折れない心の作り方。5,500名以上の指導実績をもつ経営コンサルタントが語る「困難を乗り越える感情マネジメント」

清水 久

清水 久

2024.08.05
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清水久(しみずひさし)さんは、株式会社NEO SHAKE HANDS代表取締役として、組織マネジメントに特化した経営コンサルタント事業を展開しています。さらに書籍出版や人材に特化したセミナーや企業研修などを行い、経営において大事にしていることを多く発信しています。多岐にわたって活躍されている清水さんが、現在に至るまでに抱えてきた苦悩や、それを乗り越えてきた経験など貴重なお話を伺いました。

経営コンサルタントと出版の二刀流

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株式会社NEO SHAKE HANDSは、現在8期目を迎えた会社です。メインの事業は経営コンサルティングで、その中でも経営組織をより細分化していき、組織のマネジメントに特化した活動をしています。

一連の業務の中でなるべく「無理・無駄・ムラ」を省いて、より能動的に動くような人材をつくり、それにより会社全体や個々の目標設定を促進しています。自分は”ド”が付くほどのA型気質で細かい性格ですが、高圧的ではなく順序だてて理由を説明しながら、コーチング要素を取り入れ、コンサル先の社員たちを教育することを大事にしています。

また、傍らで出版業にも携わり、紙の本を3冊と電子書籍を3冊、合計6冊出版しています。他にも出版したい方向けのセミナーを行い、直近では、2024年4月に日本橋出版より「感情の悪魔」という書籍を発売して、全国の書店に展開中です。

書籍出版のきっかけは同じ経営者仲間で、本を出版する人が増えてきてきたことです。周りの仲間に恵まれて、もともと同時期に独立した経営者仲間が、営業に関する本を一緒に出版しませんか?と話を持ちかけてくれました。本を出版するなんて考えたこともなかったのですが、私にできることがあるならと思い、共著という形で本を出版しました。

最初の本を出版したときにすごく嬉しかったのは、会ったこともない関西の女性から「自分が行動するきっかけをいただきありがとうございました」というような内容の手紙が出版社に届いたことです。その時は、涙が出るほど嬉しかったのを今でも覚えています。

私が本を書き続ける理由として、どこかの誰かに役に立つことができるということがモチベーションとなっています。そうやって紆余曲折はありながらも、たくさんの人に支えられながら今までやってきました。

30歳を過ぎてから短大に入り、勉強に没頭

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幼少期の頃に両親が離婚したこともあり、母が女手ひとつで妹と私を育ててくれました。高校を卒業してからは、ジュエリーアドバイザー、ブライダル業界、人材コーディネータなどさまざまな仕事を経験。その頃から、「いつかお金に困らない生活ができるように稼ぎたい」という純粋な思いで仕事していました。

前職の人材の仕事をしていたときは、特に多忙な時期は携帯電話を3台持ち歩き、派遣先でトラブルがあったら謝りに行くことや派遣スタッフのお悩み相談があり、休みもあってないような忙しい生活を送っていました。

しかし30歳を過ぎたころに、将来への漠然とした不安から「このままの人生で本当にいいのか」と深く考えるようになりました。圧倒的な行動力と営業職の経験は積んできましたが、学習の不足を感じていたので、通信制の短大に入学し、経営学を学び独立を決意。卒業するまでの2年間は、仕事をしながら趣味や睡眠時間や休日を削り、ほとんどの時間を勉強に没頭しました。

今まで自発的に学ぶとういう事をせず、勉強にはあまり力を入れてこなかった私ですが、「理想の収入や自由な時間や、数多くの選択できるような人生を手に入れたい」という強い思いが勉強への原動力となりました。幼少期から母に「やればできる子だ」と励まされ続けた言葉が心の支えとなり、知的好奇心が遊びから勉強へとシフトしました。

実際に本気で勉強を始めると、社会や会社の成り立ちに興味を持つようになり、その面白さに気づきました。本もたくさん読んで知識を深めていくなかで、新たな発見と学びの楽しさを実感しました。

社会課題に取り組む、社会に愛される企業を目指して

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ずっと順風満帆に長年うまくいっている経営者は少ないと思います。私自身も、崖っぷちに直面したり、正直「このまま死んだ方が楽かな」と思ったりすることもありました。

そのような困難な状況において、大切なことは2つあります。

1つ目は、ある経営者の方からいただいた言葉で、「今お金がなくても、病気で明日死ぬかもしれなくても、あなたの今の感情が大事だ」と言われました。人は感情の生き物です。大切なのは自分の感情がワクワクしていて、面白い人生だと感じることです。この言葉を聞いたとき、それまでの悩みが嘘のように消え、白黒だった景色が一気に色づいたように感じました。

2つ目は、表情や言葉をネガティブに見せないことです。たとえば、来月までに支払いができなければ倒産する状況で、銀行から融資を受ける必要があるとします。そのとき、暗い表情で不安しか語らない人と「ここで人生を逆転させるので任せてください」と前向きな表情の人では、銀行は後者を選ぶでしょう。ピンチのときこそ、明るく自信を持って自分の気持ちが、折れないようにすることが大切です。

今は経営のコンサルティングを主軸に仕事をしていますが、これからは書籍やSNSを通じて、社会に意義があることをしていきたいという思いが強いです。たった1冊の本で誰かの人生を変えられるとか、たったひと言で方向性が定まっていくとか、そういった影響力を持ち、社会のあらゆる課題に取り組んでいきたいと考えています。

その一環としてAI事業を進めていて、今年中には形ができると思います。社会課題を念頭に置きながら、愛される企業としてこの先10年、20年と発展していくことを目指します。

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