株式会社てっぺん代表取締役
「大嶋啓介」× ワクセル
株式会社てっぺん代表取締役の大嶋啓介さんにインタビューをさせていただきました。
大嶋啓介さんは、『居酒屋から日本を元気にする』というコンセプトの居酒屋「てっぺん」の創業者でいらっしゃいます。また、これまでの経験や学びをより多くの方へ伝えたいという想いから、「人間力大學」という会員制の講演会もされています。
今回のインタビューでは、うまくいかない時のメンタル管理や、自分の可能性を信じて行動する大切さについて、大嶋啓介さんの想いを語っていただきました。目標に向かってチャレンジすればするほど、壁にぶつかることも多い私たちですが、「全てのことに意味がある」とまた一歩前進する勇気が湧いてくる内容だと思います。
たくさんのチャレンジをしていく過程でメンタルが落ち込むことがあります。大嶋さんはどのようにメンタル管理をされていますか?
大嶋:俺、ぶっちゃけできていないです。(笑)
毎日いい気持ちで、いい気分で過ごしたいという意識は常に持っていますが、人間なんでなかなか難しいです。特に、特別な日はすごく神経質になってしまいますね。常に客観視をしようと心がけますが、実際にはコントロールできないこともあります。
しかし、頭ではイライラやモヤモヤが良くないことが解っているため、気持ちを切り替えようと努力はしていますね。例えば、朝5時に起きて、ランニングして汗をかいたり、早めにホテルにチェックインして、好きなことをしてみたり。一人焼き鳥をしたり、お風呂に1時間入った後にマッサージを1時間程度やるなど、リフレッシュすることでメンタル管理をしています。
気持ちを切り替えようとしている時は、大変なことがいっぱいあります。気分がいい状態を作ることが大事ということは理解しているため、できていない自分との葛藤ですね。少しでも気を上げるなどの意識はしています。
困難なときにポジティブに考えられるようになったきっかけはありますか?
大嶋:ポジティブに考えられるようになったきっかけはいっぱいあります。
人生が変わったきっかけは24歳のときです。大きく考え方が変わったきっかけは研修です。3日間の研修が俺にとって衝撃的で、全然考え方が違っていたんです。研修を通じて、成功されている方や夢を叶えている方の考え方がわかりました。研修に参加するまでは、考えが真逆だったの。嫌な出来事に対しては、すぐに嫌な感情になっていました。でも、成功している人や夢を叶えている人は、どんな出来事でも面白がれるか、どう楽しめるかを考えている。
先日、伊勢神宮へ行ったときに「運を良くする方法」を教えてもらいました。運を良くする方法は、「今日一日を喜んで生きる」ことだそうです。今日一日を喜んで生きることが、一番神様が喜ぶことなんだってわかりました。よく考えたら、お父さんやお母さんにとって、子どもが毎日を喜んで生きている姿を見るのが一番嬉しいはずです。
俺たちは、神様から見ると子どもみたいな存在だから「人が喜んで生きている姿」に神様は嬉しいはず。だから、喜んで生きている人たちに運がどんどん流れていくと思っています。伊勢神宮ではいっぱい学んだけど、この「運を良くする方法」が一番心に残っていますね。
浅見帆帆子さんという、500万部のベストセラー作家がいます。24歳の時に出した1冊目の著書が100万部売れてて、日本だけで累計500万部売ってるの。先日、その帆帆ちゃんに人間力大學の講演にゲスト講師として来てもらいました。彼女は普通の女の子なんだけど、考え方が神がかっていて、著書も講演もめちゃくちゃ面白い。
その帆帆ちゃんに、「人間力って何?」って聞いてみました。なんだと思います?「人間力が高い」や「人間力が高い人」って?
