舌から始まる人体構造学③

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陸上自衛隊を退職してから鍼灸大学に通い、卒業後に七星スパルタ鍼灸院を開業し、院長を務める平井幸祐(ひらいこうすけ)さん。全国各地での治療や健康セミナー、ワークショップ、歯科医院に呼ばれての講演会なども開催し、多方面で活躍中です。こちらのコラムでは、平井さんより「舌から始まる人体構造学」をご紹介いただきます。

突拍子もないようなお話しにお付き合いいただきありがとうございます!僕から皆様に提供したい健康法として3つ、是非とも身に付けていただきたい身体の使い方があります。

それは、「呼吸」「咀嚼嚥下」「寝姿」の3つです。

今回は、「呼吸」です‼️

コロナ禍にあって、これだけは本当にいち早く知ってほしいと思っています。

正しい「呼吸」を知る

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正しい呼吸と言えば、「腹式呼吸!」……

「鼻呼吸の方がいいんですよね?」って即答されますが……

コレが全くダメなんですよ。

5歳から古武術道場に通い、15歳から陸上自衛隊に入ってしまった身としては、人一倍、「腹式呼吸」を頑張ってきた訳です。でも、同時に、より良い呼吸を求めて50歳を過ぎてしまったんです。

気分的にも生活のサイクルも学生時代とほぼ変わらないのですが……少しの違和感が、だんだんとハッキリとしてくるのです。ココが「変」と言われるところでしょうが、1〜2歳からの疑問でもずっと答えを探し求めるのです。

おとなだからと言って僕の質問に答えてくれる人はそうそう居なかったので、幼児期の疑問はずっと答えを追い求めていてやっと近頃、理解できてきていることがあります。

なので、僕のお話しは机上の空論ではなく、様々な教育を受けながら少なくとも数十年掛けた実験結果なのです。

ヒトの鼻は高性能な吸排気機構

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車のマフラーで「ツインカムマフラー」と言うモノがあります。排出ガスが出る所が2つになった車です。名前や構造を知らなくても皆さん見たことはありますよね?

あれができ上がるのには100年程前からの研究があり、地上で最も排気率が高いのがツインカムマフラーとされています。その構造開発の元となったのがヒトの鼻です!ヒトの鼻は片鼻ずつ左右交互の吸排気するようになっています。

それを昔のエンジニアたちは切替弁を付けて実行しようとしました。そしてその切替弁の有効性を証明しようとすると…切替弁無しと全くデータが変わらなかったのです。それで、「どうして切替弁が無くとも、交互に吸排気するのか⁉️」を探る研究も散々行われました。

しかしながら結局、「マフラーを2つに分ければ自ずと左右交互の吸排気となる!何故か?という断定的な結論には至らなかったが、これは地球の引力の恩恵によるものであろう!」と締め括られています。

ですから、工業界では2つのマフラーは左右交互で吸排気するのは常識なんです!

鼻の詰まった方が「鼻呼吸は2時間おきに左右が入れ替わります!」なんて真しやかに言われましても、工科学校出身としましては非常に同意し難い訳です。

脳の真下にツインカムマフラーとしての鼻が在る!そして鼻にはキーゼルバッハを始めとする毛細血管の集まりがあるのです!

この構造が凄くて…片鼻からゆっくりと吸った吸気しか脳に到達しないんです!

何故なら、脳には安全な酸素しか届けられないから、片鼻からゆっくりと吸った外気はウイルスを感知しウイルスを除去し、温度・湿度を一定に保ち、ストレス無く脳へ1番に酸素を供給するようになっているのです!

基本、ウイルスを0に、温度は深部体温の38℃ぐらいの高温設定に、湿度は90%ぐらいで喉や肺まで潤うように、エアトリートメントとして常に調整されているのです。

そのため、このスーパー空気清浄機の仕事量を越える外気が入ろうとしたどきには、緊急事態として脳への供給がシャットダウンされて、喉へ肺へそして胃まで追いやられます。

鼻腔の加熱能力は非常に高性能で、気温ー2℃でも瞬時に38℃に上げ温度を深部体温に合わせます。湿度は、調整のために1日2Lの水が確保されているそうです。そのために、鼻炎などが起きた場合には、止め処もなく鼻水が出てくるようです。

ツインカムマフラーとしては、まだまだ機能があり、排気についても片鼻からだと夏の暑いときには脳の排熱も兼ねてとても高温の排気をします。反対に冬の寒い日には排熱しないように温度を下げて出すので、寒い所で口から吐いた排気は白くなっても、片鼻から吐いた排気は白くなりません。

これだけ高性能な吸排気機構は、ウイルスを体内に入れないように作られているのです!

体内にウイルスを入れないためには?

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肺尖と言う肺の1番上の場所は、鎖骨の上にあるのですが、「左右交互片鼻からのゆっくりとした鼻呼吸」をしたときにだけ、肺尖に空気が入ります。その入り方も、吸った鼻側の肺側が満たされます。なので、左右交互の片鼻片肺呼吸が本来の正常な呼吸なのです。

両肺が拡がっているときは、鼻呼吸したつもりでも、全く口呼吸と変わらないウイルスを体内に入れる呼吸なのです。

それで、

腹を出してもいけない!

両方の肺を一緒に使うのも間違い! なのです。

また、「免疫力を上げろ‼️」と、これも真しやかに言われますが…免疫力が上がり過ぎるとリウマチや膠原病と言った自己免疫疾患をおこしかねないのです。最大の免疫は体内・皮内に菌やウイルスを入れないことです!

何故か?

「鼻毛やノド◯ンコでウイルスを退治する!」

なんて本気で思われてる方が医療関係者でも多いのですが…

山や農作業中には有効な鼻毛も、体内にウイルスを入れない唯一の方法が「左右交互片鼻からのゆっくりとした鼻呼吸」なのです。

「いつ、どのくらいやればいいですか?」と聞かれますが、寝ているときが呼吸数も減って脳への酸素供給量が減るのですから、寝ているときこそ、「左右交互片鼻からの ゆっくりとした鼻呼吸」が重要なのです。

寝ているときにできるようにするためには、指も使わず日中いつでもできていないといけないのです。本当に、寝ても仕事しているのは心臓だけでなく、舌も肺も肋間筋も起立筋群も、伸び伸びと伸びていないといけない。横臥(横寝)やうつ伏せ寝は、背骨が丸く捻れてるから、真っ直ぐ仰向けに寝れないのです。

ウイルスを体内に入れないために是非とも、左右交互片鼻片肺の呼吸を身に付けて下さい!

旧ソビエト大統領ミハイル・ゴルバチョフ氏(91)死去。死因明らかにせず

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コラボレーターの皆さまと良質なコンテンツを作成するために、毎日たくさんのニュースを目にしていますが、この度、残念なニュースが飛び込んできました。

ロシアの複数メディアが、8月30日に元ソ連大統領ミハイル・ゴルバチョフ氏が死去したと伝えました。詳しい死因は公表されておらず、ロシアのメディアによると、新型コロナウイルス感染症の影響を懸念し、2020年からモスクワ市内の病院に長期入院していました。

ゴルバチョフ氏は、1985年に旧ソビエトの書記長に就任し、数々の政治・経済改革を推進した人物。特に『ペレストロイカ』と呼ばれた政治革命で広く知られています。閉鎖的なロシア社会の民主化を進め、ヨーロッパ諸国や中国など諸外国の関係性を正常化させるために尽力しました。

アメリカとの協議に成功し、東西冷戦を終結に導いた功績から、1990年にノーベル平和賞を受賞しています。しかし民主化を進めたことでロシア国内で独立意識が高まり、ソビエトは崩壊。その後、ゴルバチョフ氏は政治の表舞台からは退きました。

31日、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、プーチン大統領が「深い哀悼の意を表した」と発表しました。タス通信によると、ゴルバチョフ氏はモスクワ市内にある、妻ライサさんの隣に埋葬されます。

ノーベル平和賞を受賞し、誰よりも平和を望んでいたゴルバチョフ氏が、現在の世界情勢をどのように見ていたのか今では知る由もありません。

ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、世界の情勢は混乱下にありますが、まさにゴルバチョフ氏は、世界の東西を繋ぐ最高のコラボレーターだったのかもしれませんね。

日本の食の力を世界へ〜料理人ふみおくんのエッセイより「お食事コラム」グルテン編 第3話

日本の食の力を世界へ〜料理人ふみおくんのエッセイより「お食事コラム」グルテン編 第3話
料理人でRESTAURANT『ロべリスク。』Chef 山崎史雄さんによる『料理人ふみおくんのエッセイ』第3弾。前回に続いて『グルテン』について深掘りしていただくほか、水分や食育についても解説していただきます。また、グルテンが身体に及ぼす影響として「血糖値の上昇」があるとのことで、プロが分かりやすく解説します。

体の60%は水分。水分補給はこまめに

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こんにちはふみおです。

最近、早朝からめっちゃ暑いですよね…。こうして僕の連載を読みに来てくださったあなたも御身体には、くれぐれもご自愛頂き水分補給はこまめにお願い申し上げます。体の約60%は水分ですから、しっかりと水分補給をお願い致します!

水分は、栄養素の運搬や体温調節、体のミネラルバランスを調整するなど重要な役割を担ってくれています。ちなみに成人が一日で必要な水分補給量はおよそ2000~2500mlといわれていて、不足すると脱水症状を引き起こしたり、ひどい場合には熱中症になってしまう可能性もありますから、どうか御身体にはご自愛をお願い申し上げます!

あっ!アルコールは水分補給になりませんからね…。
あっ!あと、水分補給するとお手洗いに行きたくなっちゃいますよね。

特に女性の方は「我慢しちゃうんですよね…。」なんて方が多いですよね。
でも…。我慢はしないでくださいね!
排尿痛や残尿感、膀胱炎など、膀胱のトラブルが発生してしまいますからね!

