経営者対談

ベンチャー女優
寺田有希×ワクセル

ベンチャー女優の寺田有希さんにインタビューさせていただきました。

寺田さんは2004年に芸能界デビューし、2006年には集英社ヤングジャンプ制服コレクション05でグランプリを受賞。

2012年にフリーの女優へ転向後、ホリエモンチャンネルのMCも務められ、著名人との対談を数多く経験されてきました。

2020年12月には初書籍『対峙力』(クロスメディア・パブリッシング)を出版されるなど、女優や歌手にとどまらず、多岐に渡り活躍されています。

苦しい経験の乗り越え方や、現在の活躍の秘訣を存分にインタビューさせていただきましたので、ぜひ最後までご覧ください。

明るさの秘訣は、自信があるように見せること

インタビュアー)寺田さんの明るさ、前向きさの秘訣をお聞かせください。

寺田さん)ポジティブに見られることが多いのですが、実はポジティブではないんです。
今日の仕事は上手くいかなかったなとか、自分だめだなとか、落ち込むこともよくあります。

自信を持つように努力しているだけ。自分を一番に信じてあげられるのは、結局自分ですからね。そのため、明るく前向きに見えるんだと思います。

フリーランスのイメージが悪く苦労した

インタビュアー)芸能事務所をやめて、フリーランスになった経緯をお聞かせください。

寺田さん)2004年に芸能界デビューしてからしばらくは、高校に通いながら大阪で活動していました。

その頃から集英社制服コレクションでグランプリをいただいたり、ドラマに出させてもらったりと、たくさんお仕事はさせていただいていましたが、当時はインターネットも今ほど普及していなかったために、エンタメの主力はまだまだテレビで、仕事は東京に集中している状態。第一線で活躍したい人は東京に行くというのが主流な時代でした。

東京進出を実現するために、大学進学を口実に上京を決意。東京に拠点を移し、大学に通いながら芸能活動をしていました。ですが、段々と仕事が減っていき、大学3年生の終わりごろ、芸能事務所から解雇を言い渡されてしまったんです。

解雇まで1年の猶予をくださっていたのですが、新しい事務所が見つかることもなく、就職活動をするという決断もできないまま、大学を卒業しました。その結果、事務所所属と大学生という両方の肩書きをたった1日で失ったんです。
その日から、フリーランスとしての女優活動が始まりました。

そこから、まずは目の前の仕事をやろうと思い、がむしゃらにやってきた結果、今ではフリーランスというスタンスを変えないまま、たくさんお仕事をいただけるようになったのですが、これも簡単な道のりではありませんでした。

10年前、わたしがフリーランスで活動をはじめたころは、世間的に“フリーランス” という言葉も一般的ではありませんでした。

業界の人にも「どこかの事務所に入ったほうがいいよ。仕事ないよ」と言われ続けましたし。「フリーランス=事務所に入れない人」というイメージがあったのかもしれません。

このイメージはホリエモンチャンネルに出始めても変わりませんでした。「YouTubeに出ている人」ではなく、「YouTubeにしか出れない人」という扱いをされていた気がします。

それでも、仕事はしなければいけないし、前に進まなければいけない。ただ必死に、目の前の仕事をただやり続けるだけだなと思ってがむしゃらでした。

自分が輝くために不要なものを排除していった

インタビュアー)もともと人見知りだったと伺っていますが、どのように克服してきましたか?

寺田さん)人見知りが治ったわけではありません。今でもベースは人見知りです。でも、自分のポテンシャルをどう輝かせられるかを考え続け、輝くために不要なものを排除してきました。そのなかで、仕事場においての人見知りは損することの方が多いなと気づき、なるべく出さない努力をしています。

また、クビになった経験もやはり大きいですね。当時は悲しくて仕方なかったけど、私の未来を考えて、就職活動に間に合うタイミングで解雇してくれたことに今ではとても感謝しています。

解雇されたことで自信を失ったんですが、逆になぜ今まで自信を持つことができていたのかを考えたんです。すると、今まで持っていた自信には根拠などどこにもなかったと気づいたんですよね。

私は学校のテストでも平均的に70点くらいは取れるタイプで、芸能界に入ってからも、デビュー直後はすごく順調だった。

これらの経験から、実力が身についているわけではないのに、私は絶対にうまくいくんだと錯覚してしまい、根拠のない自信に繋がってしまったんだと思います。

根拠がないと気づいてしまったのなら、今から根拠をつけていくしかないなと思ったんですよね。フリーランスになってからの10年は自信と実力に根拠をつけるための日々だったなと思います。

相手にレッテルを貼らず、その人自身を見る

インタビュアー)本のタイトルにもある通り、「対峙力」が寺田さんの強みだと思います。結果を作られている方とフラットに接し、さらに相手が引き立つように会話するために、何を意識していますか?

