
日本で唯一の心と体のトレーナーが語る「心と体のつながり」の秘密と飲食参入の理由とは
拍手で世界を変える「ポジティブ拍手」を提唱されている渡邉淳一郎(わたなべじゅんいちろう)さん。メンタルトレーニングとパーソナルトレーニングを同時に行うトレーナーとして、ポジティブな心と体を鍛えるサポートをされています。情熱的な活動の源泉やこれからの展望についてお話を伺いました。
笑顔をつくるのにもトレーニングが必要。心と体のトレーニングを同時に行う唯一無二のトレーナー
心と体のトレーニングを同時にやる、日本で唯一無二のトレーナーと自負しております。「心と体は繋がっている」とよく言われますよね。笑っていると楽しくなる、楽しくなくてもポジティブな言葉を使う。ポジティブな動作ということで「ポジティブ拍手」が生まれました。「何にも楽しくなくても拍手していれば楽しくなるよ」と。メンタルトレーニングだけ、パーソナルトレーニングだけという人は多いのですが、両方やっている人は希少だと思います。
うちのジムでは「キツい」「辛い」は禁止しています。言葉が自分のパフォーマンスを上げることをみんな知っているけど、なかなかできないんですよね。「キツいトレーニング」をポジティブに言い換えると「効果的なトレーニング」だよね、と伝えています。キツい、苦しい顔になったら「できる!」「効果的!」というように言葉をかけています。
実際にパフォーマンスが上がるというのは科学的・量子力学的に証明されていて。ただ苦しいときに笑顔になることはなかなか難しいのです。要はトレーニングです。ネガティブなことを言ってしまうクセ。聞いた言葉ですが私がいつも言っているのは、「食べたもので体がつくられる」「聞いた言葉で心がつくられる」「言った言葉で未来がつくられる」。これを伝えています。
「表情で笑顔は大切だよ」ということを知っていてもなかなかできない。これは何故かというと、重力がかかっているからです。500mlのペットボトルってすごい勢いで落ちるでしょう?人の体は70%水、顔も5㎏くらいあるので、30%くらいは水があるのです。放っておくとどんどん下がっていくので、それを筋トレで持ち上げる、重力に逆らうトレーニングとして身につけていくのです。1回やれば筋肉がつくわけではないので、習慣化するまで、「血肉化」するまでやり続けます。
自分が極真空手の選手だった頃も眉を吊り上げて、相手をぶっ壊そうと思ってやっていました。暴力的な言葉、顔を使っていましたね。頑張り過ぎ、力んでいたのだと思います。体がギブアップしちゃって、病気になってしまいました。それを経験した上で、ポジティブな動作や言葉が心を好転させて人生を豊かにするよ、という活動をしています。
心と体のトレーニングからラーメン屋に!?ポジティブ拍手を広げるために
たとえば好きな子に頼まれて何かやったりとか、プレゼントあげて喜ばれるとめちゃくちゃうれしかった経験ってありますよね。人に喜んでもらえたときが一番自分が喜ぶ。最も幸福感を得られるのです。最も人を喜ばせた人ほど成功者である、というのを意識していますね。
目の前の人を褒めたとき、脳は相手と自分、どちらを褒めたのか区別できていないのです。人を褒めると幸福になるというのは脳の仕組みにも関わってくるんですね。人の悪口を言っちゃいけないというのもこれと同じ。人に悪口を言うと脳は区別できないから、自分を傷つけてしまいます。すごくないですか!?
今はマンツーマンで心と体のトレーニングをしていますが、20人くらいが限界。受けてくれた人はそうだよね、と認識してくれるのですが、母数が少ないのでもっと世界中に伝えていきたいと思っています。
今度手掛けるフレンチラーメンというのは家系とは真逆で、フレンチとラーメンの良いところを掛け合わせたもの。ラーメンは男性がつくるイメージが強いですが、女性でもつくれるというコンセプトで、シングルマザーの雇用も増やせる飲食店を目指しています。且つ、私がこのラーメン店のスタッフにポジティブなマインドを伝えることによって、そこから多くのお客様に伝えられる。1日200人を超えるお客様に伝える、心と体のつながりの発信基地になれるだろうと考えています。その第1号店を三軒茶屋にオープンさせます。
ラーメンというのは誰もが知っている日本のソウルフードで、そこにフレンチを掛け合わせる。話題性を乗っけていくことで、ラーメンを広めるというよりはポジティブマインドを広められると考えています。
存在しているだけで価値があると気づいてほしい。自分の原点を取り戻せるような活動を
フレンチラーメンを皮切りに、どんどん心の病を治していけたらいいなと思っています。「自分なんか存在価値がない」と勘違いしている人ばかりなんですよね。「素晴らしいものを達成したからすごい」ではなく、「存在だけで価値がある」ということに気づいてもらいたい。多くの人が稼げることこそが素晴らしいと勘違いしていますが、存在できていることこそが尊いと気づいていける社会にしたいです。生きている価値、存在価値、自分の原点を取り戻していけるような活動をしていきたい。
こんな豊かな日本で自殺者、鬱になる人が年間2万人以上いるのって、おかしいですよね。思考がおかしくなってしまっている。そういう人を少なくするために、貢献していきたいと思っています。