また、尿を溜め込むことで、膀胱内に雑菌が増えてしまい尿道を通ってきた雑菌が膀胱に入り、お手洗いを我慢して溜めると膀胱内の粘膜に雑菌が繁殖してしまいます。

女性は尿道と肛門が近くて大腸菌などの雑菌が入りやすいうえに、男性に比べて尿道が短く雑菌が膀胱へ到達しやすいので腎盂腎炎になる可能性が高くなったり、尿結石ができてしまったりと大変危険ですから我慢は禁物です!

水分補給をこまめにとること」と「お手洗いは我慢しないこと」をどうかお願いいたします。

こうして、書き物をしていると大変光栄なことに少しずつ記事の執筆依頼を頂けるようになってきて、スゴク嬉しいです。

最近では、敬愛する仲間が依頼を受けて来てくれたshares cafe ONLINE様と オトナンサー様の記事を書かせて頂き、なんと!あの Yahoo!ニュース に連続で御掲載を頂いているんです!是非こちらもご一読頂けると嬉しいです!(アクションやコメントも頂けますと今後の励みになります)

7月15日6:30~
小麦高騰で米粉第2次ブーム到来?日本食と「グルテンフリー」の意外な関係 (山崎史雄 料理人)

7月29日6:10~
小麦粉の価格高騰で注目集まる「米粉」でパンを作るメリット、デメリットとは?

この場をおかりしてこのお仕事を取って来てくれて、いつも支えてくれている敬愛する仲間達と最愛の家族や、ずっと応援し続けてくださっている皆様と採用して頂いているメディア各社の関係各位の皆様に心の底から感謝の気持ちでいっぱいでございます。

本当に心からいつもありがとうございます。

日本は食育意識が低い?食育で基礎をつくること

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_山崎史雄さん_食事

前々回は、「グルテンの依存性」について、前回は、「そもそもグルテンとはなにか」について書かせていただきました。

前回の記事を読んで頂ければ、決して僕がアンチグルテンではない事が御理解頂けるかとおもいます。なぜなら、実際に麦を沢山使ってパン屋さんで手作りパンを、イタリアンで手打ちパスタを毎日毎日つくりまくる生活をしていたからです。

だからこそです…。

僕の活動は、

「日本でも食の選択肢を増やしていきたい!」
「日本の食料自給率を向上させたい!」
「グルテン摂取の体調不良で困っている人もそうでない人も大切な人、愛する人と一緒に同じメニュー同じ環境で、幸福な食事の時間を共有できる心豊かな人生に貢献する!」

と言う世界を現実にするために、日本の料理人であることに誇りを持って走り続けています。

活動を続ければ続けるほど痛感するのは「グルテンフリー自体を知らない」と言う方が多くいらっしゃる事です。なぜか…。それは、現代の日本の多くの人が消費する為だけの食事をされているからです。これは、誰のせいでもなく「日本の食育」意識の低さゆえです。

ここからいつものようにちょっと真面目にいきますね。

「知っていてやること(食べること)」と「知らないでやってしまうこと(食べてしまうこと)」とでは、全く意味が違ってくると僕は考えています。

国と企業と生産者様と料理人がしっかりと協力してこの問題に立ち向かった場合…。

例えば、

「今週は身体に気を付けた食生活をめっちゃ心がけて気を付けたから自分を褒めてあげよ!」
「このアスパルテームってよく見かけるけど…。いったいなんなんだろ?」
「0キロカロリーってスゴイ!ん…?でも…なんでこんなに甘いの?????」
「来週のプレゼンは勝負だからな!来週の週末は自分へのご褒美に好きなものいっぱい食べるぞ!」

なんてことを考えられたり、意識して気を付ける事が出来るんです。

いま、こうして僕の記事を読んでくださっているあなたは、きっと食事に対して意識して気を付けていらっしゃる方だと思いますので、「食品表示」を必ず確認することや「現代の日本の食育」に対して疑問を抱いたり、問題視されていらっしゃる方もいらっしゃるかと思います。

食育とは、生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置付けられるとともに、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てるもの。
※農林水産省「食育」とは より

食べ物を大事にする感謝の心

好き嫌いしないで栄養バランスよく食べること
食事のマナーなどの社会性
食事の重要性や心身の健康
安全や品質など食品を選択する能力
地域の産物や歴史など食文化の理解など
孤食、偏食、欠食をなくすこと

成長期の子どもに対する食育は、子どもたちが一生涯にわたって健やかに生きていくことができるよう、その基礎をつくるために行われるものです。子どもの頃に身に付いた食習慣を大人になってから改めることはとても困難です。生活習慣病の予防は子どもの頃の食生活から。幸せで楽しい食卓を囲むことで、日本の未来を元気にしましょう!
※文部科学省 食育って何? より

とあります。

ですが…。どうでしょうか…。
本当に出来ているという実感があるでしょうか…。

常識のグルテンフリーをはじめとした欧米の「食」の対応

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あなたも僕も疑問を持ったり問題視するのは当然です。日本の対応は大幅な遅れをとっている現実があります。諸外国、特に欧米では既にグルテンフリー(GLUTEN FREE)やヴィーガン(VEGAN)やラクトースフリー(LACTOSE FREE)と、この3つの食品を主に表示がされ特別なものではなくなっています。

カフェやレストランでもこれらを選べるコースのメニュー表記がされていたり、パスタやパンなどを選べるようになっているお店まであるほどです。

また、有機や健康食品を専門に扱う小売店では、これらの商品のパッケージ自体にマークをつけて流通しているのはもちろん、一般の小売り店での取り扱いも多く、グルテンフリー、ヴィーガン、ラクトースフリーのコーナーが設置されていたり、プライスカードやわかりやすい表記(アイキャッチサイン)などで消費者に伝える工夫もされています。

では、そろそろ本題のグルテンが身体に及ぼす影響についてお話ししていきますね。

第1話、第2話を読んでくださった方の中には、
「グルテンは、依存性が高いから食べないとイライラしちゃう…。」
「だったら美味しいんだし、イライラしない様にたくさん食べればいいんじゃないの!?」
と思われた方もいらっしゃると思います。

第2話でお話しをしたこの「グルテン」が第1話でお話しをした「依存」をしてしまうとどのような身体への影響が出てきてしまうかという事をお話しし始めると本当に書ききれない程に多く、長くなってしまうので、連載ですし少しづつお話しをしていきたいと思います。

「グルテンが身体に及ぼす影響」第一章:血糖値の上昇

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グルテンには血糖値を上昇させる「アミノペクチンA(糖質)」や腸内トラブルの原因となる成分「グリアジン(アミノ酸)」が含まれています。実は、身体に糖が吸収されすぎてしまうので控えた方が良いと言うことで、誰もが知る、高度に精製された白い粉「白砂糖」よりも血糖値を上昇させる。
と言う意見もあるほどです。

グルテンや白砂糖の摂取によって、血糖値の急激な上昇に膵臓からのインスリン(インシュリン)の追加分泌が行われますが、急激な上昇に間に合わず、追いかけるように遅れて分泌されてしまい、結果的に食後の血糖値が通常より高くなってしまうことがあります。

血糖値が高いと、人間の身体は「糖尿病」をはじめ「網膜症」や「腎症」「神経障害」「動脈硬化」「脳梗塞、心筋梗塞のリスク上昇」「しわ」や「くすみ」「しみ」「肌荒れ」「イライラ」など、さまざまな疾患や症状を引き起こす可能性が高くなります。

高い血糖値に人間の進化は対応できていないので、血糖値の急激な上昇を人間の身体は急激に下げようとします。血糖値を直接的に下げることができる唯一のホルモンは、インスリン(インシュリン)なので、日常的(眠っている間でも)に分泌されている「基礎分泌」とは別に、糖を抑えるため膵臓からインスリンが急峻に追加分泌されます。

糖質を沢山摂取すると、インスリンが追加分泌されるということは、余ったブドウ糖は、どこに行くのか気になる所だと思います…。結果、脂肪にかえられて体内に蓄えられるのです。インスリンの過剰分泌=肥満になるということです。

また、血液中のインスリンが多過ぎると、細胞増殖、成長促進など、さまざまな働きをするIGF-Iという物質の働きが活発になり、 IGF-Iの働きが活発になると、大腸がんの発生リスクが高くなります。

これは余談ですが、休息を十分に取らず不眠不休で強制的な睡眠不足を引き起こした場合、交感神経が活性化されて、コルチゾールが分泌されインスリン抵抗性の増大を認めたという報告があります。頑張りすぎてしまったり我慢して無理をし過ぎたりするのは、本当に身体に良くないので心がけて休むようにしてくださいね。

さてさて、今回は「グルテンが身体に及ぼす影響」第一章、血糖値の上昇について書かせて頂きました。

前回までのお話しで、

「グルテンて依存性が高いんだったよね。」
「依存性が高いから食べないとイライラしちゃう…。」
「グルテンって…。そうだ!沢山の美味しいを創り出してくれているんだったな…。」
「そうかぁ……。美味しいんだからイライラしないように沢山食べれば良いじゃん!って分けではないんだね…。」
「最近肌荒れや顔色が良くない気がして…。グルテンフリー生活に挑戦してみようかな!」
「仕事帰りのラーメンはやめられないんだよな…。」
「でも、最近身体が重かったり、だるかったり眠かったり、つい怒っちゃたり…。」
「無理ない程度に少し気を付けて食生活見直してみるかな。」

「食育大事だね!ちょっと勉強してみようかな。」

なんていろいろな事を、いま書いているこの記事を読んで思ったり、感じてくださったら、本当に心からめちゃくちゃ嬉しいです!だってこの記事を通じて「食」について「考えてくださっている」という事ですから。これも先述いたしました「食育」に繋がったと言う事ですもんね。

次回予告:「グルテンが身体に及ぼす影響」 第二章

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次回は、今回の続編 「グルテンが身体に及ぼす影響」 第二章を書かせて頂こうと思います。

お礼の言葉

本日も物書き超ド素人の僕の作品を読んでくださり、本当に心の底からありがとうございます。

いかがでしたでしょうか?愉しんで頂けましたでしょうか?
愉しく読んで頂けた方がいらっしゃいましたら心から光栄で嬉しくて幸でございます。

最近、こうした物書きのお仕事も少しずつ増えて来て本当に光栄で幸せです。

あこがれていたお仕事や、こうした物書きのお仕事やいろいろなことを御恩のある、ワクセルの皆様をはじめ、各企業の皆様や東京都やNPO法人の方々、御客様、敬愛する仲間達のおかげで「スゴイ!マジ!?やった!やった!」と感じるようなお仕事やイベント、執筆活動を続けられます。

この場をお借りして本当に心の底から感謝の気持ちでいっぱいでございます!改めて、長年ずっと変わらずお優しく僕の応援をし続けてくださり心からありがとうございます。

皆様からの応援があるからこそ、僕は御料理と妻と息子を愛して、アニメや芸術が大好きでいられ続けて、だからこそいろいろなお仕事を頂けているんだと思います。本当にいつもありがとうございます。

いま、こうして読んでくださっているあなたは、
愛する人がいますか?
情愛する一緒にいて安心できる人はいますか?
敬愛する尊敬できる仲間達はいますか?
友愛する友人はいますか?
感謝している人達はいますか?
大好きな人はいますか?

