
Rockyオーナーとしての1年間の軌跡
Rockyのオーナーになり2025年4月で1周年を迎えます。
1年間の中でオーナーとして最も注力し、変化させてきた3つのことについてお話しします。
【Abechans】~プロバンドプロデュースについて~
ライブバーを経営してみて気づいたことは、他の飲食店とは違い「薄利多売」を実行しなければならないということでした。ライブバーだと、「多売」=「営業日を増やす」=「利用者を増やす」ことでした。
利用者を増やすため、得意の営業力を活かそうと、ひたすらビジネス交流会に参加したり、SNS等で発信したり、個別の呼びかけをしました。しかし、利用してもらうまでには至りませんでした。また、ソロで活動しているシンガー(歌い手)さんが多く、なかなかバンド活動をしている方たちと出会えませんでした。
そこでバンドで出演してもらうより、バックバンドを固定で用意し、シンガー(歌い手)さんを呼んでライブを開催した方がより多くのライブができる(利用者を増やせる)ということがわかってきました。まずは、マネージャー時代に培ってきたスカウト能力を活かし、ギター、ベース、キーボード、ドラムの人たちに声をかけ、【Abechans】というバックバンドを誕生させることができました。そして、他のライブハウスでスカウトした歌手の方を記念すべき初回ヴォーカルに迎え、2024年10月15日【Abechans】ライブがスタート。今では、毎月2回〜3回開催し、定期的に開催するヴォーカルもプロデュースしています。
【2025/2/9 掃本南椎×Abechans】@五反田Rocky 次回は【4/26(土)】 #五反田ロッキー #五反田 #ライブバー #昭和歌謡
メディアを使って利用者を拡大
2つ目は前回のコラムで書いた、「SNSを駆使して認知度の向上を目指す」という取り組みの徹底です。お客様の大半がYouTubeを見る方だと分析して判明したので、YouTubeの更新投稿には特に注力しました。
動画編集の方になるべく当日中にダイジェスト映像作成を依頼し、スピーディーにアップすることを心がけています。その担当者へは時間もお金も徹底的に投資しました。その効果もあり、ちょっとずつ「YouTubeを見て来ました!」という新規のお客様がいらしてくださることはとてもうれしいです。
ただ、SNSはどのお店もやっているので、何かRockyらしいことをしなければと考えました。そこで自分の経歴の強みでもある、芸能プロダクションで勤務していた経歴は珍しいことだと思い、自らのメディア進出を決めました。第一歩がワクセルさんとのご縁もあり「FMサルース」の出演でした。その収録現場で芸能プロダクションの営業マネージャー時代に身につけた【次につなげる営業力】を発揮した結果、Rockyのラジオ番組を展開する流れになりました。その後、アーカイブで映像も残るネットラジオで有名な「渋谷クロスFM」への進出も視野に入れていたので、そこへも営業をして、あるアイドルがMCを務める番組枠での出演が実現しました。その現場でも【次につなげる営業】を活かし、2025年6月から、Rockyメインの番組枠も獲得しています。
【ZIPANGの七色小町】2025.01.19放送分 MC ZIPANG L8R 濱畑有騎 ゲスト 阿部清弥 夏海ジュン
【ZIPANGの七色小町】2025.02.16放送分 MC ZIPANG L8R 濱畑有騎 ゲスト 阿部清弥 リトル南椎(リトルナンシイ)(かおてっく)福々亭千代香
独自の営業戦略〜次につなげる関係づくり〜
Rockyの利用者を増やすべく行った営業では独自の戦略も多数あるかと思います。いくつかご紹介しようと思います。
・出演してほしいアーティストやシンガーのライブを見に行く
SNSを通して活動をリサーチし、コミュニケーションを取ってその人のライブに足を運ぶ。ライブを見る中でその人がRockyに立ったらどうなるか?イメージを膨らませる。イメージが湧いた場合はその場でスカウトする。また、その人が目指している目標の手掛かりになれないかを考えるということをしてきました。
・営業代行への投資
いくら営業をしていたとはいえ、一人の力では限界が来ます。そこで、営業代行を業務委託で依頼することにしました。求人サイトで営業代行を募集しました。また、スタッフも音楽をやっている者が多かったので、スタッフ自身も会場を使ってライブ・イベントをするように促したり、紹介を呼びかけました。
・来店者への呼びかけ
ライブを見に来るお客様の中には、ご自身もバンドをやっている方が多いということをコミュニケーションを取ることで分かってきました。そこで、ライブの前に「前説」を実施。その際に「利用者を募集しています。」ということを告知しました。来店されたお客様全員に周知することで、貸切についての問い合わせが増え、お客様自身がRockyにシンガーやアーティストをご紹介してくださることもあります。
・つながることを優先する
マネージャー時代に培った【次につなげる営業】の内容にもなりますが、まだ利用者が少ない段階では、会場を使いたいという相手の予算や要望になるべく合わせ、つながる(まずは利用していただく)ことを利益よりも優先に考え実行しました。また、スタッフにもこの理念を説明し、アイデアを出し合い利用者の満足度をあげ、良い口コミやリピート利用によって、利用者の獲得につながりました。
終わりに
以上が20年以上続いてきた「Rocky」をより発展させるために私が実施した内容です。
ここではほんの一部ご紹介させていただきました。
まだまだご紹介したい内容がありますので次回以降をお楽しみに…。
次回は、私自身の【芸能プロダクション】時代の活動内容・実績をご紹介します。
参考:東京・五反田で20年続くライブバーを継承。新オーナーが語る経営戦略と将来の展望 | ワクセル Official Web Site
Rocky公式HP
