「楽しく、健康に生きる人を増やしたい」健康ビジネスが学べるスクールを運営する女性起業家が目指すものとは

千葉 朱里

千葉 朱里

2025.08.19
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野菜をメインとした『健康知識』と『健康ビジネス』が学べるスクールを運営している千葉朱里(ちば あかり)さん。健康に興味を持ったきっかけやスクールをオープンするに至った経緯から、健康な食生活のワンポイントアドバイスまでを伺いました。

「健康への思いはあるけど形にできない」をサポートする

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現在、野菜をはじめとする食事で体を整えるための健康知識と健康ビジネスが学べるスクールを運営しています。知識は持っていて、みんなを健康にしたいという思いはあるのに仕事に変えることができていない人がかなり多いです。スクールは商品設計やSNSの活用方法などが学べる場所となっています。健康知識をもっと学びたいという方に対しては、野菜の知識や自然療法についても教えています。

私が健康に興味を持ったのは、祖母が10年近く闘病生活を送っていたことがきっかけでした。祖母は最終的に「話せない、動けない、食べられない」の植物状態になってしまいました。本人は痛みを感じるし、感情もあるのに、天井を見つめることしかできない生き地獄のような状態です。お見舞いに行っても何もしてあげられない自分がすごく悔しかったのを覚えています。

そこから、祖母がそんな状態になってしまった原因は何なのだろうかと考えるようになりました。いろいろと調べていくと、良いと思って食べていた食材が病気を作ってしまっていると知ったんです。添加物の存在も最初は衝撃的でした。スーパーで売られているもののほとんどに添加物が入っていて、それを食べることで慢性的な不調を呼んでいるんです。どんどん食の実態に興味が湧いていって、もっと早くみんなにも知って欲しいという思いから今の事業の形になっていきました。

起業した経緯や不安だったことをよく聞かれるのですが、私は本当に起業して良かったなと思っています。自分のやりたいことで生計を立てられるのはとても嬉しいことです。世間では誰でもできる仕事に人生の貴重な時間を使ってしまっている人が多いなと感じています。起業して本当に自分のやりたいことに時間を使えているので幸せです。やらされている仕事ではなく、やりたいことなので寝ずに仕事をしていても楽しいと思えます。

私も最初は今スクールに来ている方同様、「思いはあるけど形にできない」「SNSで発信しても見てもらえない」という空回り状態が5年ほど続いていたんです。何か動いていないと不安で、食事会を開催してみたり、マルシェに行ってみたりと自分なりに行動はしていましたがうまくいきません。途中でビジネスの知識が足りなかったんだと気づいたんです。料理教室を主催している方や講演をされている方も、自分の商品は需要があるということを形にしたり知ってもらったりしないと見てはもらえません。商品設計やマーケティングが大事だと遠回りをしてようやくわかりました。商品の構築、マーケティング、SNSの発信をしっかりと学んで、自分のような悩みを持っている生徒さんに対して、何をどう準備していくのかを教えています。

周りからは「医者でもないのに健康な人を増やすなんてできるわけがない」と言われて来ました。その度に祖母の最期の顔を思い出すんです。私が健康ビジネスに携わる原動力に祖母が10年も苦しんだのは私に健康の大事さを教えてくれたり健康にまつわる仕事に就かせてくれたりするためだったのではないかとずっと思っていました。「祖母の死を無駄にできない」という思いが私の原動力となっているんです。

自然療法で有名な東城百合子さんという方を非常に尊敬しています。医者でもない私でも伝えていけるということを見せていきたいなと改めて思わせてくれるんです。たとえば、ファスティングをやってきた方が、ファスティングを実践するための商品やサービスを作ったらファスティングをやる人が増えたり、無農薬栽培にこだわっている農家さんが私のスクールに来て情報の発信方法を知った結果、無農薬野菜を食べる人が増えたりと、私がビジネスのノウハウを教えることで健康な人が増えているというのを日々実感しています。

野菜はあるがままのフレッシュな状態で食べないと意味がない!?

