塚田 滉大
理学療法士、画家、作家
脳出血からの再生
「行ってきます」と言って、いつも通り家を出た、ある夏の日。
中学3年生の少年は、脳出血で突然倒れ、
右半分の視界を失い、言葉を失った。
14歳の夏、“当たり前”が崩れていった――。
そこから始まったのは、
失って初めて知る、日常のかけがえのなさと
支えてくれる人たちとの、本当の優しさに出会う日々だった。
本書は、脳出血を経験した当事者であり、理学療法士でもある著者が綴る、
実体験に基づく“再生”の物語。
・なぜ自分だけが、こんな目に?
・思いを伝えられない、もどかしさと苦しさ。
・傍にいてくれた、あの人の存在の重み。
「支える」とは何か。「寄り添う」とはどういうことか。
病気や人生の障壁と向き合うすべての人へ。
そして、誰かを想い、支えたいと願うあなたへ。
言葉を失った14歳の僕が、見えたものとは?
それは、日常がどれほど尊く、
人のぬくもりがどれほど強いものか、ということだった。
読めばきっと、あなた自身の「大切な人」の顔が浮かんでくる。
そして、気づくはず。
本当に大切なものに。
これは、ひとりの少年が「再生」する物語。