ラジオを通してともに成長し、おもしろいことを創り上げる人生プロデューサーの仕事観

プロデューサーとして著名人をはじめ多くの方とラジオ番組を通してつながるエダコDXさん。ラジオ番組を作る上で意識されていることから人生を楽しくするために実践していることまでたっぷりと伺いました。
出演者と周りの人の人生を加速させるツールがラジオ

ラジオは手軽に始められるメディアの一つです。YouTubeで配信することも記事を書くこともけっこうハードルが高いと思います。自分が思っていることを発信するには音声コンテンツが最も手っ取り早いですよね。しかも、テレビ番組と違ってたくさんの出演者が必要なく、一人や二人で成り立つ媒体です。深い話をすることができるし、聴いてもらうことができるということ。
ラジオと似ている媒体でポッドキャストがありますが、違いはポッドキャストが誰でも始めることができるメディアだということです。誰でも始められるということは特別感がないのでメリットもデメリットもあります。ラジオは誰もがいきなりできるわけではないので特別感があり、この特別感がいろんな人たちと繋がるために有効なのです。「ラジオ番組に出演しませんか」「社長にインタビューをさせてください」という依頼をするとノーとは言われづらいんですよ。話を聞きたい社長さんがいる場合、その会社のホームページにある問い合わせフォームから連絡することがありますが、スルーされることはありません。企業側もメディアで露出するチャンスがあったときに、意向に沿わないもの以外は断らないと思うんですよ。
今、私が試験的に行っていることは、ラジオ番組に出演してくれる人たちに対して、私が100〜200社の企業に対してお問い合わせフォームから出演依頼をしますという提案です。つまり、宣伝・広報活動のお手伝いをするので、ラジオに出演してくれませんかと依頼しています。アプローチしたかったけれどできなかった企業にリーチさせることができるので、出演してくださる方にもメリットがたくさんあると思うんですよ。近年、AIの発達によってサービスの差別化が難しくなってきているので、いかにおもしろいキャラクターを作って、どんなコネクションを持っているのかが非常に大切です。コネクションを作るため、そしてキャラクターを際立たせるためのツールの一つが私のラジオ番組ではないかと思います。
Win-Winになる番組の作り方を大公開!

ラジオ番組を作る上で大きく2つのやり方があります。ラジオのパーソナリティが経営者の番組を作る場合はバックエンドの商材から設計をしていますね。どういう商品を販売しているのかから逆算をしているということです。たとえば、システム開発の会社だとしたら開発の依頼が増えると売上が上がるので、どういうコンテンツにしてどんなゲストを呼べば売上アップにつながるのかを考えています。ラジオでシステムに課題を持っている会社さんやシステム開発で失敗したことがある会社さんをお呼びして、自社ならその課題を解決できるということをアピールする場にできますよね。こういった課題解決タイプの番組構成もあれば、ベンチャー企業向けの開発案件がメインの会社さんであればベンチャー企業の社長さんを集めたりしてもいいかなと思います。
経営者が話している番組と芸人がしゃべっている番組を比べたら、芸人が出ている番組の方が面白いと思うのですが、面白くしなくてはいけないということではないと思うんですよ。同じような課題を持った人たちだけを集めてもいいということを考えると、万人受けするような番組を作るよりは、1件でもいいので受注につながるような番組を作った方がブランディングとしてもプラスですし、ショート動画やYouTubeで併せて拡散することになっているので、そこからの流入も期待できます。受注が1件決まれば年間でラジオのスポンサー費を賄うことができるような仕組みになっています。
このバックエンドの商材から番組を作る方法だと提案の幅が狭くなってしまうので、もうひとつのアプローチとしては、タレントさんのファンをたくさん集めるような番組の作り方もしています。ラジオ大阪でくわばたりえさんと私がパーソナリティを務める『バタやんのこころラジオ』という番組や、川崎FMで人気アカペラグループRabbit Catさんと私がお送りする『エダコ&ラビキャの爆速!充電中』という番組がまさに、テレビに出ていたり、SNSのフォロワーが数十万〜数百万人いたりする方と作っているものですね。くわばたさんとの番組ではYouTubeチャンネルを立ち上げて、そのフォロワー数が5,000人くらいいて、動画は3〜4万再生されています。広告は一切かけていません。ファンが求めているものから逆算してより影響力のある番組を作っているので、これからそこにスポンサーを付けていこうと考えています。
小さいコミュニティでマネタイズするものか、ある程度おもしろい番組作りでファンを抱え込んでプロモーションしていくかの2つのパターンで設計していますね。
先ほどのシステム開発会社の例で言うと、自社でアプリ開発をしてもうまくいかずに、広告費をかけてもすべて無駄になっていくのは非常に厳しい状況です。ユーザー数が増えたら広告収入が入るという甘い目算で始めてしまうと売上が上がらない状況が続くと辛くなってくるんですよ。ラジオを無理せず楽しみながらやって欲しいし、ラジオをうまく活用してもらえたら良いなと思っています。ラジオ番組を放送するのにもちろん無料ではできません。スタジオ代、人件費などさまざまな費用が発生しますが、私は制作費用をできるだけ抑えるようにしていますね。費用を抑えながらそれ以上の売り上げを作るようなことを一緒に考えていきたいと思っています。
スポンサーの方にはラジオ出演以上のものを持って帰ってもらって、楽しみながら本業の売り上げに繋げていけるようにしたいんですよ。楽しいだけで売上が上がっていなかったらラジオに出ている場合ではなくなってしまいます。ただの道楽ではなくきちんと会社の業績が上がっていけば、私もスポンサーも関係者がみんな良くなりますよね。もともとコンサルタントだったので、『コンサル×ラジオ』を実践していて、楽しいことをやるためにしっかり稼ぎながらやりましょうと皆さんに提案しています。それが言うなれば私の美学かもしれませんね。
40歳という節目に「人生を変える10人」を選出してもっと豊かに生きる