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本来、病気になるというのは不自然なこと。「野菜を食べれば良い」と言われていますが、それが自然な状態であることが理想的です。先祖の代から何千年、何万年と食べ続けてきたのが野菜なんですよね。サプリメントや栄養ドリンクではなくて野菜など自然からできたものを食べることが大切です。

さらに、「自然の状態で食べる」ということがもっと大事になってきます。冷凍の野菜が世の中にたくさんあると思うのですが、何カ月も前に収穫されたものが食べられるというのは不自然な状態なんです。どんな野菜でも自然にある状態でいただくというのが重要なんですよね。自然にある状態の野菜にはすごい力があるんですよ。腸を切断するしかないと言われていた患者さんがごぼうの汁を摂取することで治ったという事例があるくらい強力です。眼球を摘出するしかないと言われていた方がびわの葉で治してしまったという事例もあります。

ただ、野菜を食べれば良いというだけではなく、調理の仕方も大事だということを伝えていきたいですね。食べ方によって栄養面もまったく変わってきますし、『気力』も全然違います。健康に気を遣っていて元気なはずなのに気力がない人がいらっしゃったりします。それはフレッシュな野菜を食べているかいないかの違いなんです。私たちは「ビタミンCを摂った方が良い」と思っている人が多いと思いますが、同じビタミンCだとしても自然にあるままのフレッシュな状態で食べることが大切なんです。

忙しい方でも簡単にできる食生活習慣としては、生姜を冷蔵庫に常備しておくことです。生姜はすりおろしていろいろなものにかけて食べられます。食べきれなかった生姜の欠片は、タッパーにミネラルウォーターなど水道水ではない水を入れてそこに浸して保存しておくといいですよ。浸しておいた水は生姜のエキスが出るので、それをスープや飲み物に入れて飲むことができます。毎日、生姜のすりおろしか生姜水を摂れるようになると体が変わってくるはずです。手軽にできるので続けやすいと思います。

食のスクールを通じて人生を楽しめる人を増やす

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私のスクールの生徒さんの成功事例の一部をご紹介します。自分の子どもを含め、未来を担う子どもたちに食の大切さを伝えていきたいと思っている女性がいました。現代の子どもたちはお菓子をバリバリ食べて、甘いジュースをゴクゴク飲んでいますよね。その方は食の大切さを伝えられない自分が嫌だと思っていたそうです。お金をかけて食の知識を収集してきたので情報はたくさん持っているのですが、頭の中が整理できていなくて伝えることができないという状況でした。食の講座を作ることで、子どもたちにそれを伝えることができるようになったんです。

また別の事例でいうと、本当に良いものを作っている農家さんが発信のやり方がわからないということでSNSでの発信方法を学んだところ、野菜のオンラインでの売上が上がったということもありました。

さらに、3年間毎月ファスティングを実践していて、ファスティングについての自信はあるけれどお客様が来ないと悩んでいた方がいます。オリジナル商品を設計してからSNSの発信方法を学んだことで自分の生活を守りながら健康の輪を広げていくことができるようになりました。実は商品を持たずに、思いだけで発信している方が多いです。結果が出て生徒さんに喜んでもらえることは私の喜びにもつながっています。

今後は、スクールの生徒さんを増やすということはもちろんやっていきますが、私という人間はひとりしかいませんし、人生も1回きり。体と人生を大切にしてほしいという思いが強くあります。みんなで健康も人生も楽しめるようになってほしいです。自分の思いを形にして仕事にしていくことで健康も豊かな生活も手に入れる人を増やしていきたいです。楽しく健康になれる合宿をやりたいなと思っています。ゲーム要素を取り入れながら健康を学んで、家に帰ってから仲間にシェアできて、次回一緒に参加できるような流れができたら理想的ですね。やはり『楽しく』というのが最も重要だなと思います。楽しく健康な人を増やしていきたいし、健康な人を増やせる私でありたいなと思います。

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