その方に、

愛してる。大好き。と言えていますか。伝えてみたらきっとお互い顔を伏せて恥ずかしがりながらも、ニヤニヤして幸せな時間が流れると思います。そんな時間を共有出来る人になら素直になって見てもいいかな…。って思うんです。

痛いときは痛い。
つらい時はつらい。
苦しい時は苦しい。

我慢する位なら素直に言って助けてもらってもいいじゃないですか。

叱られたりぶつかったりすることもあると思います。
そしたら、その時考えればいいじゃないですか。

叱られたり、ぶつかったりすることは、わるい事ばかりではないと思います。
それだけ、あなたのこと見ていてくれている証。ですから。

僕が出来る事は限られています。出来ないことの方が多いです。

いま、こうして朝方まで執筆が出来ているのは、僕の事を支えてくれている家族や仲間達、そして今の自分を創ってくれた事象や現象、出会って来た人達、本当に沢山の人達に助けてもらっていま、こうして生きています。

あなたもきっと、沢山の「ありがとう」があって、いまの優しいあなたがいるのではないでしょうか。

たまには、我慢しないで自分自身に「頑張ってくれてありがとう。」と言う気持ちを込めて、甘えられる方に弱音を吐いて「助けて」もらってもいいんじゃないでしょうか。

もし、周りの人に心配かけたくないから相談できない…。
それでも、ちょっと話し相手がほしくなる…。

なんて時はうちのお店でよろしければ、僭越ながらお話し相手にしてやってください。

レストランの語源は、フランス語のレストレ(restaurer)から来ています。
意味は、「回復する」「復元する」「修復する」です。

うちのレストランのカウンターで、僕の創る御料理をゆっくりお召し上がりになりながらお話しを聞かせてください。

発達障がいのある子供たちの支援を通して

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酒井千晶さんは、日本初のユニバーサルモルックチーム『Team Kids”7”House』を立ち上げ、ユニバーサルスポーツを通して障がい有無・年齢・性別関係なく、すべての人が分け隔てなく参加できる居場所作りにも積極的に取り組んでいます。今回のコラムでは、目に見えない障がいの存在や、それを支援する活動について語っています。

皆さん、初めまして。私は障がい児通所支援事業所である放課後等デイサービスを運営しながら、ユニバーサルスポーツの普及推進にも取り組んでいる酒井と申します。ふだん、発達障がいのある子供たちの支援を通して私が見ている世界を、皆さんにもお伝えできたらと思い、コラムを書かせていただけることになりました。どうぞよろしくお願い致します。

障がいは目に見えるものだけではない

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皆さんは、「障がい」と聞くとどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?手や足に欠損のある方や、視覚、聴覚に障がいのある方、難病のある方、医療的ケアが必要な方、近年、発達障がいや神経発達症とキーワードが急速に広まっているものなど様々です。

特に近年、メディアでも少しずつ聞かれるようになってきたのではないでしょうか?これまで、目に見える障がいがクローズアップされることが多く有りましたが、一見、目に見えない障がいが沢山あることも、是非コラムをきっかけとして皆さんに知っていただきたいと思います。

さて、私がふだん仕事をしている『放課後等デイサービス』とは、児童福祉法に位置付けられた障がい福祉サービスの一つです。主に障がいのある就学児童(小学校1年生から高校3年生)が放課後や学校休業日に通所することができます。

『これって、学童と同じじゃない?』と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、放課後等デイサービスでは、障がいのあるお子さん一人ひとりに対して個別の支援計画を立て、その支援計画に沿って専門的な知識や技術・経験を持った職員がチームを構成し、日々子供たちの支援をしていきます。

現在、私がいる放課後等デイサービスでは主に、発達障がい(神経発達症)のある子供たちが通所しています。知的障がい、自閉スペクトラム症、ADHD、限局性学習症など様々です。

厚生労働省の令和4年2月時点の統計では、日本全国の放課後等デイサービスを利用している児童は27万人弱おり、事業所数は約1万7千8百か所有ります。数字で見ると決して稀有な存在などではなく、地域の中に溶け込み、ふと周りを見渡してみると近くにあるかもしれませんよ。

多岐に渡る支援

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我々の世界での「支援」は、子供たちが安全に過ごせるような環境を整備したり、一人ひとりが社会の中で心地よく生活していけるために、地域との連携を図ったり、困ったときに周囲にヘルプサインを出す練習やソーシャルスキルのトレーニング、遊びや興味の幅を広げてもらうための活動…と多岐に渡ります。

そして、子供たちだけでなく、保護者の方にも「何かをしてあげる」ということではなく、一緒になって「今日はこんなことができた!」と喜んだり、「こうしてみたら上手くいった!」と、伴走する役割を担っていると自負しています。

ですから、「うちの子、迷惑ばかりかけて申し訳ありません!」とおっしゃる保護者の方がいらっしゃいますが、そんなときは、「いえいえ、お子さんも保護者の方も、支援を受ける権利があるからここに来ていただいているんです。迷惑ではなく、当然の権利ですよ」とお話しています。「障がいがあること」が問題なのではなく、社会生活上の「障壁が沢山あること」が問題なのです。

このコラムを通して、どんな場所で、どんな子供たちがいて、どのように地域の中で活動しているのか、皆さんに知っていただくきっかけになればと思います。

110年続く歴史的な鉄道会社「福井鉄道」の魅力を多くの人に届けたい!

アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_福井鉄道_ホーム停車前

創業110年、福井県民の生活を支え続けている福井鉄道をご存知でしょうか。今回のコラムでは、福井鉄道鉄道部の白崎正臣(しろさきまさおみ)さんが、福井鉄道の歴史や魅力についてお話しくださいました。

福井鉄道は路面電車と在来線が融合した独自の鉄道

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_福井鉄道_路上走行

福井鉄道は1912年(明治45年)に武岡軽便鉄道として創業し、合併などを経て1945年から福井鉄道として運航しています。大きな特徴は、車両のほとんどが低床型であることです。それに伴い駅のホームが低いことも特徴的です。

もともとは通常の高さの車両を使用していましたが、岐阜県の路面電車の廃線の際に車両を譲ってもらい、低床型の車両が福井鉄道のメインとなりました。2006年には全駅のホームが低床対応になり、個性のある鉄道へと変化。バリアフリーの観点からも利用者にとても喜ばれています。

また、2009年には福井鉄道の福武線が、国土交通省から全国初となる鉄道事業再構築実施計画の認定を受け、国からの支援を受けられるようにもなりました。

えちぜん鉄道との相互直通により福井県民の生活をより便利に

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_福井鉄道_ホームから撮影

2016年には福井鉄道福武線とえちぜん鉄道線との相互直通運転が始まりました。利用者からの要望が強かったこと、福井県からの後押しもあったことで実現に至りました。

本来であれば、相互直通運転は鉄道の建設段階から計画するので、今回のような事例はとても珍しいです。特に、低床型車両が運航できるようにえちぜん鉄道の駅に2種類の高さのホームを設置していただきました。

結果的に両線とも利用者数は増え、win-winの関係が築けました。さらに、福井県知事のマニフェストにある「公共交通機関の利用者を増やす」という項目にも貢献でき、相互直通運転は福井県に大きく貢献できていると感じています。

福井鉄道そのものを福井県の観光地にする

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム _福井鉄道_ホームと電車

福井鉄道は生活路線なので、えちぜん鉄道のような観光地はありません。しかし、福井鉄道自体には他にはない魅力がたくさんあります。

「創業110年の歴史」「バラエティー豊かな車両」「登録有形文化財の木造車庫」など魅力的な部分を多くの人に知ってもらい、福井鉄道自体が観光地となる。そして、街の活性化につなげたいです。

なかでもF1000形車両「フクラム」と、ドイツ製イベント車両「レトラム」は人気が高く、ぜひ一度は乗っていただきたいです。

また、「福井鉄道・えちぜん鉄道 共通1日フリー切符」(おとな1400円 こども700円)を購入していただければ、福井鉄道とえちぜん鉄道を堪能していただけます。
福井を盛り上げるためにこれからも尽力していきますので、このコラムをきっかけに福井県に興味をもち、足を運んでいただきたいです。

ほめ達!流「照り返しで輝く!魅力作り」〜魅力を磨く〜

アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_西村貴好さん_魅力

『ほめ達!』の西村貴好さんのコラム第3回のテーマは「魅力を磨く」
魅力とはさまざまありますが、“使う言葉”から始まるそうです。使う言葉ひとつで周りに伝わる印象がガラッと変わります。そして何より、自分の言葉を一番近くで聴いているのは自分自身。普段使っている言葉を見直す機会にしてはいかがでしょうか?

