経営者対談

格闘家
ボブ・サップ × ワクセル

今回のゲストは、2023年8月26日に開催されたBreakingDown(ブレイキングダウン)の出場でも話題となった、格闘家であり研究者のBob Sapp(ボブ・サップ)さんです。2002年に日本の総合格闘技に未経験からの出場を果たし、”BEAST(ビースト)”の名で一躍時の人となったボブ・サップさん。現在はタイに拠点を置き、途上国へのチャリティ活動や、サステナブルなエネルギーの研究活動にも力を入れています。BreakingDown出場を決意した理由と、現在の活動、これからのビジョンについてお伺いしました。笑いやジョークを交えながら話すボブ・サップさんの人柄にも、ぜひご注目ください。

ボブ・サップさんプロフィール
ボブ・サップさんトークセッション動画

あの“BEAST(ビースト)”がBreakingDownに参戦!その理由とは

bob-sapp-waccel

住谷:本日のゲストはボブ・サップさんです。まずは、2023年8月26日に行われたBreakingDown(ノッコン寺田さんとのマッチ)に参戦を決意されたきっかけを教えてください。

ボブ・サップ:私は今年(2023年)の9月22日で50歳になります。それでも常に思うのは、若くいたい、楽しんでいたい。ということです。私にとって「楽しむ」というのは頭を使ったりして、クリエイティブなことをしていくこと。BreakingDownにはそんなクリエイティブな要素が詰まっていると思ったので、今回参戦しようと思ったんです。

私が一番寂しいのは、私が戦っていたんだ、ということが忘れられてしまうこと。今回のような機会をいただけたおかげで、またエキサイティングな経験をさせてもらえてよかったです。

住谷:格闘家として現役で活躍されていた頃は、”BEAST(ビースト)”と呼ばれていたかと思いますが、ボブ・サップさんはそのことをどう感じていらっしゃったんですか?

ボブ・サップ:BEASTというのは、全ての生物の組み合わせなんです。子猫、ライオン、ゴリラなど。たくさんの生物の特徴を持ち合わせているってすごく面白いでしょう。それが私そのものなんです(笑) 

格闘家を志したきっかけと、記憶に残るマッチとは?

bob-sapp-waccel

住谷:現役時代の試合で一番記憶に残っている試合はなんですか?

ボブ・サップ:日本ではアーネスト・ホーストとのマッチ、そしてノゲイラ戦が印象的ですね。

でも、最も印象的なのは、マイク・タイソンとの”対峙”です。マイクとは、試合とまではならなかったのですが、なんとこの対峙だけで、YouTubeでの再生回数が2億1000万回を超えたんです。あと少しで戦えるところでしたので、残念でしたね。

住谷:そもそも、なぜ格闘家になろうと思ったんですか?

ボブ・サップ:昔々あるところに、ボブ・サップという子がいてね(笑) 彼はプロフェッショナルレスリングのWCWを見に行ったんだ。なんとそこで、衝撃的なK-1のタフマッチを見てしまったんだ。これが彼の格闘家への熱を掻き立てた、”BEAST”の起源になるんですよね。

また、Jake Paul(ジェイク・ポール)というYouTuberがいます。彼はボクシングですが、経験ゼロの状態から、次々と勝利を収めていきました。私の現役時代も、彼のように格闘技経験ゼロの状況から、総合格闘技において勝利を収めるという経験ができましたね。

bob-sapp-waccel

住谷:その後、テレビなどのメディアにも出演される機会が増えてきたかと思いますが、どんな心境でしたか?

ボブ・サップ:日本語は少しだけ勉強しました。でも何より大事なのは、大きな声、そして大袈裟なボディランゲージ(笑) とにかく全身で自分を表現していました。緊張も少しありましたが、日本のファンの方は特に喜んでくださる方が多かったので、私も嬉しかったです。

日本では道を歩いているとファンの方々が声をかけてくださることも多いです。その時は欠かさず、サインなどのファンサービスをするようにしています。

毎朝、科学や先進技術について研究!水や食べ物を必要とする人々のために

bob-sapp-waccel

住谷:普段ボブ・サップさんはタイにいらっしゃると伺ったんですが、今取り組んでいる活動はなんですか?

ボブ・サップ:たくさんの人を救う可能性がある、緑の力、植物の力、水の力、そしてソーラーエネルギーについて毎朝勉強しています。科学の勉強をすることが楽しいんです。昔から興味があった科学への情熱をどう生かせばいいかと考えた時に、タイではどんどん研究をしていいよ、と声がかかったんです。だから私にとって、タイはまさにパラダイスです(笑)

住谷:ボブ・サップさんは名門大学を卒業されていますが、幼少期からずっと勉強をされてきて、今でも学び続ける原動力はなんでしょうか?

ボブ・サップ:科学を勉強するモチベーションは、科学によって人の心が開くことです。以前、アフリカに”All natural water filters(全自然フィルター)”を持っていった際、40,000人もの子供たちが水を飲めるようになったんです。科学のおかげで命が救えた。そう考えると、いてもたってもいられなくなり、今では研究をしながら、数多くのチャリティプログラムに参画しています。

特に力を入れているアフリカのチャリティプログラムでは、人々が綺麗な水を飲めるようにすることはもちろん、植物を食べられるようにすることで、現地の方々の食事の提供、栄養管理を実現したいと思っています。

住谷:科学を学ぶ上で難しかったことや、今日ぐらいサボろうかな、と思ったことはなかったですか?

ボブ・サップ:私はありがたいことに世界中の科学者のみなさんと良い関係を築けているので、いつでも世界の科学者に1:1の家庭教師をしてもらうことすらできるほどです(笑) たまにリフレッシュしたくなった時は、家に巨大な水槽があり、そこでアロアナを飼っているのでそれを眺めたりしていますよ。80kgを超える魚なので、水槽は多分この撮影部屋よりも大きいくらいで、もはや水族館です(笑)

住谷:最後に、ボブサップさんの今後のビジョンを聞かせてください。

ボブ・サップ:私のビジョンはさらに革新的で、サステナブルなエネルギーについて知ることです。そのサステナブルエネルギーの源は大きく分けると、
・Water power (水の力)
・Solar power (ソーラーの力)
・Wind power (風の力)
なので、これらについてもっと知りたいです。

また、植物に関する先進技術もかなり奥が深いので、知っていきたいです。全ての人々は食べ物が必要であり、植物には多くの人々に食糧を提供し、命を救う可能性を秘めています。そのために自分の研究が少しでも役に立てばという思いで、日々研究に励んでいます。

※本トークセッションの内容を動画でご覧になりたい場合は下記で視聴できます。
■ワクセル公式チャンネル YouTube

トークセッション一覧にもどる