私は1986年1月生まれなので、今年の1月に40歳を迎えました。30代が終わり40代に突入するに当たって自分がどうありたいかを改めて考え、2025年の『自分棚卸し』をしたんです。ラジオを通してさまざまな人と知り合うきっかけがありましたが、毎月100〜200人とお会いしている中で一人ひとりと深く付き合うことができなかったなと反省。関係を深めたい人をあらかじめ決めておかないと広く浅い付き合いしかなくなってしまうなと思いました。そこで、今年新たに仲良くなりたい10人を決めようと決意。ビジネスをする上でいろいろな人脈は大切ですが、私自身の人生を豊かにする10人を毎年ピックアップさせていただくことにしたんです。ある人と密度の濃い時間を過ごすことによって新たなコラボレーションが生まれると思います。
もう一つ40歳になって決めたことが、より自分らしく演出家らしくすることです。2025年に私は名刺を6回変えました。分厚くて立体的なものや刺繍テイストのものなどいろいろとおもしろい名刺を作って名刺交換させていただくと、相手の反応は「名刺がすごいね」で終わってしまうんですよ。せっかく名刺交換という場を共有できたのであれば、年間で何百回としている名刺交換の中で最も印象的な名刺交換をしようと思いました。一番印象に残る名刺交換とは何だろうと考えて決まったんです。表は渋谷のスクランブル交差点のモノクロ画像の上に、「人生を変える10人は誰ですか?」という文言のみ。裏はシンプルに交差点の写真に『ラジオプロデューサー エダコDX』という文字のみです。このメッセージが映画や広告のキャッチコピーのような雰囲気なので、座右の銘として手帳に貼って欲しいくらいアート作品のような名刺を作ろうと思っています。「この言葉を考えたエダコDXというのはどんなヤツなんだ」と渡した方から興味を持ってもらったり、「私も座右の名にしてみよう」と影響を与えることができたりする名刺です。名刺交換に付加価値のある演出ができると思います。
私はラジオを一緒にやりましょうという話をしているのではなく、ラジオを作りながらどうやったらビジネスを通してともに成長できるかを考えましょうと提案しています。私が目の前の人のために何ができるかをいつも考えていますね。それは人を紹介することなのかもしれないし、一緒に事業について考えていくことなのかもしれません。『共創』しながら一緒に成長したいですし、おもしろいことはどんどんチャレンジしたいなと思っています。