フラッグ・デイ 父を想う日
原題:FLAG DAYFLAG DAYFLAG DAY
配給:ショウゲート
見どころ
ビジュアルでは、ジャーナリストへの道を歩き出したジェニファーとジョンが久しぶりに対面するシーンが、ふたりがともに過ごしたかつての光景とともにフィルムのように並べられ、ふたりの日々に寄り添う印象的なデザインとなっている。
『ミスティック・リバー』『ミルク』で主演俳優としてアカデミー賞®を受賞し、監督作『イントゥ・ザ・ワイルド』が同賞 2 部門にノミネー トされたショーン・ペンが構想 15 年をかけて監督・主演を果たした。自身の監督作に出演したのはこれが初めてとなる。
ショーンが演じるジョンの娘ジェニファーには彼の実娘であるディラン・ペン。ディランが本作の脚本を初めて読んだのは 15 歳の時で、父からの 15 年間にも及ぶ説得に応じて出演を決意。ヒーローのような父への憧れがその実像を知ることで反抗心へと 変わり、もがきながらも自立した結果、弱さや矛盾に満ちた父への愛情を深めてゆく娘を多彩な感情表現で見事に演じきった。
タイトルの『フラッグ・デイ』とは、アメリカ国旗制定記念日のこと。国旗制定記念日は全米が祝福し、この日に生まれた父ジョンは、自分は生まれながらにして祝福されていると感じ、特別な存在として成功する当然の権利があると信じていた。
それは彼の人生を大きく左右し、父と娘の重要な日になる。温かく正しいものだけが家族の絆ではなく、問題を抱えた不完全な人間を愛することができる美しさでもあると、観る者の心を激しく揺さぶる真実の物語。
あらすじ
1992年、全米にショッキングなニュースが流れる。アメリカ最大級の贋札事件の犯人であるジョン(ショーン・ペン) が、裁判を前にして逃亡したのだ。
彼にはジェニファー(ディラン・ペン)という娘がいた。父の犯罪の顛末を聞いたジェニファーは、 こうつぶやく──「私は父が大好き」。
史上最高額の贋札を非常に高度な技術で偽造したジョンとは、いったいどんな男だったのか?父の素顔を知っても愛情は変わらなかった娘との関係とは?
ジェニファーが幼い頃から「平凡な日々を見違えるほど驚きの 瞬間に変えた」父との思い出を宝物のように貴い、だからこそ切ない日々がひも解かれていく──。
スタッフ
Film-Flam Man: The True Story Of My Father‘s Counterfeit Life」 2021 年
監督:
ショーン・ペン
キャスト
ディラン・ペン
ショーン・ペン