自分が嫌なことも良いこともさらけ出して 思いのままに描く“エネルギーアート”の世界
原田しづかさんは、コロナ前までは絵を描いたこともなかったところから、絵を描き始めたことで人生が一変。有楽町のドラゴンアートフェスタに参加したり、新宿のマルイで個展を開催したりしています。原田さん自身の経験から、絵を描き始めたきっかけや絵に懸ける思い、今後の展望をお伺いしました。
まったくの未経験から狂ったように絵を描き始めた
今ではエネルギーアートの画家として活動していますが、2020年4月の新型コロナウイルス 感染症が拡大するまで、絵を描いたことはありませんでした。緊急事態宣言のため自宅待機で誰も外に出られずやることがなかった時、娘に「絵でも描こうよ」と言われたのがきっかけです。
実は絵を描くことは好きでもうまくもなく、習ったこともありませんでした。ただ、娘との時間を共有したい思いから、娘と息子と描き始めました。描き始めた日にいきなり6時間描き続けるほどの集中。不思議なもので、今まで興味をまったく持っていなかったところから、狂ったように毎日描きました。
最初は友達をイメージしてお花を描き、画像を送ったり絵をプレゼントしたりしていました。そして絵を描き始めて1年後には、気軽な気持ちで東京美術館で開催されたZEN展に参加。今思うと怖いもの知らずでした。
立派な美術館で素晴らしい絵の中に、自分の絵があることが恥ずかしくて逃げたい気持ちになりましたが、心から楽しもうと決め、たくさんの友達にも来ていただいたので自信が付きました。そこから有難いことに1〜2カ月に1度はマルシェやイベントに出させていただきました。ご縁を紡ぎ、まったくの素人から画家へと大きな人生の変化が起きたのです。
絵を描くことで昔とは真逆の性格に
絵を描く前まで、とてもマイナス思考でした。人の目を気にしてばかりで精神的にも不安定で数ヶ月も寝たきりになり、何もできなかった時期もあります。心と身体はつながっていることを自分の経験から感じ、このまま人生が終わるのは嫌だと強く思いました。
それからコーチングを学んだり、セラピストの資格を取って活動したりもしていました。そうして行動することで、出会いが変わり少しずつ意識を変えていけました。 だんだん意識が変化していくと、運が良くなって顔つきもまったく別人となり、ご縁にも恵まれるように。
たとえば、友達の紹介で遊びにいった大船のカフェギャラリーで、まだ描き始めたばかりの絵をご厚意で飾らせてもらうことがありました。 そのご縁から、ろうそく作家さんと二人展をやらせていただき、今では大船のカフェギャラリーのオーナーご夫婦に、家族のように可愛がっていただいてます。
また、展示会に来ていただいたお客様から、イベントやマルシェにお誘いいただくことが何度もありました。 他には、有楽町のドラゴンアートフェスタにも参加。ドラゴンアートなので、龍が題材で龍を描かせていただいたのですが、いつの間にか『龍作家』と呼ばれるほどに。すると、オーダーされた方のイメージの龍の絵の依頼があったり、さらに出会いが広がり、新宿のマルイで個展をやらせていただいた経験もあります。
自分が変われば周りが変わる
5〜6年前まで自分に自信がなかった私が絵を描くことで、自分を内観でき、自分の嫌なことを吐き出せ、心に響いた喜びを表現すると、より喜びは増していきました。そして過去の自分も認めてあげられ、自分の内側に滞ってていたものが軽くなっていきました。
絵を描き始めたことで前向きに行動できるようになり、人生を後悔なく楽しく、自分を大切に生きようと意識するようになると、家族や友達も変わり、すべてが良い方向に変わっていきました。
最近の活動は展示会だけでなく、私の絵をプロジェクターで映しだし、ハープと弾き語りの美しい音楽と食のコラボイベントを開催しました。 ボディアートにもはまっていて、ボディアートのライブペイントを、8月に鎌倉の展示会でする予定です。
わたしの表現するアートで、ホッとしたり、元気になってくれる方が増えるような活動をしていきたいと思います。そして、自分に自信がなく精神不安定だった私が、意識を変え夢中になれることを見つけて行動していくことにより、いくつからでも人生が変えられることを伝えていきたいです。
自分だけが良ければ、まわりはどうでもいいという考えではなく、まず一番に自分を大切にし、お互いに認め合い助け合えるような社会になっていけるよう、行動していきたいと思います。