演技も歌もできるエンターテイナーとして地元・北海道に貢献

樋郡 めぐみ

樋郡 めぐみ

2024.02.07
アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_樋郡めぐみさん_プロフィール

樋郡めぐみ(ひごおりめぐみ)さんは、専門学校卒業後に上京し、都内の劇場で年に2、3本の舞台や朗読劇に出演しています。また、数年前から音楽活動を始め、都内のライブハウスにて音楽ライブにも精を出しています。舞台俳優に歌手にとマルチに活躍する樋郡さんに、これまでの経緯や今後のビジョンについて伺いました。

学園祭の劇で褒められたことが俳優になるきっかけ

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_樋郡めぐみさん_舞台見出し

中学生の時に学園祭の出し物で演劇をやりました。私の中学校では1年生から3年生まで各クラスから3〜4人ずつ選出して、合同でひとつの劇をつくります。私は中学1年生の時にその劇に参加しました。担当の先生が私の演技を褒めてくれたのがとても嬉しくて、本格的にお芝居の勉強がしたいと思ったのが俳優を目指すきっかけです。

高校では演劇部に入部しましたが、人間関係がうまくいかなくて途中で退部しました。演劇部の顧問は演技のプロではないので、本気で役者になりたいと思っている私にはフラストレーションが溜まっていたという理由もありました。

そんなモヤモヤしていた時期にドはまりしたのが『侍戦隊シンケンジャー』です。戦隊モノは、テレビシリーズが終わると全国ツアーのように日本各地でヒーローショーを行います。地元に一番近い札幌でヒーローショーを観に行った時に、ものすごく楽しかった思い出があります。その時にもっと演技の勉強がしたいと強く思うようになりました。

そして高校を卒業後に、俳優学校に入学しました。舞台俳優を目指したわけではなく、オールマイティな演技ができる役者を目指して、タレント・俳優専攻を選択しました。

学校では舞台演技の授業がメインでしたが、ラジオ番組のパーソナリティやナレーションなど、声を活用する仕事についても学ぶ機会がありました。ボイストレーニングなどを通じて発声や歌に関しても幅広く学ぶことができ、現在の活動に役立っています。

芝居も歌もできるヒーローを目指す

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私は元々人見知りで、人前に出るのが苦手なタイプです。できれば影に隠れて生きていきたいです(笑) お芝居はしたいけど人前に出るのが嫌だったので、声優だったら顔を出さずに演じることができるかと思いました。アニメ好きなのもあって、最初は声優を目指していたんです。

人前での演技は苦手でしたが、俳優学校での定期公演を経験したことで徐々に慣れていきました。舞台俳優との楽しさを知り、「苦手」が「好き」を追い越したのでしょうか。舞台上では演じる役になりきることで、自分自身とは別の存在として振る舞うことができ、人前が苦手ではなくなりました。しかし、本来の自分として人前に出るのは今でも苦手です。

シンケンジャーに夢中になっていた当時、「私もシンケンジャーになりたい!」と強く思っていました。シンケンジャーで演技するだけでなく、変身後はアテレコで声優もするし、各キャラクターがテーマソングを歌って、日本全国を回ってヒーローショーもやります。歌うことも昔から好きだったので、「シンケンジャーになれば好きなことをすべてできる」と思いました。

俳優学校を卒業してから上京して10年間、舞台俳優として活動を続けてきました。3年前からは歌手としての活動もスタート。歌手になるきっかけは、アルバイト先で知り合った同僚が一緒にやろうとを誘ってくれたことです。

彼はボーカロイドが好きで、YouTubeに「歌ってみた」動画を投稿するほどです。そこから歌を本格的に練習し始めて、ライブにも出演しました。そんな矢先、彼が就職すると宣言し、ライブ活動が続けられなくなりました。

この先どうしようかと考えていた時に、舞台やライブを観に来てくれていた観客の方から「もう歌はやめるのですか?」と尋ねられました。聴きたいと思ってくれる人がいるなら続ける価値があると思い、一人で歌手活動を続け、ライブや自己主催のイベントを開催しています。

地元・北海道赤平市をもっと知ってほしい

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_樋郡めぐみさん_北海道赤平市

もともとは感情的になるというのが得意ではありません。専門学校で演技を学んでいる際も、声を荒げて怒ったり泣いたりというのを自然に演じられるとよいと指摘されていました。

しかし、自分の苦手な部分は役を演じる際には関係ないんですよね。役と本来の自分とは切り離して考えるようにしています。それでもまったくの別人だと共感ができないことが出てくるので、自分との共通点を見つけることも心がけています。

作品に表立っては出てこないのですが、演じる役の理解を深めるために、その人物がどんな映画や音楽が好きかといったバックボーンを考えるようにしています。台本を読んで、話し方の癖などからその人物が好むであろうものを想像してみます。

舞台俳優と歌手の両方をやってみて、どちらも共通するものを感じます。最初は知識がないまま歌手活動を始めましたが、途中から歌のレッスンに行くようになりました。

歌詞はセリフのようなもので、舞台、音響、照明が組み合わさり、その上で感情を伝える点で、舞台演技とライブは似ています。歌う際には、歌詞の中の世界観やストーリーを想像し、自分が主人公になったつもりで歌うようにしています。

今後は、舞台俳優としても歌手としても、活動の幅を広げたいと考えています。特に自分主催のイベントを積極的に開催していきたいです。

私は北海道の赤平市出身で、ライブのMCでは地元愛をよく語ります。赤平市は、北海道内でもあまり知られていない地域ですが、人気番組『水曜どうでしょう』に出演する鈴井貴之さんの故郷でもあります。鈴井さんのおかげもあって、赤平市の知名度が徐々に高まっていますが、もっと多くの人に知ってほしいと思っています。

財政難にあえいでいた赤平市ですが、近年では改善の兆しが見えています。私も地元の立て直しに貢献できたらと思っているので、東京だけでなく、北海道内でも活動の幅を広げていきたいです。

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