女子中高生向け『女子キャリアデザインプロジェクト』で未来を描く学生を輩出

 不二山 七海

不二山 七海

2025.04.12
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不二山七海(ふじやまななみ)さんが運営する『CanVas』は、女子中高生向けを対象に、一からイベントを創り上げる企画などを提供しています。そのイベントの1つ『女子キャリアデザインプロジェクト』について、その魅力と価値を本コラムでご紹介します。

自分の未来を描くために必要な一歩

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人生にはいくつもの分岐点があります。学校、仕事、パートナーの選択 -これらの決断が未来を形作る中で「自分はどう生きたいのか」「何を大切にしたいのか」を明確に言葉にできる人はどれだけいるでしょうか。

特に中高生には、将来について深く考える機会があまりありません。私たちが伴走した高校生の中には「進路を決める際にどう考えたらよいか、もっと早く知りたかった」と話す生徒もいました。

自分の好き嫌い、得意不得意を正確に把握している中高生は少なく、自分の強みや可能性に気づけないまま、無意識に挑戦を諦めることもあります。

私たちは、子どもたち一人ひとりが自分の可能性を信じ「自分だからこそできること」を見つけられる環境を創ります。このプロジェクトを通じて、彼女たちが自分の将来に熱狂できる材料を見つけることを目指します。その第一歩として、内面にある感情や価値観を引き出し、まだ気づいていない自分と出会う機会を提供します。

自己理解を深めるためのプログラム

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では、なぜ女子中高生を対象にプログラムを創るのか。それは、女性特有の社会的な制約や固定観念を取り払う必要があるからです。公益社団法人ガールスカウト日本連盟の調査では「女の子だから」という理由で制限を受けた経験があると答えた女子高校生は47%、男女共学の学校で教師から性別による期待や声かけの違いを感じた生徒は54%に上ります。

こうした無意識のバイアスが、理想や目標を制限している現実があります。

私たちは、女子中高生が「私はこうなりたい」「こうしたい」という自分の思いを信じて挑戦できるよう、自己理解を深めるプログラムを開発しました。

まずは自分を深く知ること。そして、対話や体験を通じて未来を描くための材料を集めていくこと。このプロセスを通じて、自分の未来にわくわくできる中高生を増やしていきたいと私たちは考えています。

<プログラムの構成>

①遊びを通して自分を知る

表現ワーク、芸術またはボードゲームから紐解くワークを通して、自分の価値観や特性を 見つけます。

②チーム活動で自分の強みを知る

異なる価値観やタイプのメンバーと協力し、テーマに基づいて探求する中で、自分の新たな強みや視点を発見します。

③深めたいことを見つける

プログラムの成果を振り返り、自分の核を言語化します。

女子中高生が多様なキャリアを選ぶ未来を目指して

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希望者にはプログラム終了後も伴走を続けます。

このプログラムを通して、女子中高生が人生の選択において「自分らしい軸」を持って 選択できるようになることを目指します。この軸とは「何が好きで、何を大切にしたいのか」といった自分の核です。

この核に基づいて選択することによって、高校や大学、職業、パートナーの選択などの分岐点において、自ら人生を描いていけると考えています。

さらに、その未来、女性特有の社会的な制約や固定観念がなくなり、女子中高生が多様なキャリアを当たり前に選択できる社会の実現につながると信じています。

このプログラムに参加した女子中高生が、自分の軸を持ち、目標を実現していく姿は、 次世代にも大きな影響を与えるはずです。私たちの願いは、彼女たちが自分らしい未来を描き、多様性に満ちた社会を創る一歩を踏み出すことです。

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