苦手なことを克服するのが最も得意!得意なことだけやっているのが苦手!

法華津 和徳

法華津 和徳

2025.10.11
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法華津和徳(ほけつかずのり)さんは地元・福岡県で、20年間のクロス職人を経て、40歳で上京し、真我カウンセラーに転身されました。現在は東京都内に拠点を設け、『美点発見アドバイザー』として活躍されています。今回は連載コラムの第4弾。「苦手意識の克服について」をテーマに綴っていただきました。

当時の私にとっての最もリアルな悩み

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私の師であり、美点発見を開発された佐藤康行先生とのエピソードは、たくさんありますが、このエピソードは常に私の心から離れません。

それは、佐藤先生との質問会で、私も一参加者として、佐藤先生にある質問をした時でした。

「私はおかげさまで、講師や司会として、人前で話す仕事をやらせていただいていますが、もともと人前で話すことが苦手で仕方なく、緊張のあまり、声が詰まって出ない時があります。緊張をせずに人前で上手く話すための心構えや方法を教えていただけますか?」

と、私にとってのリアルな悩みをそのまま、佐藤先生に質問しました。

すると、佐藤先生からこう言われました。

「苦手というから苦手なんです。」と。

苦手意識の正体

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私はこの厳しい言葉に、正直かなりショックを受けました。

そして、佐藤先生は続けて答えてくれました。

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苦手ということは、どこか自分と人とを分けているところがあります。

「みんなが大好きだ!」「人に伝えたくてしょうがないんだ!」というような思いでやると、

相手にその思いがエネルギーとなって行くわけです。

人間を大好きになって、「私は皆さんに何かを伝えたくてしょうがないんだ!」というような喜びを持ってやるようにするんです。 

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ああ!そうだった!目の前の相手のために、ただただ喜びのエネルギーで全知全能をかけて話せば良かったんだ!

何のために、講師・カウンセラーに転身したのかを思い出しました。文字通り、目からポロポロと鱗が落ちていきました。

更に続けて、佐藤先生は言われました。

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「苦手なことを克服するのが一番得意なんです」と言えばいいです。

苦手なことを克服するのが最も得意なんです。 

得意なことだけやっているのが苦手」なんです。

今日から言葉を変えたらいいです!

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あーーーー!そうだ!その通りだ!言葉を変えれば良いんだ!

「私は苦手なことを克服することが得意な人間なんだ!」と、自分に向ける言葉を変えました。

すると、不思議と心の奥からメリメリとやる気がどんどん湧いてきました。

よくよく考えれば、この言葉は、佐藤先生の生き方そのものでした。

苦手なことを克服し続けた佐藤康行先生の人生

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佐藤先生は、15歳で単身上京し、大手メーカーの社員食堂で朝から晩まで400人分の皿を洗っていました。

普通なら嫌になる仕事ですが、佐藤先生は秒針を見ながら「1分間に何枚洗えるか」と挑戦を繰り返し、やがて「皿洗いだけは誰にも負けない」と胸を張れるようになったそうです。

営業でも同じでした。話しても返事がないような、誰もが苦手にするお客様を、先生は「よし、来た!」と喜んで訪ねていきました。

態度の悪い部下や頼りない部下をあえて同行させ、育てることで自分自身もリーダーとして成長していったのです。

50kgのバーベルを持てたら、49kgも48kgも自然に持てるようになります。

難しいことをやりきった経験があれば、ほかのことはぐっと楽に感じられます。

出来なかったことが出来るようになる「成長の喜び」は、何よりの財産です。

自分にとって簡単なことばかりやっていても、そこには成長がありません。だから、佐藤先生は「得意なことだけやっているのが苦手」と言われました。

全く未知なる新しい自分を開拓する

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佐藤先生からこのアドバイスをいただいてから、6年の歳月が経ちました。

今、美点発見アドバイザーとして、人前に立たせていただき、講師活動を継続することが出来ているのは、このアドバイスが、間違いなく大きな大きな原動力になっています。

「苦手なことを克服するのが最も得意。得意なことだけやっているのが苦手」

この言葉を胸に秘め、苦手なことを克服し続けて、自分の中に在る『全く未知なる新しい自分』を開拓し続けていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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