言葉を選択して生きる

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_西村貴好さん_言葉を選択する

「ほめ達」=「ほめる達人」は、言葉を選択して生きるということをしています。言葉を選ぶというと、普通は頭の中に思い浮かんだ言葉を、口に出す段階で違う言葉に言い換えるという意味で使われます。

たとえば、努力不足で残念な結果になってしまっている人を見て、本当は、頭の中で「自業自得でしょ!」と思っているのに、口では「お気の毒、どうしてこんな結果になったんでしょう?」と言っている。「ほめ達」は、頭の中で使っている言葉自体を言い換えていくのです。

「今、自業自得だと思ってしまっている!家族の看病など、この人にも何か事情があったかもしれない、本当にどうしてこんなことになったのだろうと思わないといけない!」

頭の中で使っている言葉が、口に出さずとも人格として沁み出してくるのです。使っている言葉が人格として発露して、周りに伝わっていきます。

魅力的な人は、
魅力的な言葉を使い、
魅力的な考え方をして、
魅力的な表情で、
魅力的な行動をして、
魅力的な人たちと一緒にいる。

この順番が重要です。最初が、「言葉」なのです。通常であれば、「考え方」が一番初めだと思うのですが、ここがポイント。考えというものは、言葉を使って組み立てられ、作られていきます。考えを作るのは、使う言葉なのです。すなわち、考え方を変えたいならば、使っている言葉を意識して変えていけばいいのです。

また、言葉を変えていくと、環境が変わっていきます。人は知らぬ間に、同じ言葉を使う人と一緒に居るようになります。「最悪!」「いつもそう!」「私ばっかり!」などの言葉が好きな人は、これらの言葉をよく使う人を集めていきます。

また逆に、「ありがたい」「おかげさまで」「これも何かのチャンスかもしれない!」このような言葉が口に出る人は、これらの感謝や前向きな言葉が溢れる環境で生活していきます。使う言葉は、環境までも変えていくのです。こんな人と一緒に生きていきたいなと思う人が使いそうな言葉を先取りして、自分から使っていきましょう。

使わない言葉を決める

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_西村貴好さん_言わない言葉②

「ほめ達」は使わない言葉を決め、また積極的に使う言葉も決めています。「ほめ達」がまず封印していくのが、言葉の3D(スリーディ)です。これは、頭にDがつく言葉「でも」「だって」「どうせ」です。これらの言葉を口に出したり、頭に中に思い浮かべた瞬間、脳は思考をストップします。

「でも、この環境の中では」「だって、時間が足りないから」「どうせ、この業界では・・・」そう思った瞬間、アイディアを考えるということを諦めてしまうのです。

最近では、3Dではもの足らず、さらにDを足して4Dにする人も現れました。4Dになると、何が加わるかというと、「できません!」です。こうなってしまうと、もともと怠癖のある脳は、完全に昏睡状態です。

それでは、どうすればいいかというと、言葉を意識して、選択、入れ替えていくのです。おなじDでも「だからこそ!」と言い換える。あるいはDDです。「どうやったらできるかな」

たとえば、「この環境だからこそ!」「この時間の中で、どうやったらできるかな」と口に出してみると、また脳はリスタートしてアイディアを考え始めてくれます。「ほめる」ことを学ぶことは、言葉の使い方を学ぶこと。そして、言葉の使い方を学ぶことは、脳の使い方を学ぶことなのです。

「ほめ達」の口癖「ほめ達!3S」

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_西村貴好さん_いいね

「ほめ達」が口癖にしている言葉があります。積極的に意識して使う言葉です。それが「ほめ達!3S(スリーエス)」Sで始まる3つの言葉。

「すごい!」
「さすが!」
「素晴らしい!」

この3つの言葉を口癖になるほど使っていくのです。ポイントは、まず、これらの言葉を口に出してしまうことです。人間の脳は、怠癖がありますが、持ち主のことを裏切りません。ほめてしまうと、脳は必ず!ほめた理由を全力で探してくれるのです。街を歩きながら、ビルを見て、ほめてしまうのです。

「すごいな!このビル・・・まっすぐで!」

この要領です。まず、ほめよ!あとは、それから考えよ!です。さらに「すてき!」や「尊敬します!」などのSを足して4S、5Sにするのもお薦めです。ぜひ、意識して「ほめ達!3S」を使ってみてください。

言われたい言葉を決める

見出し4画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_西村貴好さん_言われたい言葉

さらにお薦めなのが、自分が言われたい言葉を決める。そして、その言葉を、実際に言われるように意識して生きていくということです。

「言われたい言葉」をどのようにして選ぶかというと、これから先の人生で、こんな言葉を集める人生って素敵だな、こんな言葉をもらえる人になりたいなという基準です。私自身も、言われたい言葉を決めています。

私が言われたい言葉は、

「西村さん、いつでも、ものすごく元気ですね!」
「ほめ達さん、いつも笑顔がいいですよね!」
「西村さん、つねに学び続けていて、話が面白くて時間があっという間に過ぎます!」

この3つです。そして、これらの言葉を言ってもらえるように、いつでも全力で意識しながら生きています。すると、だんだんそう言われることが多くなってきました。

人間、生まれ持っての性格はあるのですが、周りから見られる自分の性格のほとんどは、自分が周りの人に対して、どのように表現するかによって決まっていくものなのです。

一度きりの人生、限りある命ならば、なりたい自分になって生きていきませんか。言われたい言葉を決めて、その言葉をもらうために、意識して表現して生きていく。これも、自分の魅力を磨く生き方と言えるのではないでしょうか。

あなたは、どのような言葉を選び、どのような表現をしていきますか。

少し時間をとって、言われたい言葉を考え、実践してみてはいかがでしょうか。

和をもって尊しと為す~人間関係の中で社会性を育てる

アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_清水弘美さん_学校

全国学校行事研究会の会長・全国道徳特別活動研究会副会長などを務める清水さん。2015年には、モンゴル・エジプトなど各国の教育者が前任校を視察に訪れ、「特別活動」「日本型教育」のモデル校として新聞各紙で大きく紹介され、話題となりました。今回のコラムでは、現代社会に必要とされる「特別活動」の重要性をお話しいただきます。

社会性を身に付ける「最後の砦」は学校教育

見出し1_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_清水弘美さん_勉強

日本で最初の憲法「17条憲法」で聖徳太子はその第一条に「以和為尊(和を以て尊しと為す)」と謳っています。日本人は人間関係を豊かにしながら社会を作ることのできる文化を持っているのです。暴力、権力、経済力などの力技で強引に社会の方向を決めるのではなく、皆で話し合って皆が嬉しい社会を作るという考え方が今の日本文化の根底に流れています。

みんなが嬉しい社会を作るには、一人一人に豊かな社会性が必要です。自分のことも他の人のことも大切にしながら、社会のなかで生きていく力です。とはいえ子供は社会性をもって生まれては来ません。社会性は教育活動の中で体験を通して身に付けるものです。

社会性を身に付ける基本は家庭教育です。かつてはたくさんの兄弟の中で、もまれて理不尽な経験もできました。体の弱い祖父母もいました。様々な立場の中で育ちながら子供たちは自分の振る舞いを学んだのです。

家庭から一歩外へ出ると、近所の大人たちが生活しており、社会の中でのルールを学ぶことができました。地域には年上や年下の子どもたちがいて、弱いものへの態度や、皆をまとめる力などを身に付けていきました。

しかし、核家族化、少子化などから、家庭の教育力は弱くなりました。地域の関係も疎遠になり、子供たちは学年を超えて外で遊ぶことが少なくなりました。思いやりを持ったり、我慢をしたりする社会性を身に付けさせる機会が減少し、社会性を伸ばす機会が激減しています。

今では学校教育が最後の砦です。異年齢の子供たちが集まり、子供社会を作りながら生活する場所が学校です。その中で自分の居場所を見つけたり、役割を果たしたり、自分たちで自分たちの生活を作る経験をしながら、社会性を身に付けることのできる唯一の場所です。

かつて学校は知識・技術を教えて身に付けさせることが主たる仕事でした。でも今は知識だけなら検索すればすぐに手に入ります。教科書を読めばわかるものもたくさんあります。

黙って話を聞き、言われたとおりに行動し「先生次は何をすればいいですか」、「マニュアルをください、そうしたら完璧にやって見せます」という子どもを育てては、受け身ばかりで、自分たちが主体となって社会を作るという力が育たないのです。

聖徳太子の「以和為尊」を特別活動によって実現

見出し2_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_清水弘美さん_協調

では、どうしたら学校教育の中で、主体的に学ぶようになるのでしょうか。「主体的に学びなさい」と言われた段階で、既に主体的ではありません。教師が教えるだけの授業の中には、子供たちの学びたいという「願い」がないからです。

学校教育の中で最も社会性を育てられるのは、特別活動です。特別活動という教育活動はほとんど知られていません。それもそのはず特別活動という言葉は学校の中にはありません。特別活動は、学級活動・児童会活動・クラブ活動・学校行事などの子供たちの主体的な活動の総称だからです。

子供たちが自分たちの社会をより良いものにしたいと願い、困ったことを解決したい!みんなで楽しいものを作りたい!おもしろそうなことをやってみたい!自分のアイデアで工夫したい!誰かを喜ばせたい!そんな「~たい!」という願いから始まる活動なのです。

学校は子供たちのリアルな社会です。自分の願いが自分とその仲間たちの手によって叶っていく体験の中で、自分が大事にされているという実感を得たり、友達のことを尊敬したりという感覚を味わうことができます。

学校は、特別活動を充実させ、子ども自身に自ら学びたいという意欲を持たせたり、社会の役に立てることが嬉しいことだと感じさせたりすることが最も大切な仕事です。

特別活動で体験させる、お互いの存在を大切にしながらも、自分の考えをしっかり伝えて自己実現し、皆の意見を受け入れつつ合意形成していくという活動は、よりより社会、誰一人取り残されない社会を実現できる力を育てます。まさに「和を以て尊しと為す」です。