寺田さん)ホリエモンチャンネルのに出演してくださるゲストさんは本当に豪華で。MC経験も全くなく、しかも人見知りな私にとっては、初対面というのはとても辛い状況です。その中で、すごい方たちとお話をしなくてはいけません。どうやったら今回は前回よりいいパフォーマンスができるだろうと考え続け、たたき上げで学んでいくしかなかったんですよ。

その中で行き着いた一つの結論が、「フラットに接する」ということ。相手が有名人だからとか結果を作られているからといって、特別だと考えたことはありません。肩書きで人格を判断されてしまうって、すごく悔しいじゃないですか。

15歳から芸能界で大物と呼ばれる人たちとお仕事をさせていただいてこれたから生まれた考えなのかもしれませんが、大物も若手も1人の人間だと思って接しています。

アンチコメントから学べることもある

インタビュアー)アンチコメントがつくこともあったと思いますが、どう乗り越えてきましたか?

寺田さん)一番シンプルで、一番長く続けている対策は「見ない」ことです(笑)

『対峙力』に関する記事が上がったとき、一度Yahoo!コメントを見てしまったんですよ。すると、大荒れしていて(笑)見なければよかったと思いましたね。ですので、極力見ないようにしています。

ホリエモンチャンネルにもアンチコメントがたくさんついていることは知っていましたが、見ないようにしていました。

アンチコメントを書く人とたたかう意味がないので、極力避けるようにしています。

ただ、今思えば、アンチコメントを書かれてしまうだけのパフォーマンスしか、できていなかったのかなって。そう考えると、アンチコメントの反応が正しいこともあるのかもしれませんね。

自分自身の足りない部分を成長させ、本まで出版することができたので、気づかせてくれたアンチコメントには、今は少し感謝したりもします。
とはいっても、アンチコメントを見るとやはり落ち込むので、メンタルが好調なときにしか見ません(笑)。

チャレンジし続けるなかで改善点を見つけてきた

インタビュアー)改善を重ねてきたことで現在の活躍があると思いますが、改善点は自分で見つけてきたのですか?

寺田さん)ホリエモンチャンネルが始まったとき、私と堀江さんで毎日配信していました。そのおかげで、何回もチャレンジする機会があったのはありがたかったですね。前回より、今回。いいパフォーマンスをしようと、日々心がけています。

周りは変えられないので、今ある環境の中で最大限のパフォーマンスを出すには自分を変え成長させるしかないと思い、小さな行動から変えていきました。

チャレンジする中で、応援してくれる人の存在がとてもありがたかったです。昔から応援してくれているファンの方々、ワンマンライブにきてくれる100人、150人をとにかく大事にしようと思いました。その想いは今も変わっていません。

本を出版したことで自分の実力を評価してもらえるようになった

インタビュアー)世間からの評価によるプレッシャーとどう向き合ってきましたか?

寺田さん)芸能界は自分で飛び込んだ世界なので、評価されることに関しては当然だと思いつつも、どう評価されているかは気になります。

ただ、評価という点では今のほうが素直に受け入れられる気がします。本を出版するまでは、実力でなく見た目で評価されることが嫌でした。見た目って、自分の実力ではないので...... ですので、本がほめられるのは、自分の考え方や価値観、実力が評価されている感じがして嬉しいです。やっと実力で勝負できるスタートラインに立ったなという感じですね

自分の実力を出したうえでの評価なので、受け入れようと思えるんですよね。

目標や夢がなくても焦る必要はない

インタビュアー)これから個人で頑張る人が増えていくと思いますが、個人で頑張るうえで大切だと思うことをお聞かせください。

寺田さん)夢や目標を見つけられる人はそこに向かって邁進していけばいいと思います。現代はそういう姿をSNSなどで誰もが見れる世の中になりました。

その結果、やりたいことを見つけなければいけない、好きなことを見つけなきゃいけない、と焦る人も多い気がします。

私も自分でやりたいことをたくさん見つけて行動できるタイプではないので、焦る気持ちはよくわかります。これは私の場合ですが、求められること・目の前にあることを全力でやってきた結果、自分が輝ける道が少しずつ見えてきました。女優で輝けるのがもちろん一番ですが、MCや本の執筆という活動もすごく楽しいなと思っています。

つねに求められるものに120%こたえる姿勢でやっていれば、自分の居場所ができていきます。120%こたえる姿勢でやって、その結果が70%だったとしてもいいんです。その差の50%を埋める努力をし続ければ仕事の質も上がっていくし、道が開けてくるんじゃないですかね。

目の前のことを全力で頑張れば、きっと大丈夫

インタビュアー)最後に、ビジネスや事業にチャレンジしようとしてる人へメッセージをお願いします。

寺田さん)(しばらく考えて……)きっと大丈夫だと思います。

うん……。いろいろ考えている人もいると思いますが、結局大丈夫だと思います。

目の前のことを全力で頑張ってみてください。

一同)長い時間、ありがとうございました。