マネーゲーム化した美容医療に警鐘!エクソソームの真実を広める使命とは?

そうた

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看護師を10年以上経験した後、会社経営・アンチエイジング研究家として活動されている、そうたさん。 JAM(日本アンチエイジング医学会)公認のアンチエイジングアドバイザーとして、専門的な知識を提供されています。今後の美容業界・再生医療の展望をお伺いしました。

混在する再生医療の現実と信頼できる研究者との取り組み

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僕が再生医療、特にエクソソームや幹細胞上清に関わり始めたのは、まず個人のフォロワーや一般の方々に「存在を知ってもらいたい」という純粋な思いからでした。ところが調べれば調べるほど、この分野が一部ではマネーゲーム化していて、本当に良いものとそうでないものが混在している現状に気づかされました。美容クリニック界隈では、知識の薄い医師が十分に理解しないまま製品を使っていたり、成分や品質の違いを認識せずに高額で提供されているケースが散見されます。

そうした中で僕が特に注目したのが、大阪再生医療センターの久保先生が率いるCPCラボの取り組みです。東大や厚労省と関わりのある研究者が監修し、国の基準を満たすだけでなく、ラボのクリーン度やサイトカイン(成長因子)量の管理、ドナーの健康状態や血液検査データまでを透明に提示できる体制は稀有です。実際に2024年に行われた抜き打ち検査では、24社中基準値を満たしたのはわずか4社。この数字が示すのは、表に出ている情報だけでは判断できない深刻な品質のばらつきです。

透明性と適正価格で広げる再生医療の未来

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だからこそ僕は「ちゃんとしたもの」を届けたいと思いました。クリニック向けの卸売りをしている中で、ある再生医療に関わる人物から「紹介すれば紹介料を大きく取る」といった話を聞いたとき、業界のグレーさを改めて痛感しました。法律的に違反でなくても、情報や安全性を伏せて利益を優先するやり口は許せないと感じます。

逆に、僕たちが取り扱う製品は原材料やロット毎のサイトカイン量、ドナー情報、ウイルス検査結果などをすべて提示でき、第二種〜第三種の各種認可取得数も国内トップクラスです。価格面でも極力良心的に設定しており、エンドユーザーにとって手の届く選択肢を提供したいと考えています。たとえばクリニックで60万円とされる点滴治療も、正しい流通と適正な価格設定であれば、複数回実施しても負担が少ないプランにできる可能性があります。つまり、価値ある再生医療が一部の富裕層だけのものにならないようにすることが僕の使命の一つです。

メイド・イン・ジャパンを世界へ!正しい価値の普及

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さらに僕が注力しているのは、「メイド・イン・ジャパン」の再生医療製品を国際市場に広めることです。日本の技術力は半導体や精密機器で示されるように世界最高水準であり、再生医療分野にも同様の強みがあります。

久保先生のCPCラボは長年の無事故記録を誇り、東大や大阪歯科大との連携のもと安全性と効果を追求してきました。スポーツ分野でも実績があり、競輪選手や格闘家、柔道整復師協会などに供給して回復や修復の効果が報告されています。違法薬物が混入していないためドーピング規定にも抵触しにくく、安全な選択肢として競技者に受け入れられているのです。

僕は事業拡大の一環として海外展開も視野に入れています。1年後にはタイにCPCラボレベルの拠点をつくる計画をしており、そこでCPCを作るプロジェクトが進行中です。最終的に目指したいのは、正しい情報と正しい製品を透明に提供し、消費者が安心して選べる市場をつくること。ビジネスとしての面白さと、家族や周囲の人を守りたいという原動力が僕をここまで駆り立てています。再生医療を「儲け」の道具に終わらせず、本当に価値あるものとして広めていく。それが僕の今の挑戦です。

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