
女子キャリアデザインプロジェクト 活動報告

不二山七海(ふじやまななみ)さんが運営する『CanVas』は、自分を知りたい・一歩踏み出したい中高生を対象に対話イベントやワークなどを提供しています。今回は、そのイベントの1つ『女子キャリアデザインプロジェクト』について、活動の様子をまとめた続編コラムです。
前回コラム:女子中高生向け『女子キャリアデザインプロジェクト』で未来を描く学生を輩出
背景
これまで高校生の企画伴走や「等身大の私」企画で社会人との対話を通した自己探求・ライフデザインを考えるイベントを実施してきました。その中でも、さまざまな価値観や生き方に触れ、自分の価値観や好きを探ることはできていたと思います。しかし、企画をつくりあげることにかける時間が多かったり、3時間という限られたイベント内では深掘りしきれない部分があったりと、核までたどり着けていないとも感じていました。
だからこそ、よりじっくりと時間をかけて自分と向き合い、ひたすら自分の内側にあるものを探っていくものをつくりたいと思い、企画しました。
想い

「将来に熱狂する中高生を増やす」をミッションに活動しているCanVas。
ひとりひとりが持っている「情熱のタネ」を探り、わくわくする・一歩踏み出したくなるものをつくっていきたい。
一人ひとりが自分を知り、耕し、将来に熱狂して挑戦していく。
その動きが広がることで大きなうねりが起き、世界を彩り、一人では変えられない社会というものを動かす力になると信じています。
プロジェクトの様子

3ヶ月間のプログラムでどのように自分を探っていったのか、抜粋してご紹介します。
【対面会】
*5月*
<ワーク内容>
①憧れから見えてくるわたしの大切なもの
②好きを動詞にしてみよう
③職業地図(身近な仕事を分解してみよう)
<プログラムの様子>
まず書き出してみた1日目。内側に抱いているものや考えていることを言葉にする難しさを感じながら、メンターとの対話を通して、ひとつひとつ深掘りしていきました。
*5月~6月*
<ワーク内容>
TCLの考えを用いた強みを探るカードゲーム
疑似企画会議を通して、自分の行動・思考タイプや強みを探っていく。
<プログラムの様子>
自分の考えを伝える、ディスカッションすることに慣れていない中での挑戦。
最初は恐る恐るだった会話も回数を重ねる中で少しずつ形にしていけるようになりました。
*6月*
<ワーク内容>
実際に自分たちが感じている日常の疑問や課題感をテーマに、サービスや商品をつくり、 協働する中で発揮される自分の強みを探る
<プログラムの様子>
前回まではスタッフがファシリテーターとして入っていたグループワークも、参加者だけで話し合う形へ。
お互いの考えを掛け合わせながら一つのものをつくることに夢中になっていました。
*7月*
<ワーク内容>
3ヶ月間を振り返り自分のコピーを作り、自分を表す言葉を持つことで自己理解を確信へ
<プログラムの様子>
今まで探ってきた、好き・価値観・こだわり・強み・リーダーシップタイプを総括し、
キーワードを集め、自分なりの言葉を書き出し、それぞれ独自のコピーを考えていました。
【メンター会】
対面会後に、毎回zoomで一対一で深掘りする時間をつくりました。
ワークをやってみてもやもやしたこと、もっと考えたいことをテーマに、ひとつひとつ丁寧に探っていきました。
心の中から出てくる言葉を大切に、違う角度で考えたり、背景を探ったり・・・
また、それぞれのワークで何が見えて、どのような時に活用できるのかなど、現実に落とし込んで考えていきました。
参加者の声と参加者の変化
「3ヶ月間自分と真剣に向き合うことができたことで、自分の好きや価値観がより鮮明になって、進路選択につなげられた」
「今まで考えたことがないことや、知らなかった視点で自分のことを探れたことで、新しい発見がたくさんあった」
「言葉にすることが難しかったり、自信が持てなかったりしたけれど、少しずつ自分のことを言葉にして伝えられるようになってきた!」
はじめましての人と話したり、自分の心にあるものを言葉にしたりするのがはじめてという高校生もいました。最初はなかなか言葉にできず、じっくりと考える時間が多かったですが、会を重ねるごとに、少しずつ自分が感じたことを言葉にしたり、自分の考えを他の参加者に伝えたりすることができるようになっていきました。
また、自分と対話してきてなんとなくわかるような気がするけれど、確信が持てないという高校生は、ワークを通して納得感、新たな気づきなどを得て、自分を表すコピーを考えるときには、自分の価値観や強みに自信を持って言葉にしていました。
今後の展望

CanVasにとって、一からプログラムをつくり開催するというのは初の試みでした。私たちメンバーにとっても気づきの多い時間でした。
同時に、じっくりと自分と向き合う時間を持ち、自分の内側にあるものを探っていくことで、将来の選択に納得感をもって進むことができたり、一歩踏み出したりできるということに確信を持てた時間でもありました。
今回のプログラムでの気づきや参加者からのフィードバックをもとに改善し、来年第二期の開催を目指します。また、女子だけの空間だからこそ、安心して自己開示できる環境ができたことを踏まえ、男子に特化したプログラムではどのようなことが生まれるのか探ってみたいと思っています。
そして、現在、さらなる挑戦をすべく準備しています。プログラム内で行ったカードゲームを練り直し、楽しみながら自分を探れるオリジナルカードゲームの開発と、その開発に向けたクラウドファンディングに挑戦します!
「将来に熱狂する中高生を増やす」ために、活動や想いに共感していただけましたら、 ぜひ応援していただけますと幸いです。クラファンの開始時期やクラファンサイトのご案内は、随時ホームページにて発信いたします。
皆さまと一緒に中高生に届けていけたら嬉しいです!よろしくお願いいたします!
クラファン情報 :随時、下記のホームページにて公開
団体HP・SNS :https://lit.link/canvas0712
ボランティア募集ページ:https://activo.jp/users/120147