聖徳太子は17条憲法の中で、人々がそれぞれの個性を生かしながら、皆で協働して社会をつくっていきなさいと、日本初の憲法を定めました。

その考え方は、学校教育ではかろうじて「特別活動」に引き継がれています。しかし特別活動で育つ力は数値化しにくいものなので軽視され、そのために子供たちの主体性や自己肯定感などの社会性が下がっています。

一日も早く「学力向上」「偏差値」「順位」などという価値観から、教師は子供たちを解放して、社会性を育てる特別活動に軸足を変えなくてはなりません。特別活動は社会の形成者としての力を育て主体的な教育の基盤を作る素晴らしい活動なのです。

アロマテラピーとは?知っているようで知らない歴史と、精油の成分と働きについて徹底解説③

アイキャッチ画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_野寄聖統さん_アロマテラピー

アロマテラピーは世界に広く浸透している自然療法の一つ。植物から抽出した非常に高濃度でパワフルな成分である精油を用います。アロマテラピーやハーブを扱う会社の代表を務める野寄聖統(のよりまさのり)さんのコラムでは、そんなアロマテラピーについて「これさえ読めばわかる」レベルで徹底解説いただきます。

アロマテラピーの基本的なルール

◎精油の使い方

精油は、植物から抽出した天然の物質だからといって100%安全だというわけではありません。植物に含まれるときよりも成分は何十倍~何百倍にも濃縮され、その作用はとてもパワフルなものです。年齢や体格、体調や体質、また使い方によっては皮膚炎やかゆみ等の刺激を感じたり、トラブルの原因にもなります。

(1)精油を試す前にパッチテストをしましょう。目安をつかんでおくために、新しい精油を使用する前に次の①②の方法でパッチテストをしてみましょう。月経前などお肌が敏感な時期は避けてください。本格的なパッチテストは、皮膚科で相談しましょう。

<パッチテスト>

見出し1画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_野寄聖統さん_パッチテスト

①精油をまぜるキャリアオイル(基材)のみを腕の内側に塗布し、様子を確認する(直後と1~2日後)

②上記①のキャリアオイル5mlに精油を2滴垂らし希釈した後、腕の内側に塗布し、様子を確認する(直後と1~2日後)

特定の精油にアレルギーがあった場合、精油の中には同様の薬効を持つ物が必ずあるので、パッチテストでチェックしながら、自分に合った精油を使うようにしましょう。

アレルギー反応が現れた場合は、すぐに無香料のせっけんでよく洗い流し、そのあとタオルで軽くふいて空気にさらします。精油にアレルギーがあった場合、は、その精油は塗布だけでなく吸入も控えてください。

(2)油のボトルを振らずに、ゆっくりと傾けて1滴ずつ出すようにする(精油は通常1滴0.05ml)。振ると1滴の量が変わってしまうので、使用する際に正しい濃度になりません。

(3)内服は粘膜、内臓への刺激があり体への影響が大きいため原則として行わないで下さい。

(4)肌につける場合は、必ずキャリアオイル(P○○で紹介)などの基材で希釈する。

(5)赤ちゃん、幼児、ペット、妊娠中の方、てんかんをお持ちの方に合わない精油を確認する。今回紹介しているエッセンシャルオイルであれば、妊娠中は、サイプレス、シダーウッド、ゼラニウム、ペパーミント、ヘリクリサム、ラベンダー、ローマンカモマイル、ローズマリー。高血圧、てんかん発作をお持ちの方は、ユーカリ、ローズマリーの使用を避けて下さい。  

(6)光毒性のある精油(ミカン科・セリ科)は、日光の当たるとしみになることもある。今回紹介しているエッセンシャルオイルであればオレンジ・グレープフルーツ・レモン・タンジェリン。

(7)目、鼻、口、膣、肛門など粘膜部分に精油が高濃度でつくと刺激を感じるので注意してください。うっかりあるのはエッセンシャルオイルがついた手で目や鼻をこすったりすることがあります。また男性はトイレに行くときは先によく手を洗ってからにしましょう。びっくりしちゃいますので・・・

エッセンシャルオイルの保管方法

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_野寄聖統さん_保管場所

①直射日光と湿度を避け、冷暗所に保管する。
②開封後約1年以内を目安に使い切る。ものにより半年以内のもの、2~3年もつものもあります。
③子供の手の届かない場所に保管する。
④精油を基材とブレンドしたものは、1ヶ月以内に使い切る。
⑤プラスティック容器やゴムのスポイトは溶けてしまうことがある。
⑥引火性がありますので火気に注意しましょう。

使い方の提案といいたい所ですが大切な補足があります。使う際に重要になってくるのが分量です。この場合は何滴でこれと混ぜる時は何滴・・・とありますが、基本的には利用する方の感覚に合わせて下さい。

エッセンシャルオイルの種類によってそれぞれの揮発度が異なります。分子量が小さく軽い成分ほど揮発性が高く、重い成分ほど低くなり、空気中に蒸発するスピードに差があります。これを「ノート」と表記しています。

ですから同じ1滴でも揮発スピードの早いトップノートと遅いベースノートでは感じ方が異なります。例え5滴と書いてあっても1滴で十分香りを感じればそれでいいです。無理にその分量に合わせる必要はありません。

・トップノート
最も揮発スピードが速く、滴下直後から感じますが香りに持続性はありません。一瞬力強いインパクトを与えます。柑橘系、草や葉の精油の多くはトップノートです。

・ミドルノート
中間の揮発スピードで香りの持続時間は2~6時間ほどです。

・ベースノート
揮発スピードが最も遅く、半日ほど香りが持続し2、3日残ることもあります。木の香りや苔(オークモス)の香り、樹脂の香りがここに入ります。重厚な感じがします。

エッセンシャルオイルの使い方

それでは具体的な使い方です。

【芳香浴】
一番簡単で効果的な方法は、ティッシュやハンカチにエッセンシャルオイルを数滴落とし、鼻の前でパタパタし香りを嗅ぎます。

エッセンシャルオイルは非常に高濃度で、脳に情報がダイレクトに届くので瓶から直接かぐのはよくありません。パタパタは非常に安全で手軽に効率よく作用させることができます。

私は満員電車や人ごみが苦手なので、外出するときはいつもハンカチに好きなオイルを落として持ち歩いています。ただ、それで鼻や口を覆ってあまりの気持ち良さにムフムフしてると怪しいので、周りの空気も読みながらほどほどに満喫しましょう。

デスクワークであれば、UFOキャッチャーでゲットしたような小さなぬいぐるみにそのままエッセンシャルオイルを落として置いておくとデスクワーク中にも芳香を味わいながら、空気の浄化作用も期待できます。

車では、フロアーマットに数滴落としていただいても構いません。特に汚れることはないですが、オイルを直接落とすのが気になるようでしたら、ティッシュに落としてエアコンの送風口に詰めておくと、見た目はドンくさい感じですが(鼻血の時みたいです)浄化された心地よい空気で車中が満たされます。

その際に気をつけて欲しいのはラベンダーのように鎮静作用の強いものを使うと眠気を誘うこともありますので、十分にお気をつけください。ペパーミントやユーカリ等のスッキリ系オイル、レモンやオレンジ等のリフレッシュ系のオイルがオススメです。

【ティーカップ】
ティーカップにお湯を注いで、エッセンシャルオイルを1~2滴を落として嗅ぎます。あまり高温になると成分が壊れてしまいますので、暖かい程度でいいです。

その際にバスタオルなどで頭からすっぽり覆っていただくと、揮発し立ち込める精油成分を逃すことなく吸入することができます。これも傍から見ると結構怪しいので、やるときは1人でこっそりやるか家族全員で一緒にやりましょう(笑)

特別な機材も必要とせず効果的に吸入できますので、人ごみの多いところから帰ったときや風邪をもらいそうになった時、花粉症でつらい時、ストレスいっぱいで帰って来た時は特にオススメです。

またちょっとした加湿器として洗面器にお湯をはって好みのエッセンシャルオイルを混ぜておくのもいいですね。

【ディフューザー(芳香拡散器)で噴霧する】
ディフューザーという機械を使って原液を直接噴霧することで広範囲に作用させることができます。アロマポットやアロマランプもありますが、蒸発するほど高温になるのでエッセンシャルオイルの成分が変質してしまいます。

またラベンダーなど安眠を目的として使用している時に、火を使うのでかえって眠れないなんてこともあります。お部屋にはディフューザーがオススメです。

芳香浴や吸入は、朝昼夕それぞれ15分くらいが適当です。1日に使用する精油は芳香浴では10滴までとし、ときどき換気してください。

【バスタイム】

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_野寄聖統さん_入浴

お風呂に入れる場合は好みのエッセンシャルオイル5滴位までとキャリアオイルとを手でよく混ぜ合わせてからお湯に入れます(腕浴・足浴であれば3滴)

混ぜても水よりも比重が軽い分、時間が経つと分離して原液が体につくこともあり、体調によっては刺激になることもあるので十分ご注意ください。特に柑橘系のオイルは刺激が強いのでお風呂に混ぜるのには適していません。

私は全て試してみました。レモンやオレンジ、グレープフルーツを混ぜた浴槽に入ると、まるで紅茶に入っているようで、とんでもなく自分がおいしそうな錯覚になりますが、皮膚に刺激を感じてあきらめちゃいました。

どうしても紅茶気分を味わいたい方は浴槽内ではなく、浴室(体の洗い場)に直接落としていただくと立ち込める湯気で十分吸引することができます。シャワーを浴びる時はちょうどいいですね。

