存在するだけで社会貢献できる『情報シェアサロン縁』誕生秘話!

渡邊 淳二

渡邊 淳二

2025.11.09
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渡邊 淳二(わたなべ じゅんじ)さんは、営業から新規事業の立ち上げまで幅広い仕事を経験し、独立してからは挫折を繰り返しながらも、『情報シェアサロン縁(えにし)』を立ち上げ代表を務めておられます。現在の強固なコミュニティを形成するまでに至った、紆余曲折の軌跡をお話いただきました。

チームワークの大切さを学んだ野球少年時代

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大阪出身で、大学まで野球をしていました。全日本で準優勝まで行って、チームワークを身につけさせてもらえたなと思っています。それまでは自分が選手として活躍することばかり考えていましたが、役割分担というか、自分の足の速さでチームに貢献することを覚えたという感じです。

就職してからは営業職を渡り歩いていたのですが、合わないと感じたら3カ月〜半年で辞めていたので、転職は多かったです。最初は飛び込み営業で有名な会社に入社して、訪問販売にテレアポ、法人営業とひととおり経験させてもらいました。もともと独立願望はあって、仕事は好きなので営業も続けたいと考えていたのですが、独立のタイミングを失っていました。40歳のときに副業をしていることが会社にバレてしまい、副業禁止の会社だったのでそれをきっかけに独立することにしました。

新人のときから数字を上げてすぐにトップになれるくらいだったので営業には自信があったのですが、独立してからは全然ダメでしたね。収入がないから夜のピッキング作業みたいなアルバイトを経験して、自分より若い子にこき使われたりして。これは無理だと思って、1年ほどで知り合いのベンチャー企業に雇ってもらい、そこからまた持ち直しました。

3〜4年で5000人のコミュニティに!『情報シェアサロン縁』が誕生するまで

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45歳のときに独立準備をして、今のコミュニティのベースとなる「0円倶楽部」を立ち上げました。おこづかい案件でアンケート・座談会という、企業が新しい商品を出すときに試飲などをしてもらって報酬を出すという、モニター案件です。当時は携帯を契約するとキャッシュバック、といったものが流行っていたので、そういう情報をお伝えしたいという想いで「0円倶楽部」というコミュニティをつくり、独立しました。少しでも収入が増えたらうれしいという人向けのコミュニティですね。紹介やイベントで人を集め、コミュニティを形成し始めて3〜4年ほどで5000人規模になりました。5000人の会員を持っているので、いろいろな案件が私のところに入ってきました。案件の売り込みはすごかったです。私がOKを出したら5000人にリーチできるので。ただ、良いと思ったものが詐欺案件だったり、私自身も騙されたりして、コミュニティの方にも迷惑をかけてしまいました。だんだん空気が悪くなっていって、コロナが流行ってリアルで会うことも減ったので、これを機に閉鎖してしまいました。

そのタイミングでCポンというサービスからお声がけいただいて、創業メンバーの1人として抜擢してもらいました。ただ、Cポンは日本では成功したのですが海外ではうまくいかなくて。収入が途絶えてしまったので、そこからまた販売などをやらせていただいています。これまでは、ほとんどがBtoCで個人向けの商材ばかりだったので、主婦やサラリーマン、OLの繋がりが多かったんですね。企業の依頼を受けて、その方々を不動産投資のセミナーやマネーセミナーなどにご紹介させていただきました。SEの方を紹介したり、火災保険の申請サポート、資金調達やお金にまつわる専門家に困っている方をお繋ぎしたりしました。BtoCの事業主としてエンドユーザーを集めていた経験から、またやろう、と半年前に立ち上げたのが『情報シェアサロン縁(えにし)』です。

立ち上げたきっかけのひとつとして、私自身に詐欺被害のトラウマがあるので、今回は絶対に変なものを紹介したくないという想いがありました。「詐欺に遭いました」という相談を受けることが多いのですが、詐欺に遭ってから来てもらってもできることがありません。ほとんどの方が相談できずに、相談する前にやってしまうので、相談できるコミュニティがあれば詐欺被害は防げると思いました。『情報シェアサロン縁』にはそのような役割もあります。

私の想いを聞いた弁護士の方が無料相談を請け負ってくださったり、専門家の方も入ってきていただいて、無料でいいと請け負ってくださいました。一般の方は無料にして、「このコミュニティに所属しておけば何かあったときに気軽に相談できる」という安心感を与えられると信じてこの半年間つくってきたのです。今はTikTokで流す動画をいくつか撮っていて、詐欺被害を減らす、優良な情報があるといった発信をして、これから一般の方を本格的に集めていく予定です。

協力できる、心を許せる人と出逢えるのがコミュニティの魅力

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私は営業はできるのですが、ネット関係や事務作業が全く駄目で、今回も公式LINEやランディングページ、チラシなどはコミュニティの仲間に無料でつくってもらいました。仲間がいて協力できるのが、コミュニティの価値だと思っています。他にも、同じ趣味の方が集まると距離感が縮まるので、そういう繋がりも大事だと思いますね。会社員で営業をしていた頃は、朝7時から働いて土曜日も出勤して、という今でいうブラック企業でした。仕事ばかりで他との接点が完全になくなってしまったんですね。独立を考えて異業種交流会などに参加して外の世界を見たときに、井の中の蛙だったなと感じました。そういう方も多いかなと思うので、心を許せる人と出逢えるのもコミュニティの良さだと思います。

『情報シェアサロン縁』は、存在するだけで社会貢献できるコミュニティだなと思っています。セーフティネットという言葉が合っているのかわかりませんが、詐欺を完全になくすことは難しくとも未然に防ぐことはコミュニティでできるのではないかと。その価値をみんなで拡散して、宣伝して知ってもらうというのが大事だと思っています。今大変な状況で何かしないと、何か始めないと、と将来に不安を感じている人こそ、ネットで詐欺被害に遭いやすいのです。求めている人に求めているものを提供するのがビジネスマッチングなので、そういった方に企業から良い条件でお届けするのがゴールだと思っています。

「0円倶楽部」の頃は私自身もお金に対してギラギラしていたので、お金の亡者みたいな人ばかりが集まっていたように思いますね。そこで墓穴を掘ったというか。今は年齢と共に穏やかになって、貢献したいという想いが強くなっています。

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