「1日6時間勤務・年間休日145日で、正社員」の会社を経営し続けるコツ

久山 絵里

久山 絵里

2025.08.29

久山 絵里さんは株式会社フレンズの代表を務めています。高校卒業後、印刷工場で勤務していたところから、人生を変えるべく英語力ゼロの26歳のときに、オーストラリア一周一人旅を経験されました。帰国後、大手英会話教室の勤務を経て30歳で「フレンズ英会話」をスタートしました。そんな久山さんが英会話を習得する方法について書かれたコラム連載の第8弾です。

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たかが1年、しかもオーストラリアしか経験していない私の意見ではありますが、旅先でいろんな人と触れ合うことで感じた「日本との大きな考え方の違い」が今の会社経営に大きく役に立っていると思っています。

1日8時間じゃなくてもいい

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私の会社では、一日平均6時間勤務です。誰か1日8時間が絶対って言いました? 法律は「1日8時間以内、週40時間以内」としか言ってません。「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションである」とはアインシュタインの言葉ですが、まさにそう、日本で生まれ育っていたら、1日の労働時間に疑問にさえ思わなくなってしまいそうです。

そして6時間にすると、休憩時間を確保する必要がないため無駄な時間なしに仕事に集中して、とっとと帰宅することができます。軽食やおやつは、各自の空き時間に自由に取れるようにしています。

年末年始2週間、お盆10日、ゴールデンウイーク12日休み!

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海外の人と関わったから変わった私の中の常識に「ちゃんと休む」があります。スタッフの一人はこう言います「もっと働けって友達から言われるよ笑」 

昔イギリス人の友人が言っていました。「残業なんてやらないわよ私。だって家に帰って音楽聴く時間がなくなるじゃないの」…まぁここまで言う人は外国人にも少ないかもしれませんが、ちゃんと自分の意見を主張する人が多い、というのも、海外を経験して感じたことかな。

ところで、外国人スタッフには、当然みんな外国に家族がいます。帰省するのに、日本のカレンダー通りの休みしかなければ、ただでさえ移動に時間がかかるのに、現地で過ごす時間が少なすぎる。だから、大型休みには前後さらに少し付け加えて、さらに長くしています。日本の「民族大移動」の日を避けると飛行機代も安くなりますしね。

この長い連休は、外国人スタッフのためだけではなく、日本人の私たちにも同じ。なぜか日本人って行列が好き?な気がしますが、平日に動けたら移動時間・待ち時間大幅短縮できるし、買い物だって病院だってスムーズ。

公私両方を効率よくして、人生を満喫してほしい。

そう願って今の勤務体制があります。

育児と仕事を両立させる!という私の人生の目標も、達成継続中です。

仕事の効率を上げる

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休みや勤務時間の短さだけでは、会社としてはちょっと成り立たないですから、仕事をちゃんとすることが、もちろん大切です。むしろそれができるから、1日6時間、年間休日145日が可能になっていると思います。

その書類、要る?
その会議、要る?
その報告、要る?
その考え方、要る?

日本の会社の常識から離れると、要らないことが沢山あることに気づきました。スタッフ同士信頼し、お互いの得意不得意が分かっていれば、協力し効率良くできる仕事もあります。もちろん私たちみたいな小さな会社、全員が顔を合わせるのが簡単にできるから、できることかもしれませんが。

余談ですが「教育」と「人に会うとき」は効率は度外視するべきだと思っています。

さてこの不要なものを見直す、という作業は、とくに私の妊娠時に大きく進歩しました。絶対安静、歩けない、出社できない、つわりで死にそう…が7カ月続き、仕事が全くできない状況になったことは、今となっては良かったと思える…思いたい(笑) 娘よ、ありがとう!

具体的には、教室長からの「今日も無事に終えました」という報告を不要にしました。コロナ前でしたが、会議をオンラインでやるようにしました。私の仕事をスタッフに譲り、任せました。そして任せたからには口出ししないことを心がけています。

また「レッスンは数多くやったほうが、月謝が割安になりお客さんが喜ぶ」という考えを「質の良いレッスンを提供し効率良く指導、休みは休む」に改めました。

最初は、日本人である私の常識が邪魔をし、クレームになるんじゃないかと不安に思いました。でも、お客さん側は、すでに私たちの教室を信頼してくださっている方々。「子どもの英語力が上がること」が目標であり「レッスン数をこなすこと」が目的ではないため、みんなが受け入れてくださったように思います。

すっきり空間で、仕事がしやすい

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私の会社には、名付けて「教室空間管理部長」がいます。彼の判断で、モノを捨てたり、新しいものを買ったりします。ごちゃっとしている教室では、空気も、心も淀みます。古いものであふれていては、心もババアになります。

肩書きも不要

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英語圏では、苗字ではなく、名前で人を呼びます。私のことは皆「ERI」と呼び捨て。子ども達や生徒の前では「ERI Sensei」と「先生」を後につけて呼んでくれますが、スタッフ同士はみんな呼び捨て。人は肩書で判断するのではなく、その人をちゃんと見たいと思う、そんなのも欧米の考え方なのかな?と思ったりもします。

そんな、肩書きを重視しないわが社では、社員もアルバイトさんも、同等に会話します。同じ会社で働くんですから、会社を良くしようと思い意見することに、社員もアルバイトさんも関係ない。誰の意見も、丁寧に聞くべきです。

課題は、永遠に続く

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もっともっと生徒の英語力を上げることと、スタッフの人生満足度アップが、終わりのない取り組むべき課題です。

課題がある・思いつくということは、まだまだ伸びしろがあるということ。がんばりまーす!

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