【洗濯機】
すすぎのときに入れると除菌や消臭に効果的。

【掃除機】
掃除機の紙パックに滴下しておくと除菌と空気浄化になります。

【クローゼット】
クローゼットやタンスの防虫にも効果的です。エジプト文明の時代から防腐技術として歴史が防虫効果を証明しています。

以前、カップラーメンから神経毒が検出された事がニュースで取り上げられていました。原因を突き詰めたところ、タンスの防虫剤から成分が移ったものでした。防虫剤や虫除けスプレー等も虫の神経を麻痺させる薬品の塊です。

そういったものにワンシーズン漬け込んでおくとどうなるでしょうか?代わりに自然のエッセンシャルオイルを使うといいでしょう。柑橘系は酸化しやすいです。ラベンダーやゼラニウム、シダーウッドがおススメです。好みの香りでワンシーズンおいてみてはいかがでしょうか。

【オイルトリートメント】
・先ずトリートメントを行う際、自分自身に行うときも他の人に行うときも、まず、深呼吸して心を落ち着けてから始めましょう。いくら気持ちいいからといって疲れるほど実施しなくていいですよ。

・冷たい手で触れられると緊張してしまいますので、あらかじめ手を温めておきましょう。

・照明はやや落として、室温はトリートメントを受ける人の体感に合わせましょう。お好みの音楽があればBGMを流しておくのもいいですね。嗅覚だけではなく、触覚と視覚と聴覚も癒してあげましょう。

・痛いところを過度に押したりもんだりすると、痛みが増すこともあるので注意しましょう。

・トリートメントの後は、老廃物の排泄を助けるために水分を多めにとりましょう。

下記のようなときは、体に負担をかけて症状を悪化させる可能性もありますのでトリートメントをしないようにしてください。

●感染、伝染病の疾患があるとき
●発熱しているとき
●骨折、脱臼の直後
●抜歯や怪我で出血しているとき
●急性の疾患があるとき
●衰弱が激しいとき
●極度に興奮状態にあるとき
●皮膚に大きな傷があるとき
●予防接種の直後(24時間)
●空腹時と食後(1~2時間)
●飲酒後
●作用が強い薬を使用しているとき*
*向精神薬、ホルモン薬、抗てんかん薬などを内服しているときには、専門家に相談してください。

タッチングセラピーについて

見出し4画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_野寄聖統さん_マッサージ

触れることで、言葉ではないコミュニケーションがそこに生まれます。親密さや愛情やなんともいえない安心感が伝わります。 

それからタッチングには痛みをブロック・軽減する効果があります。指先を切ったり、針で刺すなど瞬間的な鋭い痛みの信号はとても速く伝わり、あまり軽減されませんが、慢性的で鈍い痛みの信号は脳へ伝わるスピードが遅く、タッチングや香りの刺激でブロックしやすいのです。

また、心地よさを感じる触れ合いは、鎮痛作用がある神経伝達物質(脳内モルヒネ)の分泌を活性化すると考えられています。

現代はテレビやパソコンなど圧倒的に視覚と聴覚からの情報にあふれていますが、アロマテラピーでは、エッセンシャルオイルを使ったトリートメントを通して、積極的に嗅覚と触覚を刺激します。

忘れていた感覚を呼び覚ましてくれるかもしれません。心地の良い香りでリラックスすると血管が拡張し、トリートメントによって血流が促進され、細胞の新陳代謝を活性化させます。

また、皮膚と心は細胞誕生と分裂、発達から非常に密接に関係しており、皮膚への優しい触覚刺激は情緒を安定させる効果があります。大切なのは、自分の心身の変化、病気に対して興味を持ち意識を向けることです。

エッセンシャルオイルを数種類備えておくことで朝はこの香りがいい、仕事中はこの香りがいい、前はこの香りが合わなかったけど、今はこの香りが好きだ…など、自分自身の心身の変化に気付く事でしょう。

サロンで癒されたり、病院で適切な治療を受けることは大切で必要なことではありますが、他人に頼りっきりになるのではなく、自分自身にもっと興味をもって本来持っている力を活用しましょう。もちろん、骨折をしたり大量に出血している!なんて時はすぐに病院に行ってください。

エッセンシャルオイルは香りという非常に簡単で身近なツールですが、太古からの歴史ある自然のエネルギーなので、本当に素晴らしいものです。是非これからの生活の中でお役立てください。

●参考文献

「体温を上げると健康になる」齋藤真嗣:サンマーク出版
「アロマテラピーの教科書」和田文緒:新星出版社
「医師がすすめる『アロマテラピー』決定版」川端一永 横山信子 吉井友希子:マキノ出版
「アロマテラピーとマッサージのためのキャリアオイル辞典」レン・プライス シャーリー・プライス イアン・スミス:東京出版堂
「科学が立証した奇跡の香り!風水アロマの超開運術」松永修岳 藤田稔:BABジャパン出版局
「アロマテラピーのすべてがわかる事典」グリーンフラスコ:ナツメ社
「最新版アロマテラピー図鑑」佐々木薫:主婦の友社
「カラーグラフで読む精油の機能と効用-エッセンシャルオイルの作用と安全性の図解-」三上杏平:フレグランジャーナル社
「プロフェッショナルのためのアロマテラピー」シャーリー・プライス レン・プライス:フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー検定テキスト1級」鳥居鎮夫 亀岡弘 古賀良彦:社団法人アロマ環境協会
「環境カオリスタ検定公式テキスト」藤田成吉:社団法人アロマ環境協会
「5つのコツでもっと伸びる体が変わるストレッチ・メソッド」谷本道哉 石井直方:高橋書店
「エッセンシャルオイルブック」スーザン・カーティス:双葉社
「体脂肪を減らす、筋肉をつけるスロー&クイックトレーニング」石井直方 谷本道哉:毎日コミュニケーションズ
「なぜ『粗食』が体にいいのか」帯津良一 幕内秀夫:三笠書房
「人生を変えるフィットネス」山本ケイイチ:ディスカヴァー・トゥエンティワン
「アロマがカラダとココロの悩みに応えます」アロマじかん編集部:枻文庫
「アロマテラピーのための84の精油」ワンダー・セラー:フレグランスジャーナル社
「時間栄養学-時計遺伝子と食事のリズム-」日本栄養・食糧学会:女子栄養大学出版部
「Japan Aromatherapy No24,25」:日本アロマテラピー協会「Aromatherapy Environment No52,53,54」:日本アロマ環境協会

アロマテラピーとは?知っているようで知らない歴史と、精油の成分と働きについて徹底解説②

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アロマテラピーは世界に広く浸透している自然療法のひとつ。植物から抽出した非常に高濃度でパワフルな成分である『精油』を用います。アロマテラピーやハーブを扱う会社の代表を務める野寄聖統(のよりまさのり)さんのコラムでは、そんなアロマテラピーについて「これさえ読めばわかる」レベルで徹底解説いただきます。

エッセンシャルオイルの影響

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ではその植物の命のつまったエッセンシャルオイルがどのように体に影響するのでしょうか?

1.嗅覚・嗅ぐ

香りを嗅ぐことによって体に吸収させる方法です。たかが匂いごときでとおっしゃる方もいらっしゃいますが、実際に香りを嗅ぐことによって、体内器官の血流がよくなったり、体温が上がったりすることは、MRIやサーモグラフィー等医学的なデータで沢山出ています。

2.吸入・毛細血管から

呼吸として空気と一緒に取り込まれた精油成分の一部は鼻、気管、気管支、肺の粘膜から、一部は肺でのガス交換の際に毛細血管を通じて血液に入り、血流にのって全身に運ばれます。

精油を吸入すると、約5分後には血中にエッセンシャルオイルの成分が出現するそうです。そして、成分によって違いはありますが、7~8分で体外に排泄されます。

3.経皮吸収・皮膚から

科学物質が皮膚を通して体内に取り込まれていくという現象はすでに確認されていることですが、ほとんどの場合、医薬品の分野で、ニトログリセリン(抗狭心症薬)、やニコチン(禁煙薬)などはパッチ薬として用いられ、経皮吸収によってその薬効を発揮することは一般的に知られています。

精油成分も有機化合物の集合体ですから、各成分が皮膚を通して体内に取り込まれ、何らかの薬理的効果を発揮することが考えられます。

精油成分には肌の調子を整え、殺菌消毒作用もあるためスキンケアに役立つものが多数あります。また精油成分は分子量が小さく毛穴、汗腺、皮脂腺などから、更には、皮脂膜や皮膚内部の皮質に溶け込むような形で浸透していきます。

そこで皮膚の真皮層にある毛細血管やリンパを通じて体内に入った精油成分は血流にのって全身へ運ばれ、組織や器官に働きかけます。実際に、ガーリックのエッセンシャルオイルを肌にと塗布すると呼気からガーリック臭が伝わってきますよ。

4.内服・経口による吸収 

吸収量がかなり多くなり家庭で行うにはリスクが高い方法です。お医者さんが専門的に取り組んでいるメディカル・アロマセラピーでは、精油を専用の希釈用基材とまぜて内服することもあるそうですが、そのような専門家への相談なしには絶対に内服しないでください。

◆吸収後は排泄

精油成分は様々な経路から体内を巡った後、腎臓・肝臓に運ばれて解毒・代謝され、尿や便、吐く息、汗などから体外に排泄されていきます。

精油の排泄は吸収と同じくらい大切です。溜め込んでもいいものではありません。必要な働きを終えた後は、ちゃんと排泄されるよう温かい飲み物を飲んだり、お風呂や足浴で体を温めて血液の循環と発汗を促しましょう。

エッセンシャルオイルの作用

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_野寄聖統さん_オイル

実際にどのように作用するのかメカニズムを説明していきます。

ここから結構アカデミックな内容になってくるので、ちょっと気分転換に体年齢チェックをしましょう~♪

両手をまっすぐ前に伸ばしてもらって(「前へならえっ」風に)、その腕を交差させます。手の平を内側に向け、手を組みます。組んだまま手を内側から回して前に伸ばしていきます。ひじがまっすぐのびればOKです。それを元に戻して交差させた腕を上下入れ替えて同じように手を組んで内側から前に伸ばします。

あらっ!!変な音がしていませんか!?大丈夫ですか??
この動作がスムーズにできない方は体年齢が50歳以上です。

アロマテラピーで健康になろう!リラックスしよう!
スッキリしよう!疲労回復だ!美しくなるぞ!

