があります。そのため、地域全体で高齢者の生活を見守りながら、外出の機会を増やし、アクティブな生活を促進する取り組みが求められているという意見が多く出されました。

参加者の1人は、「高齢者が自分の得意なことを生かし、地域で役立っている実感を得られるような場をもっとつくるべき」と述べ、高齢者が地域社会でより輝けるためのアイデアを提案しました。

今後の課題と次のステップ

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今回の大田区リビングラボ会議を通じて、地域住民や企業、施設関係者がそれぞれの立場から課題を共有し、解決に向けた具体的なアイデアを出し合う貴重な機会となりました。今後は、こうした話し合いの成果をもとに、地域住民や民間企業と連携しながら、実際に課題解決に向けて動いていくことが求められます。

特に、シニア世代が持つ知識や経験を活用したコミュニティづくりや、世代を超えた交流の場を増やすことが、大田区の活性化に向けた重要な一歩となるでしょう。地域の課題を解決し、より安心して暮らせる街づくりを進めるためには、多くの方々の協力と共感が不可欠です。これからもリビングラボは、地域のニーズに応え、新しい価値を生み出す活動を続けていきます。

大田区リビングラボの活動に興味をお持ちの企業・団体の皆さんは、ぜひ一般社団法人ユニオンのホームページまでお問い合わせください。
https://union-activesenior.com/

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