グラスフェッドミルクとの出会いが導いた、私の“健康を届ける使命”

AYUR seikatsu|アーユルせいかつ

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2026.01.11
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アーユルせいかつのmegさんは、医療業界で広報として活動している中で、「日々の暮らしを通じて人の健康に貢献したい」という思いからアーユルヴェーダを学び始めました。現在は「食とセルフケアの力で人を元気にする」ことを軸に、国産ギー・バターミルクの開発とアーユルヴェーダ普及の活動を行っています。そんなmegさんの今後の展望やビジョンについてお伺いしました。

アーユルヴェーダとの運命的な出会い

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長年医療業界で広報の仕事をしてきた私は、あるときふと「私はこの仕事を通じて何を残せているのだろう」と自分に問いかけるようになりました。業務としては多くのプロジェクトに携わり、確かにやりがいもありました。しかし、心の奥でずっと“空白の感覚”のようなものが残り続けていました。そんなとき、「生きた証を残したい」という直感に近い思いが湧き上がり、新しい挑戦を探し始めました。

そこで出会ったのがアーユルヴェーダです。西洋医学の源流とされる伝統医学であり、食事・生活習慣・心の状態といった身近な要素から人を整えていく学問です。学び始めて驚いたのは、特別な道具も薬も不要で、日常の小さな習慣を変えるだけで心身が大きく変化するということでした。実際、私自身がまさにその恩恵を受けました。体調が整い、メンタルも軽くなり、日々をポジティブに過ごせるようになったのです。

一方、日本ではアーユルヴェーダはまだ医学的価値が十分に伝わっていません。しかし海外では大学病院が存在し、原因不明の不調や西洋医学で改善が難しい患者が大きく回復する例も多く報告されています。世界保健機関(WHO)では代替医療の一つとして公認されており、その科学的有効性が再評価されています。私は「こんなに可能性があるのに、知られていないのはもったいない」と強く感じました。そこで、医療業界で培った視点と実体験を活かし、アーユルヴェーダの良さをもっと生活に近い形で届けたい──そんな新しいミッションが私の中で生まれたのです。

ギーがつないだご縁と、グラスフェッドミルクの可能性

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アーユルヴェーダを深く学ぶ中で、私の目を開かせた食材があります。それがギー(バターオイル)です。バターを煮詰め、水分を飛ばして作る黄金色のオイルで、インドでは“千の効能を持つオイル”として医療にも用いられるほど重要な存在です。海外では健康意識の高い人々の間で広まり、日本でもセレクトショップなどで目にしますが、多くは海外製で、風味や香りが日本人の味覚に合いにくいものも少なくありません。

そこで私は「日本人の体質や食文化に合う“国産のギー”をつくりたい」と考えるようになり、その原料として必然的に グラスフェッドミルクに行き着きました。牧草のみで育った牛からとれるミルクは、一般的な穀物で育ったミルクとは香りも成分も別物です。しかし日本に出回るミルクの約8割は牛舎内で育てられ、飼料も穀物が中心。酪農家の経済的事情から、大量生産が前提の環境にならざるを得ない現実があり、酪農家の方の大変な思いも知りました。こうした背景から、子どもの頃に私たちが飲んできた牛乳は“本来のミルク”とは異なっていることに気づきました。

だからこそ、グラスフェッドミルクを初めて口にしたときの衝撃は忘れられません。牧草の香りがほんのり鼻を抜け、身体にすっと染み込んでいくような透明感のある味わい。試飲イベントでも「こんなミルク初めて」「体が受け入れていく感じがする」と大きな反響をいただき、確信へと変わりました。

さらに調べていくと、ギーを製造する過程で生まれるバターミルクが大量に廃棄されている という現状に行き当たりました。ところがアーユルヴェーダでは、製法は違いますが、バターミルクは消化に良く、治療にも使われるほど価値の高い食品です。「日本では捨てられてしまっている」。その事実を知り、私は乳製品メーカーの方に相談し、アップサイクルの形でバターミルクを製品化するプロジェクトをスタートさせました。ギー自体は現在開発中で、今年(2026年)の発売を予定していますが、バターミルクの方が先に市場化できる状況となり、今まさに動きが加速しています。

グラスフェッドミルクを通じた出会いは、食品という枠を超えて、健康の本質に触れる大きな気づきを私にもたらしました。

食と習慣を整える力を、日本中の“本来の元気”につなげたい

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グラスフェッドミルクの活動を始めてから、自分でも驚くほど迷いなく動けている自分がいます。それはこのミルクが持つ“本質的な良さ”を知ってしまったからです。そして、この出会いをきっかけに、アーユルヴェーダの考え方、セルフケアの大切さ、生活習慣が心身に与える影響をもっと日本に広げたいという強い使命感が湧いてきました。

医療現場では、身体だけでなく心の不調を抱える人が年々増えていると感じます。アーユルヴェーダは心と身体を切り離さずに捉える学問であり、どちらか一方を整えるだけでは不調は根本的には改善しません。私自身も学びと実践を通じて、心が整うと体調が改善し、体が変わると考え方まで変わるという“循環”を何度も体験してきました。

また、アーユルヴェーダを日常に取り入れている人たちは、驚くほど若々しく、生き生きとしています。見た目の若々しさだけでなく“内側からの若さ”がそこにはあります。これは外見の美しさでは得られない、生活習慣と心の在り方から生まれる美しさです。

私は、この内側からの健康と美しさを、日本中の人の日常に落とし込みたい。そのために、食品やセルフケアの方法、暮らしの提案など、誰もが続けられる習慣として届けていくことが自分の使命だと感じています。自分で自分の体調や心を整えられる人が増えれば、社会全体がもっと元気で、もっと笑顔になれる。

グラスフェッドミルク、ギー、バターミルク──そのすべてはアーユルヴェーダを生活に根付かせるための入口にすぎません。私が本当に届けたいのは「自分の健康を、自分で育てていく」という考え方です。日々の小さな選択が未来の自分をつくる。その気づきを日本中に広げるために、私はこれからも歩み続けていきます。