大いに結構ですが、先ず自分自身の心身そのものにも興味をもってくださいね。己の事を知った所(笑)で、そろそろ勉強に戻りましょう☆

アロマテラピーのメカニズムは、脳の仕組みと関連付けて説明されます。香りは、一瞬で心身の状態をシフトする即効性を持っています。

香りの刺激が脳へ伝わる時間はなんと0.2秒以下。歯痛や体の深部の痛みが伝わる時間は通常0.9秒以上かかると言われています。足の小指を強打した時に痛みを認識するまで一瞬、間がありますよね。あれです。

なぜこれほどに脳への反応が速く密接かというと、人は香りと共に生まれるからです。赤ちゃんはニオイでお母さんを認識するそうです。人間には食欲、性欲、睡眠欲…といったように色々な本能がありますが、生まれたてのまだ目もみえない赤ちゃんの場合は、本能の中でも嗅覚だけが活性化しています。

お母さんに抱かれた途端、嗅覚を頼りにお母さんの母乳を求めて乳首を吸おうとします。これには面白い実験がありまして、数枚のガーゼにそれぞれ数名の女性の母乳を染ませて赤ちゃんの前にもっていった所、自分のお母さんの母乳にだけクンクンと反応します。

どのように本能的に作用していくのか?

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_野寄聖統さん_吸引

香りというのは、分子となって空気中を飛んでいます。その分子を鼻から吸い込むことによって、鼻の奥にある嗅上皮でキャッチします。ここは香りを認識する1000~5000万個もの嗅神経細胞が存在します。

そこで香りの情報は電気信号に置き換えられて、動物の本能を司る脳の大脳辺縁系にダイレクトに情報が届きます。人間の五感のうち嗅覚以外の視覚・聴覚・味覚・触覚の情報はまず、大脳新皮質という“考える”ところを通ります。

嗅覚だけが直接、大脳辺緑系を通り視床下部に到達し、血管や内臓の働きを調整する《自律神経系》、体の機能がスムーズに働くように調整するホルモンの分泌に関わる《神経系・内分泌系》、体を細菌やウイルスから守る《免疫系》、に作用し、全身隅々まで香りの信号が伝達されるわけです。この仕組みには非常に重要な意味があります。

簡単に言うと、今日一日で何か香りを覚えていますか?例えば、朝通ったパン屋さんの焼きたてパンの香りや休憩で飲んだコーヒーの香りなど、フッと思い出せるかもしれません。

思い出せる方は1週間前のこの時間にどんな香りがしていたか思い出せますか?思い出せたら、ちょっとした香りマニアな感じですね。すごいです。でも普通に一週間生活しているだけでおよそ2000種類以上もの香りを嗅いでいるという報告があります。

それだけ多くの香りを嗅いでいるのにも関わらず覚えていないのは、香りの情報は普段、無意識に作用しており思考を伴っていないからです。でも、人間に備わっている五感の嗅覚以外の四感に関しては鮮明に覚えています。

どこかで見た美しい景色や、ドキドキしちゃう異性。どこかで聴いた素敵な音楽やライブでの歌声。どこかで食べた料理の味、お母さんの味、行きつけのラーメン屋さん。どこかで受けたマッサージや温泉に入ったときの気持ちよさ、大切な人とのハグハグ。

そういったものは説明できるくらいに事細かに記憶していますが、嗅覚に関してあの香りをもう一度嗅ぎたいなぁということはあまりないと思います。

ではなぜ、嗅覚は考えるところを通らずに無意識に影響しているのでしょうか。それは真っ先に必要な情報で生死にかかわるほど重要だからです。

嗅覚の重要性

見出し4画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_野寄聖統さん_香り

鼻というのは、どんな生き物でも一番前に付いています。野生の動物でいうと非常に分かりやすいのですが、いつも生きるか死ぬかの戦いをしています。無意識に影響するということは常に機能しており、敵か見方か危険はないかの情報をキャッチしようとしています。

もし、敵の臭いや危険を察知したら身を守るために全力で戦うのか逃げるのかの反応をします。人間は日常生活において、天敵はいないのでせいぜい冷蔵庫をあけて、微妙な感じになってしまったお皿の臭いを嗅ぐくらいでしょう。

しかし、人間も同じ哺乳類としてこの機能がDNAに刻み込まれています。嗅覚は重要で無意識に作用するくらい発達した器官です。

人間の場合単純に嫌な臭いを嗅ぐと体は敵がいる、危険な環境であると反応して血圧は上がり、脈拍と呼吸は速くなり消化機能は低下し戦闘状態になります。いわゆるストレス状態です。逆に心地のよい香りの中にいると、血圧、脈拍、呼吸は安定し、リラックスした状態になります。

反応として分かりやすいのが、車に乗ったときに車の芳香剤の匂いで気分が悪くなってしまう場合や、トイレの芳香剤など長時間匂いがし続ける場合などです。通常、嗅覚は生きていくための重要な判断を即座にできるように、いつもオープンな状態でないといけません。

自然な香り、即ち安全な環境であれば、他の匂いをキャッチするためすぐに慣れて同じ匂いが分からなくなります。匂いがし続けるということは、安全な環境ではない反応です。そこに居続けてもいい自然の香りではなく、体にとっては異物の香りで毒ガス空間に身をさらされているのと同じ状態です。

食べ物であれば異物や毒物を口に入れたときは、嘔吐したり下痢になったりして体の外に出そうと体が反応します。

匂いの場合は異物が体の中に入っても外に出すことはできないので、「その環境から逃げ出せ」「安全な空気のある所に避難しなさい」と体が素直に反応しているのです。

石油から合成して作った香水も当然異物です。エレベーターの中で香水プンプンな方と密閉されちゃうと、私は必死で息を止めてしのぎます(笑)

体臭も個性かもしれませんが、特に脇の汗で雑菌が繁殖した匂いは、つらいですね。自分は大丈夫と思っている方こそお気を付けください。自覚がなかったりもしますので。

ちょっとした匂いのことで残念ながら、本能的に敵や異物として認識されてしまうと、考えるところを通らずに、「なんか一緒にいたくない」になってしまします。

これは実際にあった実験データです。100人に「電話代を貸してください」とお願いをすると25人の人がOKをしてくれたそうです。

次に自然の良い香りの環境下で同じように100人の人にお願いをすると、今度は75人の人が電話代を貸してくれました。それだけ優しく穏やかで開放的な気持ちになった行動の現われだと思います。

ちなみに、私が色々とデータ調べていく中で発見した『好みの女性のタイプ』というデータがありましたので、アロマとは全く関係ありませんが紹介しておきます。

えっ!?興味ないですか・・・本当は知りたいでしょ??
でも役立つかもしれないので。

日本人の男性が好む女性のタイプ3つとアメリカ人の男性が好む女性のタイプ3つは何だと思われますか?

日本人は「かわいい・若い・素直」アメリカ人は、「知性がある・ユーモアがある・自立している」だそうです。大変お国柄が出ているなと思います。

アロマの使い方においても、面白いことにお国柄が出ていて、アメリカではビジネスの現場でよく見られます。工場での作業能力の低下防止に、靴屋さんでは、全く同じ靴なのに柑橘系の香りをつけると売り上げが上がるのでエッセンシャルオイルを活用しています。

火災保険のダイレクトメールに少し焼け焦げた匂いをつける事があるそうです。確かに本能的に危機感を感じてしまいますね。

イギリスではオイルを使ったトリートメントを積極的に行っています。ドイツでは、ハーブを使った食事療法と並行してアロマテラピーを行うことが多いです。フランスやベルギーでは、お医者さんが処方箋を出して治療行為として活用しています。

日本は活用することより、世界的にみても成分分析の分野で非常に長けているそうです。

●参考文献
「体温を上げると健康になる」齋藤真嗣:サンマーク出版
「アロマテラピーの教科書」和田文緒:新星出版社
「医師がすすめる『アロマテラピー』決定版」川端一永 横山信子 吉井友希子:マキノ出版
「アロマテラピーとマッサージのためのキャリアオイル辞典」レン・プライス シャーリー・プライス イアン・スミス:東京出版堂
「科学が立証した奇跡の香り!風水アロマの超開運術」松永修岳 藤田稔:BABジャパン出版局
「アロマテラピーのすべてがわかる事典」グリーンフラスコ:ナツメ社
最新版アロマテラピー図鑑」佐々木薫:主婦の友社
「カラーグラフで読む精油の機能と効用-エッセンシャルオイルの作用と安全性の図解-」三上杏平:フレグランジャーナル社

「プロフェッショナルのためのアロマテラピー」シャーリー・プライス レン・プライス:フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー検定テキスト1級」鳥居鎮夫 亀岡弘 古賀良彦:社団法人アロマ環境協会

「環境カオリスタ検定公式テキスト」藤田成吉:社団法人アロマ環境協会
「5つのコツでもっと伸びる体が変わるストレッチ・メソッド」谷本道哉 石井直方:高橋書店
「エッセンシャルオイルブック」スーザン・カーティス:双葉社
「体脂肪を減らす、筋肉をつけるスロー&クイックトレーニング」石井直方 谷本道哉:毎日コミュニケーションズ
「なぜ『粗食』が体にいいのか」帯津良一 幕内秀夫:三笠書房
「人生を変えるフィットネス」山本ケイイチ:ディスカヴァー・トゥエンティワン
「アロマがカラダとココロの悩みに応えます」アロマじかん編集部:枻文庫
「アロマテラピーのための84の精油」ワンダー・セラー:フレグランスジャーナル社
「時間栄養学-時計遺伝子と食事のリズム-」日本栄養・食糧学会:女子栄養大学出版部
「Japan Aromatherapy No24,25」:日本アロマテラピー協会「Aromatherapy Environment No52,53,54」:日本アロマ環境協会

アロマテラピーとは?知っているようで知らない歴史と、精油の成分と働きについて徹底解説①

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アロマテラピーは世界に広く浸透している自然療法のひとつ。植物から抽出した非常に高濃度でパワフルな成分である『精油』を用います。アロマテラピーやハーブを扱う会社の代表を務める野寄聖統(のよりまさのり)さんのコラムでは、そんなアロマテラピーについて「これさえ読めばわかる」レベルで徹底解説いただきます。

アロマテラピーは世界に広く浸透している自然療法

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アロマとは、『よい香り』『芳香』という意味で、テラピーとは、療法という意味です。すなわちアロマ+テラピーとは自然の良い香りを使った新しいけれども歴史ある健康法と認識していただければ、分かりやすいですね。

アロマテラピーは現在、世界中で注目されている自然療法のひとつで、個人で楽しむのはもちろんですが、エステサロンやリラクゼーションサロンでよく行われています。

最近ではスポーツクラブや宿泊施設、美術館等でのサービスとして、また歯科医院や病院等では、医療従事者が本格的に取り入れている所も多くなりました。海外では医療保険が使えるような国もあります。

一時は歴史から姿を消していたが、近代の事故をきっかけに復活

見出し2画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_野寄聖統さん_実験

◆アロマの歴史

ではいつ頃から注目をあびるようになったのでしょうか?