インタビュアーA:魅力的だなって思う方は、自分のビジョンがある人。そして目標達成をした経験がある人でしょうか。
インタビュアーB:自分のビジョンを追いかけていて、かつ、それが人のお役に立っているとか、社会貢献に通ずる方だと思います。
大嶋:いいねぇ。帆帆子ちゃんが言ってた人間力は、「今、目の前のことを楽しむチカラ」です。
今、目の前に起きていることは楽しいことばかりではない。嫌なことがいっぱいある時に、それをどう面白がれるか。その力が、最も未来を引き寄せる方法なんだって。
話を元に戻すけれど、今、この瞬間を楽しめる力がすごく大事だと思う。もともと俺は、「人間力って何?」に対しての回答を見つけられていなかったの。1年くらい考えてて、帆帆ちゃんに「今、目の前のことを楽しむ力」と言われた時に衝撃が走って、俺もそれを意識するようになった。
究極の夢の叶え方は、今日一日を喜んで生きることだと俺は思う。夢を明確にすることや鮮明にする、わくわくするなど、それらも大事です。それ以上に、いかに夢を達成する時の気持ちを24時間いっぱい感じるかが重要です。
単純にその気持ちを感じることができるか、ただそれだけの話。夢を叶えている人たちは、どんな出来事が起きても流されない。俺も常にできているわけではないけれど、「今、目の前のことを楽しむ気持ち」を長く作ろうという意識はあります。少しでも、自分の気持がいい状態で長くいようと思っています。
大嶋さんにとっての人生の格言や座右の銘はありますか?
大嶋:よく使う言葉は、「人生は祭り」です。
「人生を祭りにする」「人生を思いっきり楽しむ」「人生を面白がる」。中高生の子どもたちに講演するのも、「人生はめっちゃおもろいで!」と伝えたいからです。
中高生の前では、自分が中学生の時にこんなにダメだったという話をいっぱいします。こんなにダメな人間でも、人生は面白くできる。中学で野球を諦めた人間が、プロ野球からオファーをもらう。高校野球に関わって、甲子園に行くお手伝いをしている。「人生はいつでもどんな風にでもできるよ」と伝えたい。
僕は24歳で鬱になったのですが、このためだったのかなとも思います。メンタルのことを勉強しろよって神様から使命をもらったんだなと。人間関係で一番苦労をさせてもらったから、チームづくりを勉強するようになりました。一番悩んだことが、強みになっているんだよね。
悩みが強みになるのは本当だと思っています。こうなりたいと思うから悩むわけ。悩みの裏側には希望があるから、たくさん悩めば悩むほど希望に変わるなと思っています。
居酒屋てっぺんや人間力大學などでコミュニティをつくられてきた大嶋さんにとって、アナログの繋がりと、オンラインサロンやSNSのそれぞれの魅力についてお聞かせください。
大嶋:オンラインは距離関係なく繋がれるのが魅力ですよね。ただ、オンラインで繋がりが強くなっても、直接的な繋がりは大事にしていきたいと考えています。その場にいないとわからない空気感があって、大勢の人が集まるとエネルギーが生まれる。俺はそのエネルギーが大好きなんです。居酒屋でも、オンライン居酒屋ってありえないじゃないですか。居酒屋のあの空気感が良いわけです。
人間力大學で映像を撮って、オンラインサロンで全国どこからでも見れるようにし、リアルの場での集まりも同時並行で考えています。オンラインは、いわゆるウェブ上の学校みたいな形にしていこうと思っています。現在、講演会は東京を中心に開催しているため、遠くからいらっしゃる方もいます。講演の内容を全国で見れるようになるのはいいなって思っています。
これから起業に向けてチャレンジしていく方、夢を持っている方に一言をお願いします!
大嶋:「人生は面白い」ということです。「今、目の前のことを楽しむチカラ」がすごい大事ということも伝えたい。その上で、色々な経験を重ねて欲しいですね。そして自分の殻を破って、限界突破というか自分の可能性を信じてもらいたいのが、俺が伝えたいメッセージです。
自分の可能性に向かって思いっきり走ってください。