20歳という若さで起業し一気に複数の事業を展開する、未来を見据えた経営者のビジョンとは

ワクセル編集部

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2025.07.07
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藤田裕介(ふじたゆうすけ)さんは24歳という若さで、すでに多岐にわたる事業を手掛けています。起業の経緯や現在の事業展開、そして未来に向けた展望について、彼がどのように成功を収めているのか、その秘けつに迫ります。

起業のきっかけはひょんなことから、多事業展開まで駆け抜ける

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起業したのは20歳のときでした。大学生としてサークルの代表を務める一方で、同期が起業するという話を受けて、「手伝ってくれ」と言われてその道に足を踏み入れました。

最初は秘書として参加し、いわゆる組織の下っ端として仕事を始めました。しかし訳があって代表が事業から退くことになり、事業を引き継ぐ形となりました。自分から起業しよう、という気持ちが最初からあったわけではなく、引き継いだからには税金を払わなければならないから、税金分を稼いだら辞めようと思っていたくらいです。

今手掛けている事業は、主に営業を担当する会社で、テレアポやリスト作成、謝罪代行、さらに、日本国内向けのサスティナブルレポートの作成や、起業向けのスクール運営、システム開発、不動産仲介、映像制作、ホームページ制作、アプリ開発など多岐にわたる事業を展開しています。また、脱毛サロン、BARまで手掛けるなど、事業の幅は広がり続けています。現在も売り上げの一部を学生団体に寄付しています。

事業をやっている中で、お客様からこういう商品を売りたいのですが、どうやって売ったら良いですかなど、営業に関してのアドバイスを求められることが多くなりました。そうしてアドバイスをしているうちに、他社の成功例がない独自の事業をしている方へのアドバイスは難しいため、まずは市場調査を自社で始めてみることにしました。

そのほかの事業は事業を手放したい経営者様や別会社立ち上げをされて事業継承をしたい方から引き取るなどして事業を拡大していきました。そういった人に依頼される自分であるためには、必ず年上の方に敬語を使うことを意識し、その人の好みやアレルギーなどはメモをして必ず覚えるようにしています。

成功の秘けつはプロに任せること

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経営する人には2つのタイプがあると思っています。1つ目は、なんでも一人で完結できるタイプの経営者、2つめは人の力を借りて事業展開をしていく経営者です。

僕は後者の経営者だと思っています。

僕は事務処理もやって、支持も出して現場にも出て、というタイプの経営者になることはできないと思っています。事業のひとつとして、士業のマッチングサービスを行っているのですが、その士業の方のマッチングをお手伝いする代わりに、自分の事業の中身を全部見ていただいて法律面などのアドバイスをもらうこともあります。

僕は、事業の中身を全部見て内容をきちんと理解してくださって、なおかつ改善点などの意見をくださる方と一緒に仕事がしたいと考えているので、そういった方と出会ったときはぜひ一緒に仕事をしませんかとお声掛けしています。必ず事業はひとりでやらないことを意識しています。あくまで僕は、そういった専門家の方の知識を使わせていただく身であるので、そういった前提で一緒に事業にご協力いただいています。

知識をアップデートし、常に最善の道を切り開く

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事業において大事にしていることは、常に調べること、自分が絶対正しいとは思わないことです。もちろん事業はプロとして提供はしているものの、専門家と比べて自分の知識は4〜6割程度だと思っています。なぜなら、自分の知識がすべてだと思うと、人の話が聞けなくなって結果的にお客様に不利益を被らせてしまうことになるからです。

僕は助成金や補助金に関して取り扱うことが多いですが、情報は常にアップデートされています。自分が使う情報はもちろん、使う可能性のある情報を定期的に調べて、その情報が間違っていないか専門家に確認したうえで人に提供するようにしています。

今後は保育事業に参入していく予定です。保育事業はもうからないと嫌煙されがちですが、それを「もうかる事業」として形にしたい。2036年までにその仕組みを介護事業にも応用しようと考えています。それをもって僕は引退しようと考えています。いつまでも事業の社長や会長が何十年も支配し続けてしまうと、いざ社長や会長が退いたときに事業が傾いたり、反発を受けたりすることになりかねません。まだ自分が現役で動けるうちに事業の軌道修正を行って、落ち着いた頃に僕は事業に触らなくて良いような状態にしていきます。

引退したら、自分が形をつくった保育事業の中で、保育園の園長として生きていきたいなと思っています。