古代エジプト文明からミイラの防腐技術、宗教的儀式やエステの基礎となる香水やハーブオイルにも利用されていたといわれています。

エジプトからイスラエル、ギリシャ、ローマ、地中海地域全体、インドではオイルトリートメントの最も古い形“アーユルヴェーダ”として、現在も継承されています。

それぞれの地域の文化でアロマは発達し人々の暮らしに役立てられていきました。ですが、時代が進み世界大戦などの大量に傷病者が出る中、人々はすぐに「作れてすぐに結果の出るもの」を求めるようになりました。

薬を使う治療などの対症療法です。ハーブを栽培して役立てるにはあまりに時間かかるからです。現代科学の到来と健康保険制度により、医師の治療の恩恵を受けるようになり、何世紀にもわたって蓄積されたハーブやアロマの知識は失われることとなってしまいました。

近代文明で復活したのはフランスの科学者の事故がきっかけといわれていますがそれは1928年?1930年?1932年?と、文献や様々な協会や団体によって多少解釈の違うところもあります。別にテストに出ないのでだいたいそれ位の時期でいいです。

せっかくアロマテラピーを取り入れてリラックスって時にそんな事でストレスを増やしても仕方ありませんから先に進みましょう。

フランスの科学者ルネモーリス・ガットフォセが、研究室で作業中に爆発事故を起こした際に腕に大火傷を負いとっさに冷たい液体の入ったバケツに腕を入れた所、痛みが和らいだ上、赤みもなく、炎症も水疱もできませんでした。

「すげ~バケツだ!!」ではなく、そのバケツに入っていた液体は、偶然にもラベンダーから抽出したオイルだったのです。そこから、アロマテラピーという言葉を造って、研究を開始し近代文明に復活をしたわけです。

精油・エッセンシャルオイルは植物のエネルギーが凝縮された貴重な成分

見出し3画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_野寄聖統さん_ラベンダー

精油・エッセンシャルオイルとは、植物から抽出した非常に高濃度でパワフルなもので、一言でいうと植物の魂のようなものです。

現在、地球上に存在する植物から抽出できるものとしては約200種類あるといわれています。エッセンシャルオイルはその植物から、数パーセントしか抽出できません。

1kgのエッセンシャルオイルを抽出するのに、ラベンダーであれば100kgの花が必要となります。更に抽出しにくいローズでは2000kgの花が必要となります。ローズの場合、計算すると植物に対して0.0005%しか含まれていません。

基本的に瓶のドリッパー(口の部分)は1滴が0.05mlになるように量られていますので、先程のローズ1滴0.05mlを抽出するのに約50本の花が必要です。エッセンシャルオイルの瓶15mlとすると、30kg・約15000本分の花が必要になります。

抽出しやすいレモンでも1瓶300個分のレモンが必要となります。ですから、非常にたくさんの植物が濃縮されたものとなり高価で貴重なものです。

これほど濃縮されていますから、普段嗅ぎ慣れていないハーブの香りは特に強烈に感じますし、レモン等の親しみやすい柑橘系のオイルはフレッシュで美味しそうな香りがします。でも、決して飲用しないでください。粘膜や内臓に負担がかかりますし、何より美味しくないですから(笑)

エッセンシャルオイルは過酷な環境と戦う植物だけに存在する

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このエッセンシャルオイルは、植物にしか存在しないものです。何のために植物にだけ存在するのかは完全には解明されていません。

分かっていることは生き物が生きるために環境と戦わなければならない、そして動物と植物との大きな違いは、動物は生きていく上で自分の意思で動くことができるということです。

危険があるとその場から立ち去ることができるし、お腹が減れば食べられるし、のどが渇けば飲み物を飲むことができます。

人間にいたっては暑ければ、服を脱いだりエアコンを入れたり、よく冷えたビールを飲むこともできます。寒ければ、コートを着たり、こたつに入ったり、お鍋を食べたりもできます。会話をしたりデートをしたり様々な表現でコミュニケーションをとることができます。

しかし植物は一度そこで生まれたら、その環境の中、成長し子孫を残していかなければなりません。栄養分や水分が欲しいからといって動き回るわけには行かないので、しっかり根をはり、光にむかって葉を伸ばし成長し続けていきます。

デートもできないような過酷な自然環境の中で力強く活き活きと生存していくわけです。そのような動物と植物との違いの中で、植物が生存し、繁栄していくため、身を守る手段としてこのエッセンシャルオイルが存在するのではないかと考えられます。

芳香成分の5つの働き

見出し5画像_嶋村吉洋社長が主催するワクセルのコラム_野寄聖統さん_5つの働きラベンダー

では実際に自然の中で芳香成分はどのような働きがあるのでしょうか。


種を残し、広範囲に生育していくために媒介者の昆虫が好む精油成分で誘引をして種を運んでもらい、また反対に天敵となる昆虫の攻撃から身を守るためにその昆虫の嫌な芳香成分が役立ちます。またその昆虫の捕食者を誘引することもあります。昆虫だけにとどまらず、他の植物の発芽や成長を妨害したりもします。


細菌やウイルスからの防御をし、傷を回復する役割があります。


脱水を防止するため芳香成分を発散させ葉を覆い、水分の蒸発を防ぎます。分かりやすいのは松の木ですね。特に日差しの強い時に松の木のそばに行くとスッキリする香りをより強く感じるのはそのためです。


生理活性作用もあります。例えばバラの花びらにはあらかじめ、しおれる時期が遺伝子によってプログラムされていて、時期がくると特定の細胞が死んでいくようになっています。精油成分がそのスイッチを入れる役割をして細胞死を促し活性化させる働きがあります。


植物同士のコミュニケーションの役割を担っていることも分かってきています。シラカバなどは昆虫によって葉を食べられると、精油成分を発散してシラカバ仲間にその危険を知らせます。危険を察知したシラカバ仲間は、その虫の成育を抑制する物質を発散し、被害の拡大を防いでいるといわれています。

他にも解明されていないような働きがまだまだありますが、すべては植物がその環境やストレスと戦っていくためのエネルギーです。

このように動物にはないエネルギーを植物はたくさん備えています。そういった自然のエネルギーを我々の健康のために役立てようというのがアロマテラピーです。

エッセンシャルオイルはたくさんの植物の命が凝縮された、大自然からの贈り物です。自然の恵みに感謝をして大切に活用しましょう。

●参考文献
「体温を上げると健康になる」齋藤真嗣:サンマーク出版
「アロマテラピーの教科書」和田文緒:新星出版社
「医師がすすめる『アロマテラピー』決定版」川端一永 横山信子 吉井友希子:マキノ出版
「アロマテラピーとマッサージのためのキャリアオイル辞典」レン・プライス シャーリー・プライス イアン・スミス:東京出版堂
「科学が立証した奇跡の香り!風水アロマの超開運術」松永修岳 藤田稔:BABジャパン出版局
「アロマテラピーのすべてがわかる事典」グリーンフラスコ:ナツメ社
「最新版アロマテラピー図鑑」佐々木薫:主婦の友社
「カラーグラフで読む精油の機能と効用-エッセンシャルオイルの作用と安全性の図解-」三上杏平:フレグランジャーナル社
「プロフェッショナルのためのアロマテラピー」シャーリー・プライス レン・プライス:フレグランスジャーナル社
「アロマテラピー検定テキスト1級」鳥居鎮夫 亀岡弘 古賀良彦:社団法人アロマ環境協会
「環境カオリスタ検定公式テキスト」藤田成吉:社団法人アロマ環境協会
「5つのコツでもっと伸びる体が変わるストレッチ・メソッド」谷本道哉 石井直方:高橋書店
「エッセンシャルオイルブック」スーザン・カーティス:双葉社
「体脂肪を減らす、筋肉をつけるスロー&クイックトレーニング」石井直方 谷本道哉:毎日コミュニケーションズ
「なぜ『粗食』が体にいいのか」帯津良一 幕内秀夫:三笠書房
「人生を変えるフィットネス」山本ケイイチ:ディスカヴァー・トゥエンティワン
「アロマがカラダとココロの悩みに応えます」アロマじかん編集部:枻文庫
「アロマテラピーのための84の精油」ワンダー・セラー:フレグランスジャーナル社
「時間栄養学-時計遺伝子と食事のリズム-」日本栄養・食糧学会:女子栄養大学出版部
「Japan Aromatherapy No24,25」:日本アロマテラピー協会「Aromatherapy Environment No52,53,54」:日本アロマ環境協会